« 2012年9月 | トップページ | 2012年11月 »

2012年10月

2012年10月30日 (火)

素人考えだが、もう金融政策だけではデフレを脱却することは出来ないのではないか?

 今日、日銀が追加の金融緩和策を発表したけれど、円高は進み、日経平均株価も下落した。ネットでいろいろ調べてみると、市場では20兆円規模を望んでいたのに、11兆円だったからだという見方もあるようだ。確かに各国が通貨安を競っている中で、それに対抗しようとするなら目の覚めるような金融緩和が必要なのだろうが、それだけでこの国のデフレは脱却するのか。

 私は経済学に精通している訳ではないけれど、もう15年以上、デフレが続いているのだから、財政出動をして内需拡大を図るしかないと思う。ただ、旧態依然たる公共事業ではなくて、国民所得を上げるような新たな仕組みを模索する必要がある。

 金融を緩和するということは、市場にお金が出回ることだけれど、そのお金が上手く循環していけばデフレは止まる。しかし、今、この国に有望な投資先など、あるのだろうか。あるなら株価が上昇しても良いはずだ。となると行きつく先は国債だ。結局、お金は回らない。

 また、過去のように財政出動して旧来型の公共事業を行っても、おそらく土建業者は一時儲かるかもしれないが、まずは借金を返すことになるだけで、国民の所得を増やすことは難しいから消費が伸びない。だから、お金は回らない。

 ならば、国民に直接お金を配るようなやり方をすれば良いのか?いや、将来不安が大きい現状では、消費よりも貯蓄に回ってしまう可能性が高いから、お金は回らない。

 それではどうするか?どうすればお金を使える状況になるかを考えればいいのではないか。基本的には所得が増えることが前提だ。手元にお金がなければ使えない。次に社会保障の充実だ。これさえしっかりしていれば将来不安はなくなるのだ。後は消費につながるような政策を次々と実行すれば良い。例えば、耐震住宅を促進するとか、休日を増やして国内旅行を推進するとか、いろいろとアイデアは出てくると思う。

 素人考えなので、いろいろ批判されるかもしれないけれど、どうしたらお金が回るのかということが、デフレ脱却のポイントなのではないか。私の生きているうちにデフレが止まって、将来展望の描ける社会になってくれることを願う。

 

2012年10月29日 (月)

これが謝罪になっているのか?【東電OL殺人事件再審】

 今日、15年前に起こった東電OL殺人事件の再審で、検察側はゴビンダ氏が無罪であるという意見書を提出した。裁判の中では謝罪をしなかったようだが、MSN産経ニュースでは、東京高検次席検事のコメントを以下のように全文掲載している。

 「本日の公判で、検察官は『被告人は無罪』との意見を述べた。検察官が従来の主張を変更したのは、確定審の段階では技術的に困難だった鑑定が、その後の科学技術の進歩によって可能となったことなどによるものであり、また、検察官がことさらに証拠を隠したなどの事実も認められず、その捜査・公判活動に特段の問題はなかったと考えているが、結果として、無罪と認められるゴビンダ・プラサド・マイナリ氏を、犯人として長期間身柄拘束したことについては、誠に申し訳なく思っている」

 でも、これが謝罪コメントなのか。全文を読めば、自分達の正当性をアピールして、最後に「申し訳なく思っている」と付けたしているだけではないか?おそらくこのコメントだって、批判的な質問の少ない司法記者クラブ内でのものだろう。人の人生をめちゃくちゃにしておいてこんなコメントしか出ないのか?しかも、賠償金は税金から払われるのだから、国民に対しても事の経緯を説明し、土下座して謝るくらいのことがあって当然ではないのか。

 この事件の裁判過程を知らない人なら、鵜呑みにしてしまうかもしれないけれど、少なくとも佐野眞一氏の書いた「東電OL殺人事件」を読んでいる人なら、「確定審の段階では技術的に困難~」、これがいかに詭弁なのかは明らかだ。仮に次席検事の言うように、捜査・公判活動に特段の問題がないという認識なら、これからも次々と冤罪は生まれていくことになる。

 また、この事件では高等裁判所も酷い。一審で無罪判決後も検察の言いなりになって被告を拘留し、決定的な証拠が新たに出なかったのにもかかわらず、無期懲役の判決を出したのだ。来月「無罪」判決を出した際には、被告に対して真摯に謝ってもらいたい。そうしないと、本当に司法なんて信用できなくなる。

 そして、嘆かわしいことに、ネット上では相変わらず、「無罪と無実は違う」とか「黒に近いグレー」などと書き込んでいる人がいる。恐らく、自分には降りかからないだろうなんて思っているから、こんな誹謗中傷が出来るのだろう。しかし先日のPC遠隔操作脅迫事件や痴漢冤罪のように、いつ自分の身に降りかかり、長期拘留で自白を強要させられるか分からないのだ。捜査当局に狙われたら終わりなんて、本当に恐ろしい話ではないか。

 今回の冤罪事件を受けて、公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本が日本政府に対して、全面可視化や全証拠開示等、刑事司法制度の全面的な見直しを要請した。私はこれを全面的に支持したい。そして、冤罪の撲滅を願う。

 

 

2012年10月28日 (日)

「報道の脳死」(烏賀陽弘道著・新潮新書)を読んで思うこと

 先日、読売新聞がiPS細胞の件での誤報を認め関係者を処分した。同様に、共同通信、産経新聞も誤報を認め、各社揃って関係者の処分を行った。素人からすれば、論文の内容は正確に理解できなくても、研究者の素性ぐらい調べられなかったのかと、疑問に感じた。

 今回の誤報だけではなく、陸山会事件や311以降の原発報道は、まるで戦時中の大本営発表のように思えるくらい、似たようなニュース、論調が繰り返された。メディアというのは権力の監視ではないのか?その都度、辟易とした気分になり、このブログでもだいぶ批判した。

 しかし、何故このようなことが起こるのか。漠然と記者クラブ制度が悪いのではないかと感じていたが、烏賀陽さんの書かれた「報道の脳死」を読むと、それが全てではなくもっと根幹部分に問題があることが分かった。

 私は、報道機関は第4の権力、ペンは剣より強し、社会の木鐸等々、素人から見れば、高尚な役割を演ずる機関なのかと思っていた。しかし、この本を読んだ私の解釈としては、結局、報道という名の商品で利益追求を行う単なる企業なのだと再認識したのだった。

 このことを前提に考えれば、大手報道機関が政府の広報機関のごとく振る舞い記者クラブ維持に固執することも、インターネットやSNSを敵対視することも、その理由がよく分かる。

 今は不況で購読者数も広告料も減っているから、コスト削減を第一義とした取材がなされるし、安定的に広告収入の見込まれる政府や電力会社に対しては、及び腰になるのは当たり前だ。また、インターネットやSNSは競合相手となる得るから、ネガティブ情報をこれとばかりに流すのだろう。

 そうだとすると、私が時折、これは報道機関による世論操作、印象操作ではないかと疑っていたことも、実はそんな意図はなくて、単に政府や大手スポンサーを忖度するあまりに導き出されただけなのではないかとさえ思える。また、そんなことだから、あれだけ消費増税を読者に煽っておきながら、自分達だけは軽減してなどという、世間のもの笑いになるようなことを平気で言えるのかもしれない。

 こういう報道の実態に対してどう対応していくかを考えてみると、最終的には様々な角度から情報を入手して自分で判断するしかない。昨今、ナショナリズムを煽るような報道が増えてきた気がする。このまま報道機関が機能しないと、過去の過ちを繰り返すのではないか。これは何としても避けなければならない。これが、この本を読んだ後に、いろいろ思い巡らして行きついたことだった。

 

 

 

 

 

2012年10月27日 (土)

心温まる社説だ。「原発避難の子ら 私をぎゅっと抱きしめて」(10月27日・東京新聞)

 既に大手新聞には失望しているが、原発関連記事において東京新聞は良く頑張っていると思う。そして、今日の社説には少しうるっとさせられた。http://bit.ly/R8fF9m

