ユーチューブに感激した日
もう10年ぐらい前から時々思い出すメロディーがあった。タイトルは「ひとこと言えば」。1番の歌詞はだいたい覚えていたが誰が歌っていたかは記憶にない。それは今から32、3年前、ラジオの深夜放送を聴き始めた頃、CMでよく流れていた曲だった。ただ特にヒットしたという訳ではないので、当時のことを振り返る番組などでも流れたことはないのではないだろうか。
どうしてもフルコーラス聴いてみたい、いやせめてどんな人が歌っていたのか知りたいと思っていたのだが、レコードはとっくに廃盤だろうし、何年か前、検索エンジンにかけてみても見つからなかった。ところが何の気まぐれか、昨日、ユーチューブで検索してみると、驚くべきことにこの曲が投稿されていたではないか。当時のレコードジャケットの写真が添えてあり、歌手も岡崎ひとみさんということが分かっただけではなく、フルコーラス聴くことができたのだ。これには言葉にならないくらい感動した。そして当時のことが甦った。
家は狭く、とても個室を持てる余裕など無かったから、家人が寝ているところとは出来るだけ離れた部屋でラジカセにイヤホンを挿して聴いていた。一応、机には向っているのだが、ラジオを聴きながらの勉強など頭に入るはずもなく、ほとんどノートの整理ぐらいしかできなかった。それでも当時は何かこれで自分は勉強しているんだなんていう変な自負を持ったのだ。
そして、ちょうど思春期をむかえた頃で、当時流行っていたフォーク系の歌詞というのがとても新鮮で自分の感性に合っていた。異性に対する憧れもあったのだろう。そんな時、CMで何度も耳に入ってきたのがこの曲だったから、今でも覚えていたのかもしれない。特に「ひとこと言えば私の人生変わっていたかもしれない。」というフレーズが気に入っていた。
中年になった今でも”ひとこと”が言えず、後悔していることも多々あるから、”あの頃からあまり成長していないんだなぁ”なんてしみじみ思ってしまった。ユーチューブは著作権等いろいろな問題が指摘されているけど、自分にとっては過去の良き思い出の詰まった魔法の箱のようだ。
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