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2013年1月24日 (木)

私が憤慨した3つの報道被害~その1.あさま山荘事件

 昨日のブログの中で、「報道によって被害者の人権が侵害されていることを知った」と書いたが、具体的には3つある。浅間山荘事件、松本サリン事件、香川・坂出3人殺人事件だ。一度に全部書くと長文になるし、まとめるのも大変になるので、一つ一つ書いてみたい。

 まずは、今から41年前に起こった浅間山荘事件だ。この事件の現場責任者だった佐々淳行氏が著書を読んだのがきっかけとなって、連合赤軍に関連する本を10冊程度読み漁った。その中に、当時、日本テレビで事件の実況アナウンサーをされていた久能靖氏の書かれた「浅間山荘事件の真実」(河出文庫)があった。

 個人的には浅間山荘事件が警察目線、犯人目線、報道目線など多角的に上手く纏められていると思う。事件のことを全く知らない人が最初に読むなら、この本だろう。

 何より久能氏が素晴らしいのは、人質となったMさん本人にも取材されている点だ。もっともMさんは事件後、頑なにメディアからの取材は断っていたという。それは何故か?事件直後の報道により、誹謗中傷が絶えなかったからのようだ。そのきっかけになったのが朝日新聞の記事だった。

 なんと、そこには病院で行われた精神科医による問診経過がそのまま書かれていた。当然記者など入れる訳もない。長野県警が病室を調べたところ盗聴器が見つかったのだ。その後、記者が看護婦に頼んで付けたものと判明し、新聞社は警察に謝罪文を提出してケリをつけたという。40年前だから、この程度で済んでいたかもしれないが、今だったら、世間からは集中砲火を浴びていただろう。

 この後も代表取材ということで記者会見が行われたようだが、それも今と同様、一部を切り取って報道されてしまう。そのため本人は意図していないことが流布された挙句、誹謗中傷はおろか抗議の手紙まで来たというのだから、メディア不信になって当然である。

 今も昔も何ら変わらない構図が存在していることがよく分かる。皆がこういうメディアの仕組みを理解して、抗議し続けない限り悲劇は繰り返されてしまうのだろう。本当に腹立たしい。

 

 

 

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