 この小学生の女の子、どれほど心を痛めているんだろう。また故郷を離れ、こういう気持ちで暮らしている子供達がどれくらいいるんだろう。そう考えると、我々大人が経済発展の為と、原発推進に加担してきた責任を痛感してしまう。そして、今なお、「早く再稼働せよ」とか「原発が無ければ、経済が衰退してしまう」なんて言っている偉い人達に対して憤りを覚える。

 確かに、昨年の事故のような事が簡単に起きるとは思えないけれど、今までの安全神話は崩壊した以上、誰の目から見ても事故が収束し、その原因を突き止め、対策を立てなければ、何の説得力もない。それに一番の問題は、放射性廃棄物の処理問題だ。

 原発推進を謳う人達は消費増税賛成の人が多いけれど、未来にツケを残すなと言って消費増税を煽った連中が、何万年にも渡って影響を与える放射性廃棄物処理のことを言わないなんて、論理破綻も甚だしい。故郷を奪った上に、こんなものまで背負わせるのか。

 それから、この社説の中で触れている「教育界の閉鎖性」「理解のない校長」というのが、とても引っ掛かる。これは想像だけど、「不安を煽るようなことはするな」とか「文科省が支持していないことはやらない方が良い」というような雰囲気が依然として大勢を占めているということなのだろう。もしそうなら、嘆かわしい限りだ。

 こんなことばかり書いていると、「いいおっさんが何センチメンタルになっているんだよ!」なんて批判されるかもしれない。しかし、去年、南相馬にボランティアに行って地元の人と話し、そのどうしようもない実情を聞いた自分としては、やり切れない思いでいっぱいなのだ。少なくとも、これ以上、子供達に負担を背負わせてはいけない。

2012年10月26日 (金)

「米の支援要請を拒否=英政府、イラン攻撃を懸念-英紙報道」(時事通信)の記事を読んで思うこと

 イギリスって、アメリカの言うことなら何でも聞くとばかり思っていたけれど、このニュースを読んで少し見直した。http://bit.ly/XsC337 イラク戦争のことを多少なりとも反省したのかもしれない。あの戦争で、イラク国民のみならず、自国の兵士達の命をどれだけ失ったことか。得をしたのは軍需産業と石油業界ぐらいだろう。俗にいう軍産複合体か。

 先日、元外務省の孫崎亨氏と岩上安身さんの対談を聞いていて、アメリカ離れが進んでいると言っていたけれど、今回、イギリスがアメリカの要請を拒否したことは、その流れの一環なのかもしれない。相変わらず追随しているのは、日本と韓国ぐらいか。沖縄県民が猛烈に反対したオスプレイ配備及び訓練だって、対イラン戦争を想定したものだろう。

 昨今の世界情勢をみると、世界的な不況、それに伴うブロック経済化、シリアの内戦を始めとする中東情勢の不透明さ、日中韓における領土問題等々、何となく帝国主義が進んでいるような気がしてならない。仮にアメリカとイランが戦争なんてことになれば、イスラエルも絡んでくるし、当然パレスチナ諸国も絡んでくるから、第三次世界大戦なんてことにもなりかねないのではないか。そんな最悪のことまで考えてしまう。

 でも、どうしたらいいんだろう。私個人では何も出来ないけれど、少なくとも、おかしいことはおかしいとハッキリと態度に示そう。1人でも多くの人が、こういう気持ちになって声を出して行くことが大事なのだと思う。もう、アメリカの言いなりにはならない!

 

 

2012年10月25日 (木)

石原都知事が辞任して新党結成を表明したことについて思うこと。

 今日、突然、石原都知事が記者会見を開き、自身の都知事辞任と新党立ち上げ並びに次期衆院選への出馬を表明した。その後、たちあがれ日本が解党し、5人の議員が新党参加を表明した。また、石原さんは大阪維新の会との連携も視野と言ったことから、橋本大阪市長も期待するとコメントした。何となくだが、マスコミは石原新党と大阪維新の会の融合を期待ているのか?

 石原さんについては以前にも書いたけれど、ディーゼル規制と東京マラソンを始めたことについては感謝するものの、新銀行東京、築地移転問題、東京オリンピック招致等々、個人的には賛同できない部分が多い。そして、極めつけが、尖閣諸島購入計画だ。これをきっかけに中国を刺激し、また、野田政権が事態を穏便に済ませようと国有化したことで、険悪なムードさえ漂っている。

 確かに中国の言い分は酷いと思う。それに対して、石原さんは、そりゃあ、威勢の良いことを言ってくれる。スカッとした気分になる人も多いだろう。しかし、今や一番重要なお得意様である中国を敵に回すのが得策なのか。仮に戦争をやって尖閣諸島に対しては、完膚なきまで叩きのめしても、中国との貿易はガタガタになるのは必至なのではないか。 

 でも残念ながら、この国の国民は大マスコミに簡単に誘導される。ありとあらゆる手段を使って国民を洗脳する。私自身、一昨年まではそうだった。例えば、明日の読売新聞ではどう書いてくるだろう。私は石原さんを持ち上げる記事を載せてくると思うし、私自身は、社説で大々的に”よいしょ”してくると予想している。

 くしくも今夜は「国民の生活が第一」の結党パーティがあった。石原さんの狙いはこの行事潰しの一環だったのかもしれない。おそらく明日の報道では石原さんの話題でもちきりになって、結党パーティのことなんて消されてしまうのが必至だ。また、今日を節目にいよいよ総選挙モードが高まったのかもしれない。

 私は今やるべきことは、東日本大震災で受けた地域の復興と、日本全体を取り巻くデフレ不況からの脱却が最優先だと思うので、こうした政局は大っ嫌いだ。しかし、もはや死に体の野田政権がそうしたことに心底力を注ぐはずがないようなので、解散して新しい政権の誕生を期待せざるおえない。

 最悪でもあと10ヵ月で総選挙は行われる。先の太平洋戦争で艱難辛苦の目に遭った国民なのだから、マスコミの誘導に乗らず、良識ある政党に期待する人が多いことを願うばかりだ。国民が政治を諦めたら終わりなのだから。

 

 

2012年10月24日 (水)

思わず欲しくなった「Kindle Fire」

 日本時間では今日の未明、アップル社のiPad miniの発表があって、私が起きた時にはtwitterのタイムラインにその感想が続々と上がっていた。しかし、毎回アップルの新製品発表の時は上へ下への大騒ぎの様相を呈していたのだが、事前の予想通りだったのか、価格が思ったより安くなかったのか、反応はイマイチのようだった。

 ところが、夕方になってtwitterのタイムラインを見ると、Amazon(以降アマゾン)が日本に初めて投入したKindle(キンドル)の話題で持ちきりだった。何といっても、電子書籍リーダーが8,480円という安さだ。そして、7インチタブレットのKindle Fireも8GBの廉価版で12,800円、16GBの高画質版で15,800円というラインナップになっている。性能が違うので一概には比較できないけれど、先日、Google(グーグル)が発表したNexus7が16GB版で19,800円だったから、個人的にはかなり安い印象を受ける。

 日本ではまだ電子書籍が一般的ではないから、電子書籍リーダーだけなら、爆発的に流行はしないのではないかと思っていた。しかし、それにプラスして動画や音楽等々も楽しめるというなら話は別だ。しかも、端末としては2万円を切る安さ。アップルのiPadは確かに魅力的だったのだが、やはり、価格が高かったので手が出せなかった。

 もっともグーグルやアマゾンの端末は基本的には無線LANが利用できる環境でなければ十分な性能は発揮できないが、私のように既に宅内無線LANを引いている場合は問題ない。また、外出先でもコンビニなどで無料無線LANサービスなども始まっているから使えそうだ。もっとも、出先ではスマートフォンを使えばいいし、どうしても大きな画面を見たければ、スマートフォンのデザリング機能を使えば問題ない。書いていて、ますます興味が出てきた(笑)。

 

【追記】 一つだけ残念なことは、これが日本のメーカーではないことだ。一応、iPadに倣って、ソニーやNEC等々がタブレット端末を出したけれど、性能的にも価格的にも心が動かされなかった。かつてソニーがWALKMANで世界を席巻したようなことは起きないのか。日本の衰退が目に見えるようで悲しい。

 

2012年10月23日 (火)

何て虚しい釈明なんだろう?「“誤認逮捕は遺憾 捜査を検証”」(NHKニュース)

