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2011年9月 9日 (金)

「死の町」発言を聞いて考えたこと。

 「死の町」発言。確かに衝撃的な言葉だし、今の経産相が言うのは被災者の気持ちを傷つけるかもしれない。マスコミお得意の言葉狩りは結構だが、実際問題、福島第一原発のある大熊町や双葉町には人も住めない状況だし、ましていつ帰れるかなんて誰も分からない状態なのだから、少なくとも「異常な状態」であることに間違いはない。これをどう表現すれば非難されない答えになるのだろう。

 私は南相馬にボランティアに行く途中、飯舘村を通ったけれど、村として機能しているとは思えなかった。ガソリンスタンドが営業していたり、一部企業が操業しているようだが、ほとんどの商店は閉まっているし、家を見てもカーテンが閉まっていて人の気配はない。もう気の毒なくらい閑散としていた。そんな村を見て「こんな長閑なところなのに将来どうなるんだろう」と、同乗者同士で話した。

 「チェルノブイリと同等以上に汚染されているとなれば、少なくとも25年以上は帰れないことになる。確かに除染技術が進んでもっと早くなるかもしれないけれど、甘い見通しでは余計苦しめることにならないか。」「放射性廃棄物を引き受ける代わりに、ちゃんと損害を補償した上で、少なくとも収入面では苦労しないような配慮をして、移住を勧めた方が良いのではないか?」「それでも住民がそこに住みたいといったらどうする?」。車中いろいろな意見は出たけれど、結局、結論は出なかった。

 南相馬でも警戒区域から避難している人の話を聞いたけれど、「多分、もう住めないだろう」と言っていた。また、「もう避難しろって言われても逃げないでここに残る」とか「お金はいらないから、元に戻してくれ」という人もいた。私は言葉に詰まって、単に「そうですね」と頷くのが精一杯だった。そして現実を一番直視して理解しているのは地元の方々だということが良く分かった。

 事故から半年経とうとする今、政府のやるべきことはつつみ隠さず事実を伝え、避難されている方が将来的に希望を持てるような方策を出すことではなだろうか。マスコミも言葉狩りではなく、政府や東電にどう対応するのかを質すことが先だろう。野党も、この発言を巡って、国会追求や罷免要求なんて馬鹿な真似だけはやめてもらいたい。とにかく地元の方の立場に立って迅速に3次補正予算を通して欲しい。 

 

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