鮎釣りの思い出
6月1日と言えば、鮎釣り解禁の日だ。今では静岡の興津川や狩野川などでは5月中旬から解禁されているが、やはり自分の中では今日なのである。中学生の頃にはこの日がとても待ち遠しかった。日の出1時間前が解禁時刻なので、3時半頃起きて、自転車で近くの川に向うのだ。
4時頃には現場に着くのだがさすがにまだ暗い。しかし、昨夜から場所取りをしている人が多くて、まだ中学生の自分が良い場所にはなかなか入っていけない。ようやく空が白みはじめた時、だれかれともなく釣竿が振られ始めるのだ。
今は禁止になっているけれど、自分がやっていた釣り方はシャクリ釣り(別名コロガシ)というもので、錘の先に錨のような釣針を10本ぐらい付け川の中を引きづり、鮎を引っ掛けるのだ。上手く行けば同時に2匹掛かることもある。こんな釣り方だから鮎以外にも連れてしまうのだが、鮎が釣れた時とそれ以外の魚では引き方があきらかに違う。その感触が堪らない魅力なのだ。多いときには学校に行く前の2時間ぐらいで15匹ぐらい釣れたこともあった。
そんな釣りキチだった自分だが高校に入ってスキーに魅了されてから、もう30年ぐらい釣竿を握っていない。それでも6月1日という日は当時のことを鮮明に思い出せる特別な日なのだ。今日、私がジョギングをしているサイクリングコースの隣を流れている川でも鮎釣りをしている人が多く見られた。ただ当時と比べて活気がないように思えるのはなぜなのだろうか。鮎釣りに心ときめくものがなくなってしまったからなのかもしれない。
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