 今回のPC遠隔操作による犯行予告での誤認逮捕事件で明らかになったことは、旧態依然たる自白に頼る捜査手法が横行しているという事実である。そして、自白を迫るのには被疑者を平気で脅す手法がまかり通っていたということだ。しかも、供述調書の元はおそらく警察か、検察が作っていた可能性がある。

 数年前に起こった郵政不正事件で厚労省の村木局長が逮捕・起訴されたが、検察捜査の杜撰さが際立ち、最終的には無罪となった。検察が描いたストーリー通りの供述調書を作成していく手法が問題視された。そして、この件を重くみて第三者委員会が作られ、いろいろな事が話し合われたが、”取り調べの可視化”については見送られた。確か捜査に支障が出るということが要因だったと記憶している。

 それなのに、またこうした不祥事が起こった。マスコミは誤認逮捕という言葉を使うが、元被疑者の体験した苦痛を考えれば、拷問に近い。真犯人が告白しなければ、確実に有罪にされていた恐れがある。

 しかも、警察が誤認逮捕を認めた後、元被疑者が「認めなければ長くなる」とか「認めなければ少年院行き」と語っているにもかかわらず、捜査関係者はそれを否定している。やってもいないことを、やったと自供させるのだから、相当の圧力があったのは明らかなのではないか?

 会見がオープンになっていないので、警察と記者の間でどういうやり取りがあったのかは分からないが、「もっと突っ込んで質問しろよ!」と言いたくなる。もっとも、質問はしていたが、デスクが記事にしなかったかもしれないが。。

 世間を騒がす殺人などの大事件は別として、こうした見過ごしやすい事件では、かなり泣き寝入りした方も多いのではないか。私も毎日のようにネットを利用しているし、間違って変なURLをクリックしてしまうこともないとは言えないから、犯人にされていた可能性がある。こんな恐ろしいことがあるだろうか。

 そして、この国家公安委員長の釈明が虚しい。身内が身内を調べて、誰もが納得する答えなんか期待できるわけがないし、誰も信用しない。警察寄りの専門家を除いたメンバーで構成された第三者委員会を作って「捜査を検証する」のが当たり前だ。今度の臨時国会では徹底的に追及して欲しい。

 

 

 

 

2012年10月22日 (月)

「金融円滑化法 支援後に倒産倍増184件」(東京新聞)の記事を読んで思うこと

 政権交代当時は亀井大臣肝いりの法案で、モラトリアム法案なんて揶揄されていのに、もうほとんど人は忘れているのかもしれない。貸し渋りどころか貸し剥がしが横行していた時だったから、この法案で救われた企業も多々あったことだろう。

 しかし、所詮は一時のカンフル剤にしかならず、この記事に書いてあるように、事業環境が好転しなかったり、抜本的な経営改善が進まず、倒産に追い込まれる企業が増えてしまったということか。http://bit.ly/ROhfOF 根本的には長年続くデフレ不況が原因であることには間違いないだろう。

 多くの資産を持っている大企業は、遊休資産を売却したり、人員整理などのリストラを行ったり、有望事業に経営資源を振り向けることで、危機的状況を脱することが出来るかもしれない。でも、中小企業の場合は難しい。簡単に事業転換なんて出来るわけがない。まして金融支援を受ける段階で、そんな余裕があったとは思えないからだ。

 基本的には本業を再生させないといけないのだが、競争過多のデフレ社会では、需要が減る中で安値受注を余儀なくされ利益増につなげていくのはとても厳しい。そこで、今度は中小企業も海外展開すべきなんていう話も出てくるのだが、有望市場だと思われた中国とは領土問題でギクシャクし、撤退する企業も出始めている。では一体どうすればいいのか。

 私は全てを国の責任にするつもりはないけれど、少なくともバブル経済を起こしたのは国の政策だったし、それを崩壊させたのも国なのだから、それに続くデフレスパイラルという状況を改善しなければならないのは当然の義務だと思う。これには金融政策だけではなく、国民の所得が増えるような国家プロジェクトが必要になってくるのではないだろうか。一番手っ取り早いのが、新エネルギー創出だ。

 しかし、今、国が進めているのは、財政再建一辺倒で消費増税やTPP推進という今以上にデフレを加速させる政策ばかりだ。脱原発を宣言して、新しいエネルギー産業創出を行う明確な意思もない。また金がないと言いつつ、IMFに4.7兆円拠出するらしい。一般人の私から見れば狂っているとしか思えない。

 最終的には政治に期待するしかないのだが、政官業(+大手マスコミ)の癒着構造が崩壊しない限り、新たな統治機構なんて生まれるはずもない。最近はもうどん底まで落ちて、それこそ終戦直後のような状態になった方が良いとさえ思うようになってきた。そうしないと国民の意識も変わらないのかもしれないから。

 

 

2012年10月21日 (日)

第3回 甲州フルーツマラソン(ハーフ)に出場してきました。(その2)

 長い坂を下って折り返し少し登り返すと、また下りとなる。衝撃はあるが、痛みはない。この辺りまでは声援を送ってくれる人々に、「ありがとう!!頑張りまーす!」なんて軽口を叩けていた(笑)。

 ここから次の課題が待っている、勝沼ぶどう郷駅までの登りだ。距離的には13.5㎞~16㎞ぐらいになるが、ここの登りがキツイ。毎年、ここで玉砕している。練習していないから当然なのだが、案の定、今年も駄目だった。

 そして、ようやく駅の前に来る。ここからは下り基調なので何とか走っていけそうな気分になる。ただ、脚が悲鳴を上げ始める。アキレス腱を庇っているからか、左ひざが硬直したようになったり、左太もも裏が攣りそうになってきた。あと3㎞、何とか歩かずに行けると思ったが、残り2㎞の地点で力尽きた。歩いたり、走ったりを繰り返して、何とかゴールした。2時間27分ぐらい。昨年より18分短縮できた。まあ、今年の状況でこのタイムなら良しとしよう。たまには自分を褒めないと(笑)

 ところが本当の地獄はここから始まった。快晴の秋、久しぶりに充実した時間を過ごせたことに感謝しつつ、頂いたお弁当を食べようとしたが…喉に通らない。もの凄い疲労感が襲う。体が硬直してくる。脚が今にも攣りそうだ。とにかく早く帰宅して休むしかない。

 河口湖までは比較的道路が空いていたから良かったが、意識が少し混濁し目が回っているような感覚に見舞われるし吐き気もする。御坂峠で一度休憩する。それでも事態は改善しない。ウ~っ、とかワァとため息を漏らしながら、河口湖大橋を過ぎ、東富士有料道路に入った。このままハンドルに顔を突っ伏すような事態になれば死んでしまう。仕方なく籠坂トンネル手前の路肩に停めて嘔吐する。みっともないなんて言ってられない。それで何とか持ち直して帰宅することが出来た。そして、入浴したら内臓系も回復し、今はビールを飲みながら、このブログを書いている。

 今回、こんな事態になったのは自業自得である。満足に走り込みもしないで、私のような太った人間が21km動こうというのが悪い。だけど、以前のように棄権していたら、何の進歩もなかったと思うと、試練の一種だろうと受け止めることもできる。

 正直言って、まだアキレス腱が完治する見込みはない。ただ、マラソン大会の雰囲気というのはとても好きで、走り終えたあとの充実感は普段のストレスを吹き飛ばす。これからランニングを続けていくにはどうしたら良いか。真剣に考えてみたい。

 

 

第3回 甲州フルーツマラソン(ハーフ)に出場してきました。(その1)

 今日は第3回、甲州フルーツマラソン・ハーフの部に出場してきた。第3回とは言うものの、それ以前は勝沼ぶどう郷マラソンという名称でほぼ同じコースで行われてきたので、20年以上の歴史がある。私自身、今回が6回目?の出場となる。(3年前は棄権した)

Imgp0444
 正直言って、今までの自分なら今回は出走しなかった。なぜなら夏以降、疲労感とアキレス腱への不安から、ほとんど走り込んでいなかったし、階段を降りる時にも右アキレス腱にピリッとした痛みがはしるからだ。。また、昨年、ある程度練習を積みながら、まるで映画「八甲田山」で描かれる死の彷徨のような状態でゴールしたことが一種のトラウマとなっていたこともある。

