« 【ロンドンオリンピック女子マラソン】尾崎好美さんの地元応援会に行ってきました。 | トップページ | 「“腕にタバコの火20回以上”被害届」のニュースを見て思うこと。 »

2012年8月 6日 (月)

NHKスペシャル「黒い雨〜活かされなかった被爆者調査」を見て思うこと。

 丸一日オリンピックばかり放送しているNHKだけれど、67回目の広島原爆の日に合わせて、NHKスペシャル「黒い雨~生かされなかった被爆者調査」が放送された。なかなか良い内容だった。

 福島第一の原発事故が起こる前までは、原爆に関するドキュメンタリーは被害に遭われた方々が気の毒に思えて仕方ないので、積極的に見ようとはしていなかった。しかし、今は放射能汚染が身近に感じられるから、時間が合えば見るようにしている。ただ、身近に感じなければ真剣にならないなんて駄目だろうと、自分自身猛省している。

 広島に原爆が落とされ日本が敗戦となった後、放射線が人体にどのような影響を与えるのかという調査をアメリカがやっていたことは、恥ずかしながら昨年、知った。ただ、それが今でも放射線影響研究所(放影研)という所があって、引き続き調査していることは知らなかったし、今回問題となった被爆者調査の件には驚いた。

 ドキュメンタリーの内容から垣間見えるのは、放射線による影響を極力低く見せようとしているのではないかということだ。そして、「因果関係がよく分からないから、確定的にモノは言えない」ということになる。このため、被曝認定されない人が大勢いたようだ。全くもって酷い話となる。こうして、問題が明らかになった時には、既にこの世を去っている人も少なくないということだ。

 これは、今回の福島第一原発事故でも似たようなことをやっていないだろうか。個人的には福島県立医大副学長となり、福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーの山下俊一氏が頭に浮かんだ。言葉は悪いが、研究者にとって、少なくとも広島、長崎の時に比べて低線量下での人体データは貴重なものになるのは間違いないのだ。

 そして、この先、体調不安を訴える人が現れても、”因果関係が分からない”で済まされてしまう可能性が高いのだ。そうした人は救済されず、真に救済されるのは政府や原子力関係の人達になってしまう。自分達さえ良ければそれで良い、何ともさもしい人達ではないか。

 少なくとも低線量被曝による人体への影響は、個人個人で相当バラつきがあることに間違いことは確かだ。しかも、先々因果関係が証明しにくいという現実がある以上、出来るだけ放射線から逃れるのが望ましいように思える。そして、何よりも恐ろしいのは、こうした被曝データが全くと言っていいほど活用されない事実があるということだ。

 こういう政府に命を預けて良いのだろうか。原発はこのまま維持していくべきなのだろうか。改めて考えさせられた。67年前の今日と、それ以降、被曝が原因で亡くなられた方々のご冥福をお祈りしたい。

 

« 【ロンドンオリンピック女子マラソン】尾崎好美さんの地元応援会に行ってきました。 | トップページ | 「“腕にタバコの火20回以上”被害届」のニュースを見て思うこと。 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/219908/55366947

この記事へのトラックバック一覧です: NHKスペシャル「黒い雨〜活かされなかった被爆者調査」を見て思うこと。:

« 【ロンドンオリンピック女子マラソン】尾崎好美さんの地元応援会に行ってきました。 | トップページ | 「“腕にタバコの火20回以上”被害届」のニュースを見て思うこと。 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