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2012年9月27日 (木)

【富岡町「帰還できない」宣言】町民「一律賠償早く」 住めなくなる... 町、国に実現を訴え…福島民報の記事を読んで思うこと

 【富岡町「帰還できない」宣言】町民「一律賠償早く」 住めなくなる... 町、国に実現を訴え(http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2012/09/post_5141.html

 大熊町に続き、富岡町も今後5年間は帰還できない宣言をした。おそらく浪江町も同様の対応をとるだろう。これは当然の成り行きだ。除染もインフラも進まず、この地域の農業や漁業の見通しがつかなければ、帰っても生活できないのは明白だからだ。

 しかし、個人的には、(地元の皆さんには大変申し訳ないが)、チェルノブイリに当てはめてみれば、もう震災以前のようには暮らせないと思っている。そもそも福島第一原発では、事故から1年半以上経った今でさえ、1日に2億4千万ベクレルの放射能を撒き散らしている。いくら除染しても、ここから放射能が拡散され続ける限り、イタチごっこだ。しかも、放射能は消えない。

 国は除染すれば帰れるなんて言っているけれど、それでも、その基準はウクライナの4倍、年間20mSvという馬鹿げた値だ。住民の健康のことなんて二の次で、単にお金をかけたくないことと、責任回避に躍起になっているとしか思えない。本当に真摯な対応をするなら、町ごと集団移転か十分な賠償金を払った上で個人個人で移転してもらうだろう。

 雇用については、こんな悲惨な状況を作り出したにもかかわらず、居丈高に原発推進を煽り、政府まで脅す経済三団体が面倒を見るのが筋だ。それが出来ないなら、馬鹿の一つ覚えみたいに、原発が無ければ経済が衰退するだなんて言わないで欲しい。自分達は、こういう弱者にリスクを押し付けておいて、利益だけは得ようなんて全くもって虫が良すぎる。

 そして、悲しいかな、こういう事態が起こっていることを、大手メディアは大々的に伝えず、新聞なら隅っこに、テレビなら数秒程度で終わてしまうために、ほとんどの人が気付かない。昨年、流行させた「絆」はどこへ行ってしまったのか。少なくとも私は被災地のことは忘れずに、自分が出来ることをしていきたい。

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