 しかし、3年前とは違って一応走れるし、このまま逃げるのも情けないと思い、とにかく21㎞の距離を踏むという低レベルな目標を立てて挑戦することにした。

 午前10時、ハーフの部スタート。当然、最後尾に近いポジションだ。コースは熟知しているので絶対に無理しない。体力がない分、頭を使わないと絶対にゴール出来ない。 

 最初の課題は8㎞付近にあるトンネルまで走りきれるかということだ。ここまでは基本的に登り基調だ。左側には下記のような素晴らしい甲府盆地の景色が広がるが、それを堪能する余裕はあまりない。

 Ncm_0013_4 

 出来るだけ前を見ないようにして進む。登り坂は視線を上げないように顎を引いて行くと良いらしい。そのせいか、何とかトンネルまで来ることが出来た。ここからは下りなので、呼吸を整えられるが、アキレス腱にとっては負担が倍増する。果たして耐えられるだろうか?不安がよぎる。(続く)


2012年10月20日 (土)

「厚木や久留米、常連組姿消す=方針転換、負担を考慮-B-1グランプリ・北九州」(時事通信)の記事を読んで思うこと

 B-1グランプリも規模が大きくなると、やはり、いろいろと問題が出てくるのか。http://bit.ly/R6AsLM 厚木シロコロが退会していたなんて初めて知った。なるほど、この記事を読むまでは、B-1グランプリの運営団体のことなんて全く気にしていなかったけれど、この大会に参加するには様々な縛りがあるのが分かった。http://b-1grandprix.com/ これでは不満の募る団体もあるだろう。

 確かに、この大会は目の付け所が良かった。ご当地のB級グルメを使って町おこしを行うということなんて、霞が関官僚では思いつかなかったかもしれない。そして、テレビ番組で多方面から取り上げられたから火がついたとも言える。ただ、光ある所には影があるとはよく言ったもので、私自身、少し懐疑的に思っていたこともあった。

 なぜなら、私は30年ほど前、厚木に1年間住んでいたことがあるけれど、「シロコロホルモン」なんて1度も食べたことがなかった。また、山梨にも甲府の隣町に半年間住んでいたけれど、「鳥のもつ煮」なんて食べたことがなかった。この大会で優勝しなければ知らなかったと思う。そして、隣町の南足柄市で勧めている「まさカリーパン」だって、つい最近の話だ。

 本当にご当地グルメなのかどうかは、私が知らなかっただけかもしれないが、往々にして、町おこしの為に敢えてB級グルメを開発しているというのが実情なのだろう。でも、その行為自体を非難することは出来ない。過疎化の進む地方都市では、人口流出を食い止めるために、あるいは観光客を呼び込むための一つの手段となる得るからだ。

 しかし、開催規模が大きくなり負担が増えるとなれば、費用対効果を考慮せざるを得なくなるも当然であって、厚木や三島、南足柄の選択は間違っていないと思う。記事にもある通りB-1グランプリも踊り場にさしかかっているのかもしれない。

 本来、「町おこし」なんてすること自体がおかしいのだけれど、弱肉強食、市場原理主義が横行する時代となっては致し方ない。このままでは地方に犠牲を強いて都会が繁栄する社会が進んでいくに違いない。この記事を読んで、いろいろ考えていくうちに、あらためて「デフレ脱却」、「地方分権」が必要だと思った。

 

 

 

2012年10月19日 (金)

「防衛相『日米地位協定改定は考えず』米兵暴行事件」(日経新聞)の記事を読んで思うこと

 日本という国はやはりアメリカの植民地なのかと、この見出しを見ただけで脱力してしまった。「防衛相『日米地位協定改定は考えず』米兵暴行事件」http://s.nikkei.com/XvVWWa 

 こういう事件が起こると、真っ先に「日米同盟」というフレーズが出てくるけれど、地位協定がある時点で対等ではないではないか。何にも「同盟」じゃない。今回は米兵が基地の外にいたから逮捕できたけれど、基地の中に戻っていたら、お伺いを立てなければ、日本で裁くことも出来なかったはずである。

 しかも、この防衛相発言の段階では、アメリカがどのような措置を取るかさえ公には発表されていなかったのに早々と結論を出している。これじゃあ、沖縄の人達が怒るのは無理もない。一応、米軍は夜間外出禁止令を出したようだが、これだって、ずっと続くわけではないし。こんなことがちゃんと守れるのなら、事件自体が起こっていなかったのではないか。

 オスプレイだって、市街地では飛ばさないとか、ヘリモードでの運航はしないなんて約束しておいて、もう反古にされているのに、こんな約束を信用しろというのがナンセンスだ。

 それにしても本当の意味で、日本が独立するのはいつの日か。少なくとも私の存命中にはないだろう。なにせ、アメリカから多大な恩恵を受けている頭の良い日本人が、我々庶民を洗脳し尽くしているのだから。。。(哀)

 

2012年10月18日 (木)

「『法相、出席すべきだ』=参院決算委欠席を批判−財務副大臣」(時事通信)の記事を読んで思うこと

bit.ly/R1Dd13  

 別に私は政治家に聖人君子を求めている訳ではないから、外国と知らずに献金を受けたとか、30年前に暴力団との付き合いがあったとかは、目くじら立てるつもりはない。そんなことを厳格に追及していったら、政治家なんていなくなってしまうんじゃないかと思うからだ。だけど、今日の国会欠席は駄目だ。明らかに逃げている。

 そもそも法務大臣って、印象が薄い。私の記憶にある法務大臣と言えば、自民党が政権を取っていた時、なぜか看護師あがりの南野大臣氏、それから、「友達の友達はアルカイダ」と言った鳩山邦夫大臣氏、民主党政権になってからは、「答弁は2つだけ覚えておけばいい」と失言した柳田大臣、それから陸山会事件で検察に対して指揮権を発動しようとしていた小川法務大臣ぐらいなものだ。

 その中で、小川大臣は法曹資格も持っており検察官も経験しているから別にして、他の大臣はほとんどが素人だ。となると、役人のやりたい放題だ。

 今日のニュースをみても、昨日ブログに書いたPC遠隔操作で誤認逮捕され自白に追い込まれた元大学生、東電OL事件でゴビンダ被告が無罪確実と、刑事事件での冤罪が続出している。私を含めて、誰でも犯罪者に仕立て上げられてしまう異常な事態だ。こうした傾向に歯止めをかける最大の責任者は法務大臣ではないのか。

 私はコロコロ大臣が変わるのは役人に利を与えることになるから嫌いなのだけれど、おそらく田中法務大臣は辞任せざるおえない。粘ったところで今日の欠席で問責に値するのは十分だ。そして、また始まるのが首相の任命責任。嘘つき野田内閣が潰れるのは大歓迎だが、また、その分、震災復興が遅れていくような気がしてならない。痛し痒しだ。

 一体、この悪循環を改善するにはどうしたら良いんだろう?まあ、最終的には、我々有権者が積極的に情報を集めて真剣に判断した上で、国会議員を選ぶしか方法がないのだ。もうメディア任せではいられない。

 

2012年10月17日 (水)

「PC遠隔操作:13件、告白者が実行 4人誤認逮捕か」(毎日新聞)の記事を読んで思うこと

 毎日新聞の記事「PC遠隔操作:13件、告白者が実行 4人誤認逮捕かhttp://bit.ly/TtKtlv を読むと、警察の捜査に対して何の批判もないことに驚く。

 確かに、一番悪いのはPCを乗っ取って遠隔操作して脅迫メールを送り付けた輩だ。しかも自分がやったなどと名乗り出ている様子からは愉快犯のようで気分が悪くなる。徹底的に捜査して検挙を目指すのは当然だ。

 しかし、一番大事なことは、この件によって何の罪もない人が罪人扱いされたことだ。大阪府警に逮捕されたアニメ演出家は否認を貫いていたので起訴までされていた。このまま裁判になれば、99%以上の確率で有罪になっていたかと思うと、空恐ろしい。

 この国では逮捕されただけで犯行を否認していても、基本的には実名報道されてしまう。正直言って、脅迫メールを送りつけただけでは、偽計業務妨害で、3年以下の懲役、又は50万円以下の罰金だから重罪とまでは言えないだろう。それでも逮捕されたことが、職場や学校に発覚すれば、退職や退学を余儀なくされる可能性が高い。誤認逮捕されて一生を棒に振ったら誰が責任を取ってくれるのか。

 また、何もやっていないのに長期間に渡って拘束されていたのだから、精神的な苦痛も大きかっただろう。謝って済む問題じゃない。こういう弱者の視点から何故、記事が書けないのか疑問でならない。だから、記者クラブメディアは権力の手先機関のような気がしてしまうのだ。

 毎日新聞は10/14日の社説:「新聞週間 震災・原発報道の深化を」の最後で「日本新聞協会が選んだ標語に福島県いわき市の追分義治さんの作品が入選した。『消されてる 声を拾って 生かす記事』。現実を見据え伝え続けたい。」と締めくくっている。今回の事件もこの標語に沿った視点で伝えて欲しい。

 

 

 

2012年10月16日 (火)

今さら復興予算を被災地限定なんてorz。責任者は更迭すべし!

