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2012年12月12日 (水)

舞鶴少女殺害事件、高裁で逆転無罪判決が出されたことについて思うこと

 今日、2008年に起きた舞鶴少女殺害事件の控訴審で、被告に対して逆転無罪の判決が言い渡された。私は逮捕当初から、これは無理筋だろうと思っていた。しかしながら、地裁では有罪無期懲役の判決が下されたので、高裁でもこのまま支持するのではないかと危惧していた。ところが、今回の判決では推定無罪の原則が働き、極めて真っ当な判断が下されたことにホッとしている。

 もちろん、少女を殺害した犯人が今もなお、平然と生活していることには憤るし、許しがたい事件であることに間違いはない。だけど、立証責任は検察側にあり、犯行を裏付ける真っ当な証言や確固たる証拠がない以上、それを裁判官が納得できなければ無罪判決が出されて当然なのだ。

 おそらく、今回の判断には、先に無罪判決が出された足利事件や東電OL事件、そして、PC遠隔操作での誤認逮捕の影響が大きいように思える。今までだったら、警察や検察が揃えた証拠について、裁判所はあまり疑わない節が見られたが、これら冤罪事件によって、その信用性が低下したためだろう。そういう点では裁判所が本来の機能を取り戻しつつあるのかもしれない。

 ただ、悲しいことにネット掲示板では、被告に前科があり人相も怪しいだとか、無実と無罪は違うというような誹謗中傷している書き込みが散見される。こういう原因を作ったのは全てマスコミの責任だ。警察から流される情報を漫然と流し、家宅捜索の模様も逐次報道し、被告があくまで犯人であるかのような印象を植え付けていた。今回の件についても、自分達の報道姿勢について反省している点は全く見られない。私が被告の立場だったら、名誉棄損で訴えているだろう。

 今日の判決内容をみて思うことは、やはり、取り調べ時の全面可視化は不可避だということだ。供述の信用性なんて、可視化していれば客観的に判断できるではないか。また、検察側が持つ証拠も全面的に開示しないと、こうした悲劇は繰り返される可能性が高い。これは被告側だけでなく、検察側にだって有利な点はあるはずなのだ。これを機会に、捜査や裁判所での立証方法を再検討して欲しいと願うばかりだ。

【追記】被害に遭われた少女のご冥福をお祈りします。ご家族にとっては納得いかない判決だったかもしれませんが、やはり冤罪はいけないのです。警察には真犯人の摘発を期待します。

 

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