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2012年10月 4日 (木)

「検察崩壊 失われた正義」(郷原信郎著/毎日新聞社)を読んで思うこと

 私は西松事件、陸山会事件には非常に関心があったので、郷原弁護士の「検察が危ない」もすでに読んでいるし、IWJが中継する郷原さんの記者会見や岩上さんとの対談、週刊朝日UST劇場などは出来る限り観てきた。それと同様に、八木哲代さん、石川代議士、小川敏夫代議士についても、シンポジウムやUSTでお話は聞いていたので、今回、この本で取り上げることについては大筋で分かっているつもりだった。

 正直言って、読まない予定だったのだが、先の郵便不正事件の不祥事で1審では有罪判決を受けた、大坪弘道元大阪地検特捜部長の話は聞いたことがなかったので読むことにした。本だと、今まではある意味断片的だったものが、問題点を整理しつつ、じっくり読むことが出来るのが良いのだ。

 この本で一番問題にしていることは、検察の不祥事を組織総がかりで闇に葬ろうとしていることだ。陸山会事件で石川代議士の事情聴取の際録音したテープの内容と田代検事が検察審査会の為に書いた捜査報告書が明らかに違っている。本来なら虚偽有印私文書作成および同行使で逮捕、起訴されていてもおかしくないのに、「記憶の混同」という田代検事の供述?を元に単なる人事異動で済まそうとしたことは遺憾ともしがたい。

 そもそも、こんなことがまかり通れば選挙なんて無意味になりかねない。なにせ自分達に都合の悪い議員は、どんな難癖をつけても合法的に抹殺できてしまうのだから。そして、これは我々、市井の人間にも言えて、誰か権力側に睨まれれば、痴漢冤罪のように、謂れなき罪を背負うことになりかねない恐ろしいことなのだとつくづく感じる。

 陸山会事件とほぼ同時に行われた郵便不正事件では、裁判に証拠として提出されていない改ざんFDで大阪地検特捜部の前田検事は実刑となり、その上司である大坪・嵯峨氏は犯人隠避の罪で有罪なのだ。彼らは組織防衛の為に切り捨てられ、田代検事およびその上司たちは組織防衛のために人事異動という大甘な処分で済ませた。これでは大坪氏が憤るのも無理はない。

 本来なら、こうした権力の暴走に対して監視する役割を果たすのがマスコミの使命だ。しかし悲しいかな、小沢一郎という共通の敵を倒すために検察と持ちつ持たれつの関係にあったからか殆ど報道されていない。控訴審が即日結審しほぼ無罪が確定される見通しがついた途端、今度は無視し始めた。本当のことを報じて、彼が復活するのを恐れているのだろうとしか思えない。

 民主党が政権交代する際に起こった東西2つの事件。民主党の崩壊は陸山会事件で小沢氏が失脚したことが大きいではないか。もうこれは八木氏の言うように検察官僚たちのクーデターに他ならない。そして、これに加担したメディアも同罪だ。正直言って、私にはこんなブログで吠えることしか出来ないけれど、官僚やマスコミという権力に対しては、厳しい目を向け続けてやろうと思う。

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