 私が復興予算が被災地以外に使われていたのを知ったのは、NHKスペシャルではなく、新党「きづな」斎藤やすのり議員のツイートだった。そして、週刊ポストによれば、この問題はもう8月初頭には大方のメディアは知っていたようだ。NHKが報道したから一斉に報じる姿を見れば、”財務省に盾突くと怖いから、そっとしておこう”という記者クラブの論理が働いたのかもしれない。

 まあ、メディア批判は尽きないのでこれくらいにしておくけれど、こういうことを平気で出来る官僚って本当に同じ日本人なのか。震災復興すら食い物にする。火事場泥棒と言われても仕方ない。どさくさに紛れて、法律に例外規定のような文を挿入して、それを盾に好きなように使ってしまう。だから法律違反にはならないのだろうが、倫理的には大問題だ。地元からの陳情は厳しく査定しておいて、自分達は平気で使うなんてもってのほかではないか。

 そして腐っているのが野田政権。この問題を期間外審議しようとしたら、民主党の委員を欠席させ流会にしてしまった。しかも、臨時国会がいつ開かれるのかも分からない。そういう状況にしておきながら、今日の閣議後の記者会見では「復興予算は被災地限定にする」なんてことを、さも正義の味方のように発言する前原国家戦略相には呆れ返るばかりだ。

 まずは国民にどんな使い方をされたかを示し、それが妥当であったのかどうかを判断した上で政府が責任を取らないといけない。少なくとも復興大臣はこの予算編成に絡んでいるのだから、まずは更迭させるべきだ。また、官僚だって、しかるべき立場の人間は更迭ないし降格処分にしないと、気が治まらない。

 今回は復興予算の流用ということもあって、国民感情も沸騰し、大騒ぎになっているが、この国の予算配分の仕方は以前と全く変わっていないということを忘れてはいけない。おそらく消費税が増税されても、名目上は福祉のためだなんてことになっているけれど、蓋をあければ、こうして官僚たちの食い物になるのが目に見えるようだ。そう考えると怒りが治まらない。

 

2012年10月15日 (月)

【ETV特集】「永山則夫 100時間の告白~封印された精神鑑定の真実」を観て思うこと

 昨夜(10/14)【ETV特集】「永山則夫 100時間の告白~封印された精神鑑定の真実」(http://bit.ly/SF1a2Fを観た。

 永山則夫元死刑囚のことは、死刑が予想される事件の時に「永山基準」というものが用いられるということから、その名前だけは知っていた。しかし、実際、どんな犯罪を犯したのかは知らなかったので観ることにした。

 彼の告白はかなり衝撃的だった。私にはとても想像できないような家庭環境だ。働かない奔放な父、生活を支えるために働かざる負えず我が子に全く愛情のない母、その母自体も両親から虐待されていた、また慕っていた長女の精神破綻、兄弟もバラバラ。もう幼い頃から、この状況下でどうやって生き延びていくことだけしか考えられなかったのだろう。彼の肉声は訥々とではあるが、自身の苦悩の凄まじさを物語っていた。「何のために生きているんだろう」。彼の絶望感はよく分かる気がした。

 この告白を引き出した石川医師の力量は素晴らしい。カウンセリング最終日に撮った永山の写真には、今までの苦しみから解放されたかのような表情が浮かんでいたように感じた。しかし、永山は裁判ではその鑑定も受け入れなかった。これは私の推測だが、永山は鑑定書が裁判官に認められ減刑されることを拒否したのではないか。4名もの命を奪ったことへの呵責があったのだと思う。彼が最後の最後まで石川鑑定書を大事に保管していたことが、それを証明しているのではないか。

 ただ、どんなに過酷な生い立ちであっても、犯行時未成年であったとしても、人を殺めることは許されない。今回は永山の立場で番組が構成されているけれど、被害者側から見れば、何の落ち度もない人間が命を奪われ、周囲の人々の悲しみは今なお続いているのだ。

 「死刑」という刑が、犯罪の抑止に繋がらないという意見があることは理解できるものの、何をやっても命までは奪われないという社会もどうなのかという気もする。だから私は冤罪の可能性がゼロであるならば、仕方のない刑罰ではないかと思っている。

 重い内容だっただけに、視聴していた人も多くはないだろう。私自身、少し前までなら観ていなかった。でも、こうしたことに皆が目を向け、犯罪の温床となり得る問題を認識することも大事なのではないか。それが、多少なりとも犯罪抑止になることを期待したい。被害に遭われた皆様のご冥福をお祈りします。

 

 

 

2012年10月13日 (土)

NHKスペシャル「激走!日本アルプス大縦断」を観て思うこと

 今夜のNHKスペシャル「激走!日本アルプス大縦断」http://bit.ly/PoXYFzを観た。富山県早月川河口を出発して、北、中央、南アルプスを縦断して、静岡県の大浜海岸(415km)までを制限時間8日間以内に踏破するドキュメンタリーだ。

 このレースに出場できるだけで、すでに超人なのだが、あの映像を見る限りでは、よく死人が出なかったと思えるくらいの状況だ。真夏に行っているとは言え、3,000m級の山が連なる日本アルプスでは体感気温が0℃近くにもなるし、平地に下りれば30℃を超える暑さ。真夜中にあの鎖場のあるような稜線を通る。睡眠時間を削ってでも走る。恐ろしいまでの体力と精神力だ。彼らを動かすものは何なのだろうか。やはり、自分の限界を超えてみようという強い心なのか。

 私もヘッポコランナーのはしくれで自分では出場するつもりなど毛頭ないのだが、ウルトラマラソンやトレイルランニングにも興味だけはある。ウルトラではギリシャのスパルタスロン(246㎞、制限時間36時間)が一番凄いのかなぁなんて思っていたら、何やら1,000㎞を超える大会もあるようだ。そして、日本では、萩往還(250㎞、制限時間48時間)が最長かなぁなんて思っていたら、川の道フットレース(520㎞、制限時間6日間)という大会も見つかった。

 また、トレイルランニングでは、今年、ウルトラ・トレイル・マウントフジ(=UTMF、157㎞、制限時間48時間)が日本ではもっとも過酷なレースなのかと思っていた。ところが、今夜放送されたレースはそれとは比べ物にならないものだった。ゴールシーンがこれほど美しく感じることはないだろう。また、記録上完走は出来なかったけれど、一日遅れでゴールした選手のシーンには涙が出た。だから、ゴール出来た選手も、途中棄権した選手にも敬意を表したい気持ちだ。

 

 私は彼らの足元にも及ばないけれど、自分自身のゴールを目指すという姿勢だけは見習いたい。

 

【追記】私はテレビ番組には失望していて、もうテレビなんか捨ててNHKの受信料なんて払いたくないと常々思っている。だけど、こういう変な演出のない、しかも、内容の濃い番組を作るから、なかなかその決心ができない(笑)

 

2012年10月12日 (金)

秋の丹沢湖LSD その3(最後)

 ダムを渡りきってしまえば、あとは丹沢湖マラソンのコースを走るのみ。もう、この時点ではかなり脚が悲鳴を上げてきている。まだ、12㎞ぐらいなのに大丈夫か?そして、玄倉にかかる橋を渡り、先月行ったユーシン方面を眺める。

