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2012年1月 5日 (木)

「聯合艦隊司令長官 山本五十六~太平洋戦争70年目の真実」を観て思うこと

 大晦日以来、私は半藤一利著「ドキュメント太平洋戦争への道」なる本を読んだ。日本史は得意だったけれど、それは所詮受験の日本史であって、大正末期から戦前、戦中のことはさわりの部分だけしか知らず、何となくいい歳して恥ずかしい気がしたからだった。その知識があったからか、映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六~太平洋戦争70年目の真実」を鑑賞することにした。

 海軍内部の軋轢、三国同盟締結に至る過程、真珠湾攻撃、ミッドウェイ海戦、ガダルカナル島の悲劇等々、当時の歴史に疎い人でも分かりやすく描かれている。間違っても繰り返してはいけない歴史がそこにはあった。

 山本長官自身の人物像については、書く人の立場によって肯定的にも否定的にも描かれるが、この作品では原作が半藤一利氏だったからか、「最後まで戦争に反対した男」として捉えられている。それは問題ないだろう。彼を取り巻く人間関係も関係者を出来るだけ絞っているようで混乱することもない。戦闘シーンも派手ではないので女性でも問題なく観られるようになっている。当時の歴史を学ぶという意味では良い作品だった。

 感想と言えば、当時と今はその雰囲気においてよく似ているなあということだ。バブル崩壊以降続く、国内の閉塞感。検察とマスコミ問題、その後起こる、東日本大震災、原発事故、TPP参加表明はまさにそんな感じがするのだ。

 三国同盟締結時の世論「バスに乗り遅れるな!」などというのは、TPPの時とまるっきり同じ論法だ。また、事故を事象、メルトダウンを炉心溶融、原発事故にかかる否定的な言葉は、何となく緩い言葉に言い換えられるのも、撤退を転進にしたのと同じだ。大本営発表をただ伝える。それに意を唱える物はデマだと攻撃する。まさにマスコミが大本営のお先棒を担ぐ姿もそっくりだ。

 まあ当時は下手な事を書いてしまうと、軍部から弾圧を受け発禁や最悪牢獄に入れられる場合があっただろう。だから、ある程度やむを得ない部分もあったかもしれないけれど、今現在は少なくともそんなことはないのに残念だ。

 また当時の人達はその情報源がラジオや新聞に限られていたから、そういう風潮に乗せられてしまったのかもしれない。でも、今は玉石混交ではあるけれど、インターネットがあり、自分から情報を探しに行ける時代になった。とにかく、いろいろな角度から情報を得ることが必要で、自分自身で判断しなくてはいけないということだ。面倒くさいけれど、そのことが70年前の悲劇を繰り返さないひとつの方法なのかもしれない。あれ、書いていくうちに、何か映画とはほどんど関係のない話になってしまった(笑)。

 

 

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