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2008年7月

2008年7月 7日 (月)

子猫が車に乗ってきた。③

 子猫を飼うようになって今日で一週間が過ぎた。動物病院の検査でも何ら問題はなく、今では家の中を駆け回り、餌もよく食べるしトイレも完璧だ。そして自ら気に入った寝床を作り、長々と体を伸ばして眠る。その姿はとても可愛い。今の若い人の言い方なら”萌え”だろう。(笑) 飼ってみればお行儀は良いし人懐っこいので私の両親もすっかり気に入り、毎日が子猫中心の生活になってしまった。もともと猫好きなのである。

 ただ飼うことを嫌がっていたのは、以前飼っていた猫のことが思い出されたからだろう。難産で苦しみ、そして病気になった。2、3回ほど手術もした。30年ぐらい前だと、この辺の田舎では近くに動物病院などはなく、私の母が電車とタクシーを乗り継いで通っていた。夜、具合が悪くなると親父が車で運んだ。そして退院して帰ってきたときの猫は声も変わりとても辛そうに見えた。それでも段々と衰弱していき、最後の一週間ぐらいは”もう頑張らなくてもいいから・・”と声を掛けざるを得ないくらい苦しんで亡くなっていった。親父はその時、「この猫は家の不幸を背負ってくれたんだ」なんて泣かせる台詞をはいた。と同時に、”こんなに辛いのはもう嫌だからペットは二度と飼うのは止めよう”と家族皆で決めたのだった。

 しかし今回、3回も私の車に乗ってくるのだから、きっと何か縁がある猫なのだと感じたのだろう。幸運を運んできてくれる招き猫になるに違いない。出来れば宝くじでも当たってくれないだろうかなどという下品な願いもあったけれど、この猫の幸せそうな寝顔を見るだけで、とても癒されてしまう私なのであった。(終)

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2008年7月 4日 (金)

子猫が車に乗ってきた。②

 土曜日の朝、駐車場を見回ったが子猫の姿はなかった。やっぱりどこかで飼われていた猫が迷ったんだろうと勝手に自分に言い聞かせていたが、仕事をしていてもなぜが子猫のことが気掛かりだった。そして夜も子猫の姿は無く、鳴き声も聞こえなかった。もう車の中に入ってしまうことはないだろうと安心して車を止めた。

 日曜日の夕方、実家に帰る時、念のため車のボディやタイヤを叩いたりして猫がいないかどうかを確かめた。それでも鳴き声はなかった。ところが実家に帰るとまたミャーミャーという声がするではないか。何ともか弱い声だ。これには私の両親ばかりでなく、近所の人も驚いた。「犬は人につき、猫は家につく」という。”きっとこの猫はうちで飼って欲しいんだ。”オカルト的なことはあまり信じない私だがやはりこう思わざるを得なかった。”猫一匹ぐらい・・・」。自分が世帯主ならもうこの時点で飼ってしまうのだが、高齢の両親はまだ納得しない。

 雨が降ってきた。私はもう情が移ってしまったので手放したくはなかったが、両親が連れて行ってしまった。(さすがに両親も別の場所に捨てることはできなかったようだ。)”よくそんな残酷なことができるもんだ”。少し失望したものの、私自身が完全に面倒をみれないのだから諦めるしかなかった。そしてもう入られないようにとりあえず親父の車を置くことにした。その夜、子猫はアパートの床下で雨をしのいでいたようだが、翌朝、私を見つけるとまた悲しい声で鳴いたのだった。でも心の中で謝りながら仕事に向った。

 その日(月曜日)の午後、親父の車で出かけようとした。もう駐車場に猫の姿はなかったが、念のため、車をチェックすると、何とまた同じ子猫が入っている。3度目だ。私は本当にいたたまれなくなった。もうこれには私の両親も観念せざるを得なくなり、とりあえず家の軒下で飼うことにした。どれくらい食べていなかったのだろうか?キャットフードをガツガツと食べる姿は何とも痛々しかったが、”もう安心していいから”と子猫に声を掛けるのだった。(続く)

 

2008年7月 2日 (水)

子猫が車に乗ってきた。①

 ここ数日間は大変だった。とてもブログを書く精神的な余裕がなく、またしても更新が遅れてしまった。私にとってはちょっとした事件が起こっていたのだ。長い話なので数回に分けて書きたいと思う。

 私は実家から車で5分ぐらいのところに住んでいる。夕飯は実家がほとんどだ。先週の金曜日、車で実家に帰りくつろいでいると外からネコの鳴き声がする。最初はどこで鳴いているか見当もつかなかったが、どうも車の中から声が聞こえるのだ。まさか!?。タイヤの横から覗き込むと、エンジンルームとタイヤハウス?の僅かの隙間に子猫が見える。そういえばアパートの駐車場で2、3日前、子猫を見かけたけど、それが入ってしまったのか。?よりにもよって何で自分の車に。?それにしてもよく無事にここまで乗ってこれたものだ。

 手を差し出しても届かない。ボンネットを開けても見えない。ただミャーミャーと鳴くばかり。なにぶん田舎なので、近所の人もいったい何が起こったのかと集まってくる。仕方なくジャッキアップをしてタイヤを外したものの、今度はもっと奥に引っ込んでしまう。鳴き声も止んだ。修理工場に持ち込むにしても、その間に死んでしまうかもしれない。さて、どうしよう?車を元に戻し、とりあえず牛乳などを置いて様子を見ることにした。

 すると子猫は自分から降りてくるではないか。(何の為に汗いっぱいかいてタイヤを外したのか) まだ、小さいおそらく生後2ヶ月ぐらいのトラ模様のネコだった。多分、飼いきれなくて捨ててしまったんだろう。可哀想な事をするものだ。とてもいたたまれない気持ちになったが、私がアパートで飼うことはできない。また、実家で飼うにしても、30年ぐらい前飼っていたネコが亡くなった時のトラウマがあって私の両親は強い拒否反応をみせている。

 どこかに相談するにしても、もう6時を過ぎているし、相当悩んだあげく、とりあえず車を置くのは止め、元いた駐車場のところに戻すことにした。ひょっとしたら近所で飼っている単なる迷いネコだったかもしれない。最悪でも近くには畑や山もあるし、民家もあるから野良猫として生きていけるのではないかという勝手な思い込みだった。その夜、部屋に戻った時、駐車場にネコの姿は見えなかったので少しほっとした反面、いつまでも耳の中にネコの鳴き声が残っていた。(続く)

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