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2013年1月 3日 (木)

第89回 箱根駅伝を観て(聴いて)思うこと

 第89回箱根駅伝は日本体育大学(以下、日体大)が30年ぶりに優勝した。昨年19位から一気に総合優勝に輝いたのだから本当に快挙だ。選手、監督、並びにサポートしていた関係者の皆さんには心から「おめでとう!」と言いたい。

 私は大会前、東洋、駒沢、早稲田、明治の争いになるだろうと踏んでいて、まさか日体大が総合優勝するなんて夢にも思っていなかった。昨日の往路が終了した後でも、6区、7区で東洋が差を縮めて、8区か9区で逆転するだろう。そして、それに選手層が厚い駒沢が絡んでくるだろうと予想していたのだ。

 ところが日体大は区間賞こそ出さないものの、7区以降は各選手2位と安定した走りを見せて、危なげなく栄冠を勝ち取った。お見事としか言いようがない。

 しかし、箱根駅伝全体のことを考えると、少し違和感を覚える。勝負の行方が5区の出来に大きく左右されてしまっていることだ。昨年までの4大会は、東洋の柏原選手という山登りで突出した選手がいたから仕方ないと感じていたが、結局、今年も5区で区間賞を記録した日体大が総合優勝を飾った。

 各区間のデータをみると、5区以外では、トップと最下位とのタイム差が5分程度なのに対して、5区では15分もついている。また、ちゃんと計算したわけではないけれど、タイムのバラつき(標準偏差)も5区が圧倒的に大きい。つまり、5区山登りを制したチームが優勝、あるいは上位に入るというのが明確になっている。

 あらためて、この駅伝の特殊性がよく分かる。そう考えれば、今年シード権を逃したチーム、また予選会で落ちてしまったチームでも、20㎞をⅠ時間で走れる選手を揃え、尚且つ、山登りのスペシャリストを養成できれば上位チームにのし上がれる訳だ。

 もちろん、毎回、視聴率が25%を超えるような国民的行事である、箱根駅伝単体としてみれば、この対策で良いのかもしれない。しかし、近年、国際大会でマラソンが全く振るわなくなった現状をみるにつけ、本来の目的であった「世界に通用する長距離ランナーを育てる」ということからは、ズレてしまったように感じてしまう。何とも悩ましい問題だ。

 

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