 Imgp0426 

 ここからの道は舗装はされているけれど、車は通れなくなっている。細かいアップダウンと細かいカーブで距離感が分からない。対岸を見て判断する。かなりきつい。そして、左手にようやく三保小中学校が見えてきた。何とかゴール地点に到着した。時々写真を撮ったり休んだりしたので2時間20分ぐらい掛ってしまったが、いいトレーニングにはなったと思う。

 まだ、紅葉の季節には早いが、それでも着実に季節が進んでいることは、駐車場脇のもみじが教えてくれた。11月25日の丹沢湖マラソンの時には、きっと真っ赤に色づいていることだろう。その時は、ちゃんと走って通過したいものだ。

 なんて感傷に浸っていたら車のバッテリーを上げてしまいエンジンがかからない。仕方ないので親父を呼んだ。本当に間抜けな奴だ(笑)。

 Ncm_0001
 帰ってきてジョギングシュミレーターで走行距離を測ったが、17.4㎞しかなかった。標高差は約70m。21日の甲州フルーツマラソンは、ハーフだから約21㎞、そして、標高差は軽く150mぐらいある。ただ、制限時間がないのが唯一の救いだ。あの最初の坂を上りきるのは厳しいかもしれないし、折り返してからぶどう郷駅までの登りでは悲鳴をあげそうだけど、関係者に迷惑がかからない程度に頑張らせてもらおう。

【追記】

 近年のランニングブームで我が山北町にも桜の湯を起点に、峠走として足柄峠や大野山に向かう人が増えてきた。ただ、このコースはかなりハードだし、頂上付近まで行かないと眺望は望めない。

 無料駐車場が多いし、所々にトイレや自販機もある。私はすぐ帰れるので立ち寄らなかったが、近くには日帰り温泉もある。
 

 まだ走りはじめて間もない人や私の様に太っている人は丹沢湖畔を周回するこのコースがお勧めだ。

秋の丹沢湖LSD その2

  Imgp0405

 浅瀬ゲートで10分間ぐらい休憩して今来た道を戻る。そして世附川大橋を通り対岸へ渡る。この辺りは一般の車はほとんどいないがダム底の浚渫工事で10tダンプが多く走っている。

 ここからダムまでは2年前の水害で崩落個所があり、通れるかどうか分からなかったが、同じ道を戻るのはつまらないので行ってしまった。(ごめんなさい)

 下記写真のような箇所があり確かに危険だ。でも晴れている日なら、ここは慎重に通過すれば何とかなる。(但し、他人にはお勧めしない)

 Imgp0411_3 

 Imgp0414_3

 右手に湖面を見ながら慎重に進んでいくとトンネルがある。もうすぐダムだ。この辺りから、玄倉の方向に見える景色はすばらしい。そして、ダムの上を渡る。(写真奥の右側から走ってきた)

 Imgp0415
Imgp0420




秋の丹沢湖LSD その1

 

 Imgp0424_2
 実は来週の日曜日(21日)に甲州フルーツマラソン(ハーフの部)にエントリーしている。それで先月のユーシン渓谷マラニックをトレーニング開始のきっかけにしようとしていた。

 ところが、お彼岸の頃から疲労感が抜けず、ほとんど走らなかった。今までだったら、当然棄権しているのだが、簡単に諦めてしまうのは悔しいというより情けないと思い、今日、近くの丹沢湖でLSDを行って、その感触で判断することにした。

 Imgp0403_2
 スタート地点は大仏橋を渡って右折した所にある無料駐車場。トイレと自動販売機がある。(本当は神尾田のメイン駐車場に停めるつもりだったが、開場は9時なので、ここまで行ったのだった。)

 正面に見えるのが、三保小学校・中学校。ここが丹沢湖マラソンのゴール地点。

 

Imgp0408 反時計回りにゆっくりと進み始める。中川橋まで曲がりくねった林道を緩やかに上り、それからはアップダウンを繰り返して岡部商店を過ぎると、永歳橋手前を世附(よづく)方面に向かって長いトンネルに入っていく。

 トンネルを抜けると、左手にエメラルドグリーンの湖面を見ながら進んでいく。そしてスタートからおよそ50分かけて、浅瀬ゲートに到着した。もうこの時点でかなりバテバテだけど、7㎞ぐらいしか走っていない(>_<)。

 ここから先に進めば、水の木を経て山中湖に抜けられる。30年ぐらい前には行ったことがある。この林道は普段でも林業関係者以外車での通行は出来ないが、2年前の水害によって林道の崩落が激しいらしく徒歩での通過も一応禁止となっている。工事関係者の飯場があり、ここでは3匹の猫が迎えてくれた。

【補足】LSDとはロング・スロー・ディスタンスの略。長い距離をゆっくり走って、長距離走に必要な脚と心肺機能を高めるために行います。距離や時間はその人の体力で決めれば良いようで、私は最低2時間走を目安にしています。

 

 

 

2012年10月11日 (木)

「東電OL殺害、検察が無罪主張へ…第三者DNA」の記事を読んで思うこと

 東電OL殺害、検察が無罪主張へ…第三者DNA(http://bit.ly/RggUqZ)。無実の人から18年も自由を奪っておいて恥ずかしくないのか。まずは検察庁長官がオープンな記者会見を開いてちゃんと謝罪するべきだろう。奪われた時間はお金では解決できない。

 この事件については、私もブログで何度か書いてきた。佐野眞一さんの本も当然読んでいるし、ことの経緯は大筋で理解しているつもりだ。この冤罪事件で私が憤るのは、ゴビンダさんに対しては一審では無罪判決が出ていたのに、それでも釈放せず、しかも、2審を開始してから新たな証拠も出ないまま、短期間で無期懲役の判決が出されたことだ。そして、高裁が再審開始を決めてからも、検察側はそれを不服として何度となく、妨害工作を試みた。

 また何で今頃、被害者の爪のDNA鑑定なんてする必要があったのか。結局は再審でまた有罪にしようとしたからだろう。自分達の失敗や責任は最後の最後まで認めようとしないエリート官僚の鏡のような方々には、心底軽蔑する。

 おそらく再審で検察が無罪を主張するとなれば、簡単に裁判は終わってしまう。それ自体は良いことだけれども、何でこんな冤罪事件に至ったのかという真相については闇に葬られることになる。このような冤罪事件に対しては、検察、裁判所の意思決定過程をつまびらかにして原因を究明し、根本的な構造を解決しない限り、このような悲劇はこれからも続いてしまう可能性が高い。

 そして、この捜査に関わりゴビンダさんを犯罪者にした人達は一切罪に問われないのも腑に落ちない。賠償金だって、税金から支払われるのだ。何で検察や裁判所の犯した罪を我々国民が背負わなければいけないのか?裁判所に関しては、国民投票が一応あるから仕方ないとして、検察に対しては何も行動できない。こうしてブログで批判するのが精いっぱい。

 この記事を書いた読売新聞でさえ、表立って検察や裁判所の批判はしていない。ただ、事実を書いているだけだ。陸山会事件のようにもっと騒ぎ立てて、世論を煽るのが筋だろう。検察と裁判所は絶対に改革しないといけない。もはや北朝鮮や中国の裁判なんて馬鹿みたいなどと、笑える次元ではなくなった。国民が納得いくような改革ができないなら法治国家なんて言えない。第三者を入れた早急な改善を望む。

2012年10月 9日 (火)

IMFと世界銀行の年次総会が東京で始まったけれど…。

 IMF(国際通貨基金)と世界銀行の年次総会がほぼ半世紀ぶりに東京で始まったようだ。それはさぞかし素晴らしい出来事なのだろうが、私のような日々の生活に四苦八苦している状態ではあまり関係がない。ただ、IMFの偉いさんが、「日本の財政健全化のためには消費税は10%では不十分」などと言ったのには、正直言って腹が立った。

 これ以上、我々庶民を苦しめて楽しいか?デフレ不況下で税率だけ上げても、税収は上がらないのは、橋本内閣の時に実証済みではないか。もっともIMFには財務省の方々もかなり入っているらしいから、知っていてこういう発言を許しているんだろう。マスコミからは批判の声も聞こえない。

 私は世界的な金融機関というのが、どうも胡散臭く感じてしまって嫌いだ。このお金持ち連中が我々貧乏人から搾取しつづける。金を右から左へと動かすだけで莫大な利益を得る。金融市場が不調なら石油や穀物市場にも手を出す。そのために、石油価格や穀物価格は実需とかけ離れた取引が行われ、結局、痛い目に遭うのは我々庶民だ。仮に自分達が失敗すれば、金融システム崩壊の危機だなんて言って、公金支出を平気で行い、その間は税金も払わない。こんな不公平があるのか。

 今から十数年前、私自身もグローバリゼーションというのは素晴らしいものだと吹き込まれていた。だけど、結局は富の一極集中になり、勝った者は報われ、負けた者は細々と生き延びるしかない世の中になりつつある。本当にあの頃は、浅はかだったと反省している。もう新自由主義なんて消えてなくなれ!

