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2013年1月

2013年1月31日 (木)

柔道女子日本代表合宿での暴力行為とパワハラ問題について思うこと

 桜宮高校でバスケ部のキャプテンが体罰を苦に自殺したことをきっかけに、雪崩を打ったように体罰問題が噴出している。

 そして昨日、ロンドン五輪の選手を含む15名が、”合宿中に監督・コーチによる暴力行為並びにパワーハラスメントがあったことをJOCに告発していた”というニュースが駆け巡った。当初、全柔連は監督を戒告処分としたが、監督自体は続投させる予定だった。ところが今日の記者会見では、一転して監督自らが辞意を表明した。

 ひょっとしたら文科省やJOCによる圧力があったのだろうか。あまりこの問題が大きくなると、オリンピック招致にも良い影響を与えないからかもしれない。しかし、私は監督だけを変えても、根本的な解決にはならないような気がする。大げさに言えば、日本人全体の意識が変わるかどうかだ。

 いわゆる”体育会系”と呼ばれる方々は、ストイックで礼儀正しく、上下関係や規律に極めて厳しく、上からの命令は理不尽であっても服従しなければならないというイメージがあると思う。

 今はどうか分からないが、私が学生だった頃、”体育会系”は就職に有利だった。つまり、上司命令には逆らわない、苦難に耐えられるだけのメンタルを持つ、ということを学生時代に叩きこまれているから、企業戦士のマインドにマッチしていたのだ。日本人特有の美徳なのかもしれない。

 話は少しそれてしまったが、体罰問題も、こうした日本人のメンタリティが根底にあるのではないだろうか。過度な成果主義は改めないと、悲劇の連鎖が続いてしまうのではないか?

【言い訳】今日は疲れていて、しかも酒が回り始めてしまい、なんか上手く文章が繋がらなかった。

2013年1月30日 (水)

中国の深刻な大気汚染について思うこと。

 今から40年くらい前、私が小学生だった頃は、よく光化学スモッグ注意報なるものをニュースで聞いた。田舎住まいの私には全く関係なかったが、東京の汚染は深刻だったような印象を持っていた。そればかりではなく、水俣病やイタイイタイ病などの問題は頻繁にメディアに取り上げられ、子供ながらに、高度経済成長が自然を破壊し公害を生み出していることを実感していた。

 この2週間ぐらいだろうか、中国の深刻な大気汚染問題がメディアで取り上げられるようになった。ネットで動画や静止画を見ると、昼間でもライトを点灯しなければ車の運転もできないような状態になっている。これでは政府が外出を控えるように訴えるのも無理はない。私が子供の頃、テレビで観た光化学スモッグとは比べ物にならない。

 中国も経済成長につきものの公害を軽視してきたから、このような深刻な状態に陥っているのだろう。おそらく健康被害を訴えている人達も多くいると思われるが、当然の事ながら実態は闇の中である。

 しかし、どんな政府でもこのままの状態を見過ごすわけにはいかないので、工場の輪番稼働や自動車の通行規制等々、様々な規制を行ってくるはずだ。となると経済成長は鈍化してしまう。抜本的な解決策が見出されなければ、「経済成長」と「人の健康」が天秤にかけられることになる。中国政府の対応を注視する必要がある。また、この問題は少なからず日本にも影響するのだ。日本のメディアもちゃんと注意情報を出すべきである。

【追記】もっとも日本だって中国のことを悪くばかりも言ってられない。福島第一原発事故によって大量の放射性物質を排出し、今なお24億ベクレル/日も排出している。目に見えないし匂いもないのを良いことに、今は問題無いかのような報道になっているけれど、将来、どれくらいの人にどれほどの健康被害をもたらすかは全く分からない。被害があっても利害関係の証明は困難だから質が悪い。

 

 

 

2013年1月29日 (火)

