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2012年10月15日 (月)

【ETV特集】「永山則夫 100時間の告白~封印された精神鑑定の真実」を観て思うこと

 昨夜(10/14)【ETV特集】「永山則夫 100時間の告白~封印された精神鑑定の真実」(http://bit.ly/SF1a2Fを観た。

 永山則夫元死刑囚のことは、死刑が予想される事件の時に「永山基準」というものが用いられるということから、その名前だけは知っていた。しかし、実際、どんな犯罪を犯したのかは知らなかったので観ることにした。

 彼の告白はかなり衝撃的だった。私にはとても想像できないような家庭環境だ。働かない奔放な父、生活を支えるために働かざる負えず我が子に全く愛情のない母、その母自体も両親から虐待されていた、また慕っていた長女の精神破綻、兄弟もバラバラ。もう幼い頃から、この状況下でどうやって生き延びていくことだけしか考えられなかったのだろう。彼の肉声は訥々とではあるが、自身の苦悩の凄まじさを物語っていた。「何のために生きているんだろう」。彼の絶望感はよく分かる気がした。

 この告白を引き出した石川医師の力量は素晴らしい。カウンセリング最終日に撮った永山の写真には、今までの苦しみから解放されたかのような表情が浮かんでいたように感じた。しかし、永山は裁判ではその鑑定も受け入れなかった。これは私の推測だが、永山は鑑定書が裁判官に認められ減刑されることを拒否したのではないか。4名もの命を奪ったことへの呵責があったのだと思う。彼が最後の最後まで石川鑑定書を大事に保管していたことが、それを証明しているのではないか。

 ただ、どんなに過酷な生い立ちであっても、犯行時未成年であったとしても、人を殺めることは許されない。今回は永山の立場で番組が構成されているけれど、被害者側から見れば、何の落ち度もない人間が命を奪われ、周囲の人々の悲しみは今なお続いているのだ。

 「死刑」という刑が、犯罪の抑止に繋がらないという意見があることは理解できるものの、何をやっても命までは奪われないという社会もどうなのかという気もする。だから私は冤罪の可能性がゼロであるならば、仕方のない刑罰ではないかと思っている。

 重い内容だっただけに、視聴していた人も多くはないだろう。私自身、少し前までなら観ていなかった。でも、こうしたことに皆が目を向け、犯罪の温床となり得る問題を認識することも大事なのではないか。それが、多少なりとも犯罪抑止になることを期待したい。被害に遭われた皆様のご冥福をお祈りします。

 

 

 

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