2012年10月 8日 (月)

【祝】山中伸弥京都大学教授がノーベル医学・生理学賞を受賞したことについて思うこと

 今日の夕方、京大教授の山中先生がノーベル医学・生理学賞を受賞した。同じ日本人として、また同年代として本当に嬉しい。昨今の日本を取り巻く閉塞感に少しは風穴を開けてくれたのかもしれない。

 ただ、浮かれてばかりはいられない。ウイキペディアなどで先生のプロフィールを見ると、研究環境の劣悪さでかなり苦労されているのが分かる。医学や科学関係の基礎研究というものは、非常に重要なのにもかかわらず、すぐに成果が出る訳ではないからか、企業はあまり金を出さないし国も予算を渋る。個人の強い意志がなければ研究は成り立たない。結局、後進もなかなか育たない。当然、理系離れも進む。まさにデフレスパイラルのようだ。

 こういう一見素人には分からない分野を支えるのが国なのに、それが疎かになっていることは明白だ。資源の乏しい国なのだから、人を育て技術力を強化することが重要などと言いつつ、この有様だ。野田首相がしたり顔でコメントするのが目に浮かぶ。

 とにかく、約20年間に渡って不況なのだ。新しい雇用を生み出し経済を発展していくには、新しい産業が必要なことは皆分かっている。今までのパイを喰い合う状況では、麻雀と同じで、誰かが勝てば誰かが負けるから全体的には伸びていかない。そして勝った奴は自分で貯めこむばかり。これでは、お金が循環しない。

 それでいて、復興増税は勿論、消費増税が予定されてしまっている。デフレ状況下で増税して景気が回復し、国民生活が豊かになるなら、それこそ、ノーベル経済学賞が受賞できるのではないか。

 話が逸れてしまったけれど、国は基礎研究分野にもっとお金を使って、人材を育てていくべきというのが私の思いだ。山中先生、ノーベル賞受賞、おめでとうございます!

2012年10月 7日 (日)

『【NHKスペシャル】シリーズ東日本大震災 除染 そして、イグネは切り倒された 』を観て思うこと

 今日、野田首相が福島第一原発に行った。多分、作業員への激励と、自分がこんなに原発事故に取り組んでいますよ、というアピールのためだろう。その後、楢葉町でのぶら下がり会見で、「除染を加速するように環境相に指示しました」と言っていた。素晴らしい模範解答だ。

 しかし、今夜のNHKスペシャル「シリーズ東日本大震災、除染、そして、イグネは切り倒された」を観れば、「除染」というものが如何に大変で、しかも、いつ終わるか分からない途方もない作業ということがよく分かる。(私は常日頃、NHKに対しては批判的だが、311以降のNHKスペシャルとETV特集だけは良心的な報道番組だと認めている。)

 いい加減、国も完全に除染することは不可能であると認めたらどうか。もうちゃんと補償した上で移住して頂くしか方法がない。ウクライナが諦めたのもよく分かる。被災されている方々には大変申し訳ないけれど、今の技術では放射能には勝てないのだから、少なくとも希望する子供達だけは疎開させてあげて欲しい。なにも学者の研究材料にされることはないではないか。

 番組で紹介されたご家族の子供にも甲状腺にのう胞が出来ていた。今は何でもないかもしれないけれど、将来どうなるかは分からない。お父さんも後悔の念でいっぱいだったようで涙ぐんでいた。しかも、頭の良い人達は自分達に責任が及ばないように、「事故とは無関係」と口裏合わせまでしている始末だ。そして、本来なら復興のために使われる予算も、詭弁を弄して横流しされた。こんな政府を信じる方がどうかしている。悲しいかな、自分の身は自分で守らないといけないんだ。

 番組ラスト、家の周りの木が無残に切り倒されたシーンはとても印象的だった。原発事故の悲惨さがよく伝わった。出来れば、より多くの人がこの現実を直視して、他人事ではなく自分のこととして考えて欲しいと願うばかりだ。

 

 

2012年10月 5日 (金)

MEDIAS PP(N01D)の不具合が解消できたかもしれない?

 2台目のスマートフォンMEDIAS PPに切り替えてから8か月が過ぎたけれど、数か月前から何となく不調を感じていた。毎朝7時前後にフリーズし始めたのは5月頃だった。

 それから、ツイッターのクライアントアプリtwiccaで写真付ツイートを行おうとすると、メモリ不足が表示され送信できなくなった。それでも一旦、写真を撮ってSDカードに保存し、ツイートする時に添付ファイルで呼び出すと送信できた。ひょっとしたら、SDカードが壊れてしまったのかと思い、PCでチェックすると、エラー表示されたので修復したことも2度ほどあった。そうすると治るのだ。

 そして、最近になって、全体的に反応が鈍くなってきた。具体的には電源スイッチを押してもすぐには画面が表示されなかったり、指で動かしても、なかなか画面が引っ張れない状況があり、カクカク動いている印象だった。

 これはスマホ内臓のメモリ使用が一杯いっぱいになっているのかと思い、メモリーブースターというアプリを入れて、メモリ使用量をチェックして、裏で動いている不要なアプリは最適化して極力停止させるようにしてみた。一度、最適化すると、当初はサックリ動くのだが、時間が経てば元の木阿弥だ。まさか、システム系のソフトを削除するわけにもいかない。どうしようか悩んでいた。

 そして、3日ぐらい前からは、ツイッターや他のアプリを操作していると、いきなりフリーズして、強制的に再稼働するようになってしまった。一度、この状態になると少なくとも10分は使えない。昨夜は、7時頃からこれを5回も繰り返したので、ドコモショップに行ってチェックしてもらうことにした。

 担当の方に上記のような不具合を説明し、内部のチェックに入ったところで、やはり、動きがおかしくなる。だけど、原因が分からない。保証期間内ということもあって、まだ同機種の在庫があったから新品交換しましょうか?ということになったのが、新品の方にSDカードを差し替えたところで、やはり動きが悪くなった。どうもSDカードが原因となっているようだ。そして、SDカードを抜いて操作してみると、これがなんとサクサク動くではないか。

 ただ、これで完全に治ったのかどうかは分からないので、しばらくの間、SDカードを交換して使い、もし、また不具合が出るようなら、交換してもらうようにお願いしてきた。少し時間は取らせたが、こうして実際に動かしてみないと原因らしきものが掴めなかったので、行って良かったと思う。あれから4時間ぐらい経つけれど、今はサクサク動いている。これで不具合が解消してくれるといいのだが。そして、丁寧に対応してくれた女性担当者の方に感謝したい。

2012年10月 4日 (木)

「検察崩壊 失われた正義」(郷原信郎著/毎日新聞社)を読んで思うこと

 私は西松事件、陸山会事件には非常に関心があったので、郷原弁護士の「検察が危ない」もすでに読んでいるし、IWJが中継する郷原さんの記者会見や岩上さんとの対談、週刊朝日UST劇場などは出来る限り観てきた。それと同様に、八木哲代さん、石川代議士、小川敏夫代議士についても、シンポジウムやUSTでお話は聞いていたので、今回、この本で取り上げることについては大筋で分かっているつもりだった。

 正直言って、読まない予定だったのだが、先の郵便不正事件の不祥事で1審では有罪判決を受けた、大坪弘道元大阪地検特捜部長の話は聞いたことがなかったので読むことにした。本だと、今まではある意味断片的だったものが、問題点を整理しつつ、じっくり読むことが出来るのが良いのだ。