安倍内閣、政策の矛盾について。

 安倍内閣が発足して約1ヵ月が経ち、連日のように「アベノミクス」なる言葉を聞き、円安並びに株高が続き、世論調査では60%台後半の支持率もある。まるで世間の人は諸手を上げて喜んでいるようだ。

 私は安倍首相が唱える「デフレ脱却を最優先」というのには大賛成だ。金融緩和だけではなく財政出動するのも方向性としては合っている。市中にお金を溢れさせて、公共事業に邁進すれば、特定業種の企業は儲かるだろう。ただ、これで雇用が増え、国民所得が上がるのかというのには疑問符がつく。さっそく今日、経団連の偉いさんが”賃上げには消極的”なコメントを出した。大企業でこんな反応なのだから、中小企業並びに非正規社員の所得など、当面上がるはずがない。

 そうすると、一番問題なのが来年に予定されている消費増税だ。所得向上が望めないのに、増税を実施すれば消費が冷え込むのは目に見えている。これで税収が増えるとは思えない。本気で「デフレ脱却!」というなら消費増税は一時凍結というのが筋だろう。この点に「アベノミクス」の矛盾を感じる。

 もう一つはTPP(環太平洋パートナーシップ協定)への交渉参加問題だ。勝ち組の企業経営者を連ねた産業競争力会議とやらでは、TPP推進が打ち出されつつあり、安倍首相も前向きの姿勢を見せているという。ところが、自民党の石破幹事長は地方で「例外なき関税撤廃はあり得ない」などと述べている。

 でも、これはおかしい。TPPというのは「例外なき関税撤廃」そのものであって、しかも「非関税障壁」すら撤廃し、投資家に不利とみれば、ISD条項で、その国を訴えることも可能にする協定ではないか。こんなことを大政治家の石破幹事長が知らない訳がない。

 結局は、このまま波風を立てず、7月の参院選で過半数を獲って、その後は好きなようにやるというのが見えてきてしまう。これから本格的な国会が始まるけれど、野党議員の皆さんには、こうした矛盾を徹底的に追及してもらいたい。

2013年1月28日 (月)

北朝鮮が3度目の核実験を行おうとしているけれど…。

 今回は先月のミサイル発射よりメディアは騒いでいないが、どうも北朝鮮が3度目の核実験を準備しているようだ。もっとも、これまでの経過をみれば、ミサイルと核実験はセットのようなものだから、こうなるのは当然の成り行きだろう。

 正直言って、これを止めることが出来るのは中国だけだ。中国が北朝鮮に対して本気で制裁すれば、たちどころに行き詰ってしまうのは目に見えている。これまでのミサイル発射実験や核実験の際も国連決議を骨抜きにしてきたのは、中国ではないか。中国としては、北朝鮮が崩壊して難民がなだれこんでくるのを恐れているのかもしれない。となると、黙認する可能性が高い。

 彼らは彼らなりに政権を維持するために必死で、とにかくアメリカからの譲歩を引き出そうとしているから、ミサイルや核実験を繰り返すのだろう。殆どの国が北朝鮮と戦争しても無意味なことは分かっているけれど、北朝鮮自身はこうして危機を煽って自国民の団結を存続させなければ、政権自体が転覆してしまうのだ。それにアメリカは核保有の国には攻撃したことがないから、ある意味、タカを括っているのかもしれない。

 そして、もし3度目の核実験が強行された場合、日本では一層の国防強化が喧伝されるだろう。「潜在的核抑止力」と言って、次々に原発が再稼働されるかもしれないし、防衛費の積み増しもありそうだ。尖閣と合わせて、極めてきな臭くなってきた。これで得するのはアメリカで、揉め事を高みで見物しながら、武器・弾薬で儲かるのだから、これほど美味しい商売はない。上手くいけば、オスプレイも売れる(笑)。

