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2011年8月 8日 (月)

石川知裕著『悪党 小沢一郎に仕えて』を読んで

  東日本大震災と原発事故ですっかり影が薄れてしまった陸山会事件だけど、すでに論告求刑は終わって後は判決を残すだけだと知っている人がどれくらいいるだろうか。そんな事件の被告人、1996年から2005年まで小沢一郎の秘書だった石川知裕衆議院議員が書いた本だから凄く興味があった。

 私を含めて多くの人は素の小沢一郎なんて知る由もない。入ってくるのはマスコミを通してだ。田中角栄の秘蔵っ子、剛腕、壊し屋、金に汚い、建設業界との癒着等々、良い話はほとんど聞かない。自民党を離党して約20年間、常にダーティーなイメージが付きまとい、バッシングを受け続けた。これだけやられれば普通は耐えられない。今回も秘書が起訴され、自身も検察審査会で起訴相当とされ、党からは党員資格停止まで受けているのに、へこたれない。とても不思議な人物だ。

 この本には石川議員が逮捕に至った経過や小沢一郎の素の部分、考え方、それから秘書の生態が書かれている。特にレトルトカレーの話なんかは面白い。今まで知らなかった小沢一郎像が見えてくる。穿った見方をすれば、小沢一郎のイメージアップを狙ったものかとも思えるけれど、今さらイメージアップなんて出来るわけないし、逆に突っ込まれるのがオチだから、多分、本当のことが書かれているのだろう。

 こんなことばかり書いていると、きっと”お前は小沢信者だな”なんて罵倒されるかもしれないけれど、まあそれは仕方ない。人にレッテルを貼ってああだ、こうだ避難する方がおかしい。だいたい一昨年春から始まった西松事件、陸山会事件ってどうしても腑に落ちない。

 西松事件は訴因変更で消滅した形になり、今、審議中の陸山会事件も調書の3分の1は不採用になった。贈収賄事件で立件されているわけでもないのに、水谷建設からの闇献金の話ばかりがピックアップされている。つまりほとんどの人が疑問に思っている4億円の出所は全く問われていないのだ。その上、今回の事件を指揮したとされる大鶴最高検検事部長(事件当時)は先日早期退職したし、佐久間特捜部長は何とか研究所に配置転換されている。

 まあ、石川議員もたった2か月だけど期ズレの件は認めているから、完全に無罪になるかどうかは分からない。ただ昨年の村木事件を契機に、特捜部の闇の部分が徐々に分かってくる中で、今回の事件も不思議なことだらけだ。果たして、どういう判決がでるのか。もの凄く興味が湧いてきた。

 

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