 この本で一番問題にしていることは、検察の不祥事を組織総がかりで闇に葬ろうとしていることだ。陸山会事件で石川代議士の事情聴取の際録音したテープの内容と田代検事が検察審査会の為に書いた捜査報告書が明らかに違っている。本来なら虚偽有印私文書作成および同行使で逮捕、起訴されていてもおかしくないのに、「記憶の混同」という田代検事の供述?を元に単なる人事異動で済まそうとしたことは遺憾ともしがたい。

 そもそも、こんなことがまかり通れば選挙なんて無意味になりかねない。なにせ自分達に都合の悪い議員は、どんな難癖をつけても合法的に抹殺できてしまうのだから。そして、これは我々、市井の人間にも言えて、誰か権力側に睨まれれば、痴漢冤罪のように、謂れなき罪を背負うことになりかねない恐ろしいことなのだとつくづく感じる。

 陸山会事件とほぼ同時に行われた郵便不正事件では、裁判に証拠として提出されていない改ざんFDで大阪地検特捜部の前田検事は実刑となり、その上司である大坪・嵯峨氏は犯人隠避の罪で有罪なのだ。彼らは組織防衛の為に切り捨てられ、田代検事およびその上司たちは組織防衛のために人事異動という大甘な処分で済ませた。これでは大坪氏が憤るのも無理はない。

 本来なら、こうした権力の暴走に対して監視する役割を果たすのがマスコミの使命だ。しかし悲しいかな、小沢一郎という共通の敵を倒すために検察と持ちつ持たれつの関係にあったからか殆ど報道されていない。控訴審が即日結審しほぼ無罪が確定される見通しがついた途端、今度は無視し始めた。本当のことを報じて、彼が復活するのを恐れているのだろうとしか思えない。

 民主党が政権交代する際に起こった東西2つの事件。民主党の崩壊は陸山会事件で小沢氏が失脚したことが大きいではないか。もうこれは八木氏の言うように検察官僚たちのクーデターに他ならない。そして、これに加担したメディアも同罪だ。正直言って、私にはこんなブログで吠えることしか出来ないけれど、官僚やマスコミという権力に対しては、厳しい目を向け続けてやろうと思う。

2012年10月 3日 (水)

【福島健康調査:「秘密会」で見解すり合わせ】(毎日新聞)の記事を読むと憤りを隠せない

 私は日頃、記者クラブメディアに対して批判的な事ばかり書いているが、今日の毎日新聞の署名記事、【福島健康調査:「秘密会」で見解すり合わせ】http://bit.ly/QVfj6G は称賛したい。

 この記事の内容は、午後1時からの文化放送・大竹まことゴールデンラジオで知った。パーソナリティの大竹氏が憤慨していたので、帰宅後、ちゃんと読んでみたが、私自身も怒りで手が震えてしまった。

 ここで重要なのは、結局、議事録が公開される検討委員会は完全な「やらせ」であって、実際は「秘密会」で決められているということだ。私も何度となく指摘しているとおり「県民の不安を煽るから」ということで事実を公表しない姿が露呈したのである。県民を馬鹿にした話だし、そうまでして事故を矮小化させたいのかと想像してしまう。昨今の「いじめ問題」に対する行政の姿勢と似ているような気がしてならない。

 もう「事なかれ主義」は止めて欲しい。事実をちゃんと認め、それに対して対策を立て、実行していかない限り、根本的な問題解決にはつながらないのは明白なのだ。

 本当にこの委員の方々、及び県の職員には良心の呵責というものがないのだろうか。委員の多くは医師なのに、何で県民、特に子供達に対してこういう仕打ちがまかり通るのか。これでは、福島の子供達を研究材料にしているように受け取られても仕方ない。こんな卑劣なことが行われた以上、今の検討委員会の人事は解散し、本当に県民の健康を考える人達を中心に構成し直すべきである。

 悲しいかな、この卑劣極まりない行為に対して、おそらく法的には問えないのだろうが、少なくとも国会は関係者に対して参考人招致または証人喚問を行って、国民に対してこの愚行を明らかにすべきだ。

 それにしてもよく記事になった。おそらく現場の記者さん達の中には、このようにちゃんと取材している人達も沢山いるのだろうけど、悲しいかな打算的なトップクラスの偉いさん達がストップをかけてしまっているのかもしれないと改めて思った。

 ただ、残念なのは、このスクープに対して、他のメディアが文科省や厚労省、福島県知事等への後追い取材を行っていないことだ。生命に関わることなのだから、もっと大騒ぎしても良い事案だろう。特にテレビ、いや民放は期待できないけど、少なくとも受信料を取っているNHKはこの件について報道すべき義務がある。是非、マスコミ本来の使命である権力の監視機能を果たしてもらいたい。

2012年10月 2日 (火)

今日(10月2日)のNHKゆうどきネットワークを観て思うこと。

 今日、NHKのゆうどきネットワークで旧山古志村について取り上げていた。今から8年前の新潟県中越地震で甚大な被害を受けた地域だ。映画「マリと子犬の物語」では劇場で恥ずかしいくらいに号泣したから、その記憶は衰えていない。

 それが今では棚田も復活し、錦鯉も復活している。http://bit.ly/PqYbV6 テレビには映りようがないけれど、この8年間、地元の方々がどれほどご苦労されたかが実感できる。まだ以前と比べれば、復興半ばなのかもしれないが、このまま順調に進展していくことを願うばかりだ。

 日本という国はこれまでも数多の災害に見舞われながら、時間をかけて、何度も立ち直ってきた。おそらく岩手や宮城の被災地も、時間はかかるかもしれないけれど旧山古志村のように復興していくに違いない。

 問題は福島県で原発被害を受けた地域だ。こればかりは過去の知恵が全くない。かろうじてチェルノブイリが参考になるかもしれないけれど、最早住むことが出来ない地域となってしまった。国はあくまで除染すれば帰還できるように喧伝しているが、それを心底信じている住民の方々はどれくらいいるのだろうか。とうてい復興ビジョンなんて描けるはずもない。旧山古志村の今を知ると、改めて原発災害の惨さを再認識した。

2012年10月 1日 (月)

野田3次改造内閣が発足して思うこと

 今日、野田3次改造内閣が発足したようだが、嘘で嘘を固めまくる首相及び、その取り巻き達で作る内閣など自分にとっては何の期待感もない。顔も見たくないし、声も聞きたくないので、たまたまつけたテレビはすぐチャンネルを変えるか消すようにしている。

 私が一番分からないのは、野田首相は参院で問責された身分なのに、このまま臨時国会で審議なんて出来るのかということだ。まさか民主党代表に再選されたから、これでチャラになったなんてこともない。そして、参院を無視していたら、法律なんて1本も通らない。

 まさか、また3党合意なる大政翼賛会でも復活させるつもりなのか。しかし、問責決議は自民党だって賛成したのだから、ここで手のひらを返せないだろう。解散を確約しない限り審議に応じないはずだし、総裁に就任したての安倍さんは、いくらなんでも「近いうちに」で誤魔化されない筈だ。

 まあ、考えられることとすれば、被災地を出汁にして、特例公債法案が通らないと予算執行に影響があると、マスコミに煽らせて世論調査を行う。そうすれば自民党への批判が沸き起こり、支持率は落ちる。そこで妥協させて、ズルズルと来年度予算案成立ぐらいまでは引っ張るつもりなのかもしれない。もっとも、素人の私が考えそうなんてことはやらないだろうけど、民意を無視しても我を通す連中だから、何をするか分からない。

 それにしても、本来なら、「こういう政策をやって国をこうしたいから、こういう人選をしました!」というのが内閣改造だと思っていたけれど、それも幻想だということがハッキリした。誰が大臣になろうとも、皆、官僚に取り込まれてしまう。そして、気に入らない人は官僚と物理的にも精神的にも繋がっている記者クラブメディアが潰していく。さっそく読売新聞は、小平国家公安委員長がTPPに慎重な発言をしたことを内閣不一致などと批判している。

 結局、誰が政権を取っても、官僚とマスコミの都合の良いような政権しか続かないということか。私の頭の中では失望感が広がっている。

 

« 2012年9月 | トップページ | 2012年11月 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