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2013年1月25日 (金)

私が憤慨・反省した3つの報道被害~その3.香川・坂出3人殺人事件

 今日は休んだので3つ目も書いてしまおう。私が報道被害として憤ったのは、2007年に起こった香川県坂出市の祖母と2人の孫が殺害された事件である。この事件、当初は隣の祖母の家に預けた自分の子供2人と祖母がいなくなっていたという失踪事件だった。

 それが変な様相を見せ始める。メディアが大挙してその家の周りを取り囲んだのだ。父親のインタビューに不可解な部分があったらしい。でも、自分の娘二人がいなくなって気が動転しているし、メディアからの取材を受けるのも初めてだろうから、理路整然と話せるはずがない。

 TBSの「朝ズバ!」で司会の、みの氏が不用意な発言で父親を疑うような発言をしたことも良くなかった。おそらく多くのメディアは、この父親が怪しいと想定して、逮捕される瞬間を捉えようとしていたに違いない。巨大掲示板2ちゃんねるでも、この父親への誹謗中傷が渦巻いていた。

 私の両親も、「父親が犯人だよ」なんて平気で私に言っていたくらいだ。自分を褒めるわけではないが、この時は、両親に自制を求めた。「何の証拠もないのに、人の言動で決め付けてはいけない」、「もし、自分がその立場に立ったらどう思う?」と。

 結局、祖母の親類が犯人として検挙され、失踪した3人も変わり果てた姿となって発見された。本当に酷い事件だった。それでもメディア側は犯人扱いした父親に対して正式に謝罪したという話は聞いたことがない。一説では、”みの氏が直接謝罪に行った”と言われているが、番組では一切触れなかったようなので真偽は分からない。

 そして、時が経てば、こうした報道被害のことは忘れられ、メディアスクラムは続けられている。被害に遭った人達は泣き寝入りするだけになる。メディアにモラルはない、あるのは視聴率や売上向上のみ?かもしれない。

 しかし、これはメディア側だけの問題ではない。こうした被害が繰り返されているのにもかかわらず、メディアからの情報を鵜呑みにし、簡単に誘導されていく私達自身にも問題があるのではないか。知らず知らずのうちに加害者になっていると思うと、とても悲しい。

 ただ、今回起きたアルジェリア人質事件では今までとは違った反応がある。実名報道や被害者へのメディアスクラムに対して異を唱える人が増えたことだ。これはSNSをはじめとするネット世論が着実に広がってきている証拠だろう。報道被害をなくすためには我々が変わなければならない。そうすれば、きっとメディアも変わるはずだ。そう思いたい。

 

 

 

 

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