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2012年7月10日 (火)

「原発危機と『東大話法』」(安富歩著)を読んで思うこと。

 私が安富歩氏の「原発危機と東大話法」という本を知ったのは、3月末に行われたジャーナリスト岩上安身氏との対談だった。東大の教授と言えば、いかにも堅いイメージを想像するのだが、そこに表れた風貌は私のイメージを完全に覆した。そして、安富氏の説明は、今起きている日本社会の歪みについて、私を納得させるのに余りある内容だった。だから、この本を読んでみようと常々思っていたのだ。(注文を先送りしていたが、なかなか地方の本屋には並ばないのでネットで手に入れた。)

 「東大話法」とは、傍観者的な立場に身を置き、欺瞞的な言語を駆使していくことらしい。もっともこの話法は東大以外でも使われるが、東大がその権威を利用すると、もっとも効果があるから「東大話法」と名付けたようだ。P24に「東大話法」規則一覧が掲載されているが(Wikipediaにもある)、なるほど、311以降、マスコミに登場する学者や政府の役人連中の発言を思い起こせば、見事に当てはまる。私が彼らの言葉を聞いて不快感を覚えていた原因の一つはこんなところにもあったのかと再認識させられた。

 私がこの本を読んで感じたことは、言葉の歪曲がいかに怖いかということだ。「ただちに影響はない」、「爆発的事象」等々、今にして思えば、笑える言葉だけれど、当時は真に受けていた。専門家の言うことに唯々諾々として従っていた自分がいたのは否定できない。でも、それは恥ずかしいことではなく、彼らの駆使する東大話法によって巧妙に騙されていたのだ。原子炉建屋が爆発し、ネットで情報をいろいろ集めなければ、未だに騙され続けているかもしれない。

 先日再稼働した大飯3号機。あれだって、夏の電力不足を散々煽っておきながら、一旦稼働すれば、他の火力発電所8基を停止するという暴挙に出る。結局、電力不足などと言うのは嘘っぱちで、単に原発を再稼働したかっただけという話なのだから始末に悪い。そして、このことは朝日や赤旗は報じたが、他の報道機関は見向きもせず、関電に説明を求めようともしない。これは絶対おかしい。

 ただ、かくいう私もブログを遡れば、「東大話法」に当てはまるような表現を使って文章を書いていることは否めない。もちろん、意識的に使ってはいないが、攻撃されるのを恐れるあまり傍観者的な立場を取ったこともあった。これは素直に反省する。そして、孔子の説く「名を正す」の重要性が理解できたから、今後は

事実や感情をありのままに表現していこうと思う。

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