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2012年12月29日 (土)

「ウェブで政治を動かす!」(津田大介著・朝日新書)を読んで思うこと

 私がtwitterを始めたのは2010年の3月初旬。このSNSを利用しなければ、この本が出たことも、津田さんのことも知らなかったかもしれない。また、政治家に対して気軽に自分の意見や質問を投げかけることもなかっただろう。少なくとも自分の中では政治が身近になったように感じている。私はそれを確認する意味で読んでみた。

 当著「ウェブで政治を動かす!」では、政治とウェブをめぐる近年の目覚ましい動きを追い、オープンガバメント(政府のオープン化)がもたらす近未来の政治像が記されている。(「はじめに」を引用して加工)

 なるほど、この本に書かれていることは実際自分がtwitterのタイムライン上で体験していたことが多く含まれている。そして、私が感じた、大手メディア情報とのウェブとの乖離、ネットによる政治活動の功罪、希望と失望なども実例があって面白い。願わくば、津田さんの言うように「情報技術を利用して政治を日常化し、政策ベースの政治を実現する」ことを望みたい。

 しかしながら、政治に関心のない人はこの本を読まないだろう。SNS人口が約2000万人と言われても、私の周りで利用している人はほとんどいない。こうした現状では、津田さんの提言もなかなか難しいような気がする。でも確かに時代は変わりつつある。

 この本が出版されたのは、今回の総選挙が始まる前だが、すでにネット選挙解禁の様相を見せていた。さすがに候補者自身がネットを使って選挙活動することはなかったけれど、その支持者が「誰々が、どこに何時に行く」なんていう情報は当たり前のように流れていたし、各党の政策も多々入ってきた。これは今までの選挙ではなかったことだ。

 各政党ともテレビ・ラジオ・新聞と言った従来メディアでは、時間的制約、紙面上の制約があって、有権者に伝えたいことが満足に伝わらないことは理解しているはずだ。こういう流れを受けてか、あるいは自身もフェイスブック利用で核心を得たのか、安倍首相もネット選挙解禁の方向性を打ち出し、いよいよ来年夏の参院選前には解禁される期待が高まった。

 もっとも従来メディアは自分達の報道価値が下がるから、ネット選挙の負の部分をクローズアップして阻止しようとするかもしれない。しかし、それに対抗する可能性もある。今年の夏、将来のエネルギー政策について政府が国民にパブリックコメントを求めたことがあった。彼らとしては想定外のコメントが寄せられ、当書目論んでいた原発比率15%を変更せざるを得なかった。まさにウェブで政治を動かしたのだ。

 そう考えると、政府にやる気があれば、ネット選挙の解禁は十分に可能だし、津田さんの唱えるようにな「新しい民主主義」の実現もそう遠くないような気がする。私も何とかその日が来るのを見てみたい。

 

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