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2011年8月13日 (土)

8/12、NHK「追跡!AtoZ、福島第一原発 作業員に何が?」を観て思ったこと。21世紀の日本でこんなことが行われていて良いのか。

 昨夜、NHK「追跡!AtoZ、福島第一原発 作業員に何が?」という番組を観て、かなりショックを受けた。今でも143人の所在が分からないという。「労働管理が杜撰でした」で済まされる問題だろうか。そして、作業の実態や作業者をあっせんする暴力団の存在までが明らかになった。もっとも、こうした原発労働者の実態は堀江邦夫氏が「原発ジプシー」という本の中で30年以上前に指摘されていたのだが、それが21世紀になった今でも続いているということになる。

 事故から5か月経つけれど、実際に作業に当たっている方々からのコメントはほとんどない。あるのは大本営発表よろしく統合会見や東電、保安院会見での発表のみだ。作業の実態はよく分からない。昨日の放送では、「使い捨て」という言葉が耳に残った。スキルのある人間は温存しておいて、そうでない人間は率先して線量の高いところで作業を行う。そして、限界を超えたらお役御免だ。所在が分からなくなれば、なにかあった時に保障しなくて済むから、その方が都合が良いらしい。

 私は福島第一原発の事故が起こってから、1986年のチェルノブイリ原発事故について、いろいろ調べた。そして、あの大事故を収束させるのに石棺というものが作られたが、述べ80万人とも言われる人達が動員されたということを知った。リクビダートル(後始末をする人)と呼ばれた人達だ。旧ソ連政府は英雄と称え、連邦崩壊まで生活保障をしていたらしいが、追跡調査の結果、何年か後、多くの人達が命を失ったり体調を崩したという。

 今の福島第一で働く末端の作業員達と比べてどうだろう。酷暑で高線量の中の作業、箝口令まで敷かれ言論の自由さえ制限されているような状況だ。今までも死者が出たり、病人が出たけれど、どこの誰だかも分からない。賃金だって、中抜きされてどれだけ手に入っているか分からない。旧ソ連政府より人命を粗末にしていると思える。日本は人権的には先進国だと思っていただけに、それが裏切られたことはとても残念だ。

 

 

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