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2012年8月17日 (金)

「戦後史の正体 1945‐2012」(孫崎亨著・創元社)を読んで思うこと

 この本を読んだ率直な感想は、「日本という国は戦後67年が過ぎた今でも、アメリカの間接的占領下にあるのか」、だった。そして、戦後は対米追従路線派と自主路線派が争う中で、今や完全に対米追従路線派に牛耳られてしまったことを認識した。

 筆者の孫崎亨さんのことは、今から2年前、ジャーナリスト岩上安身氏とのユーストリームを使った対談で知った。それから、ツイッターを始められたのをきっかけに、重要なツイートを読むようになり、当著の刊行も知ることとなった。

 ただ受験の日本史しか勉強しなかった私には、戦後史なんて、あまり興味のある分野ではなかった。特に敗戦から高度経済成長に至る過程なんて、本当に表面的な事しか知らなかった。実際、知らなくても問題なかったのかもしれない。

 しかし、バブル崩壊後から続くデフレ不況によって私自身も相当疲弊してきた。その上、昨年の東関東大震災と原発事故がこの国を更なる試練を与えたのに、復興もままならないまま消費増税を決め、TPPにも邁進しようとしている。それも財界、民自公の3党、官僚、大手マスコミが一体となった翼賛体制を組んで、民意を無視する形で進めているのだ。これでは日本は衰退の一途を辿るに違いない。

 なぜ、こんなことがまかり通るのだろう。常々考えてきたが、この本を読んで、その背景がよく分かった。どうみても裏にはアメリカの意向が多く働いている。しかも、アメリカが直接実行しているのではなくて、意を汲んだ日本人が行っているのには暗澹たる気分になる。

 しかし諦めては駄目だ。今回、歴史的な政権交代を果たした民主党には失望したが、現状の閉塞感を打破して明るい社会を求めるには、民意を尊重し断固たる態度で公約を守る政権を登場させなければいけないのだ。それには、多くの国民が大手マスコミの論調に流されず、事の本質を見抜く力が必要だということが分かる。出来れば、多くの人が、この戦後史の正体を知って、意識が変わることを切望したい。

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