 個人的には、おそらく北朝鮮は3度目の核実験を強行するだろう。国連決議なんて、「馬の耳に念仏」だ。こうしてチキンレースは続いていく。今日、流れたニュースでは昨年、北朝鮮西南部で大規模飢饉があり、約1万人が亡くなったらしいと伝えられた。普通の国なら、ミサイルや核実験のお金はこうした国民の為に使うべきなのに、軍備増強に費やす恐ろしい国家だ。

 しかし、我々はこういう動きに過剰反応することなく冷静に判断していくべきで、これを口実に日本政府が行き過ぎた行動をとることを阻止しなければならない。

 

2013年1月27日 (日)

最近、気になる「日本人1位」というフレーズ。

 今日、大阪国際女子マラソンが行われた。私が仕事から帰ってきた時は福士加代子選手がトップを走っていたが、残念ながら残り1㎞を切ったところでウクライナの選手に抜かれてしまい、優勝を逃してしまった。それでも、自身の記録を更新しているのだから、良く頑張ったと言えるだろう。

 ただ、今回に限らず、オリンピックや世界選手権選考レースのマラソン中継を見ていると、実況のアナウンサーがしきりに「日本人では1位!!」を連発する。確かに、選考基準が日本人1位でタイムが2時間24分以内という規定なのだから、そう言わざるを得ないのも分かる。でも、これでは端から日本人は外国人に勝てないと宣言しているような気がして、凄く嫌な気分になる。

 インタビューなどでも「日本人1位、おめでとうございます\(^o^)/」なんて、平気で聞くけれど、個人的には非常に失礼な感じがする。少なくとも10年前までは、日本女子が世界をリードしていた。タイム的に言っても、大阪国際女子マラソンの大会記録は野口みずき選手の2時間21分18秒で、今回優勝したウクライナの選手より2分半以上速い。

 それに、2時間20分を切った選手だって3人もいた。当時のレベルに戻るなら、まだ世界で勝負できるのではないかと思うのだ。選手の皆さんは「日本人1位~」なんて言われたら、馬鹿にされていると思って欲しい。それがバネになってモチベーションが上がることを期待したい。

2013年1月26日 (土)

【「食べてはいけない」…チーズ?が奪った小5女児の命 教訓生かされず、ミスは繰り返された】(産経新聞)の記事を読んで思うこと

 世の中、どこに不運が潜んでいるか分からない。亡くなった女児とその親御さんには申し訳ないけれど、産経新聞の記事を読む限り、私は担任教師を一方的に責める気にはならない。http://on-msn.com/Vd4jU3

 この記事を読んで驚いたのが、食物アレルギーを申し出ている子供の多さだ。調布市の小中学生だけで427人もいる。これらの児童が同じアレルギーならともかく、それぞれ違った要因なのだから、それに対応する学校や給食センターの労力も相当大変なのだろう。今回の件でも学校側は相応に対応していたはずで、考え方によれば、誠に気の毒ではあるが「不慮の事故」と言えるかもしれない。 

 確かに、担任教師は親から渡された「食べてはいけない食物表」だけ目にして、「除去一覧表」までチェックせずに食べさせてしまったというミスはある。でも、人間である以上、ミスはなくならない。残念ながら、今回は死亡事故に繋がってしまったが、この教師だけに責任をとらせるとなると、同じような問題を抱える他の学校の教師たちへの影響も大きいからだ。

 この記事で意見を寄せている大学教授は、「給食は本来、友達と楽しく食べるもの。必要以上に神経質になり、アレルギーを持つ子供が毎日お弁当を食べさせるようでは問題の解決にはならない」と語っているけれど、私はそうは思わない。私は食べている物が違っても仲良く楽しく食事できるようにすることが重要だと思う。

 そもそも命を守る」という面から考えれば、食物アレルギーを持つ子供に対しては、親が安全な食材でお弁当を作ってあげるのがベストだ。でも、30人程度いるクラスの中で、一人だけお弁当というのは浮いてしまうし、下手をすれば、イジメのネタにもなりかねない。皆と同じように「給食」を食べさせたいと思う気持ちもよく分かる。

 しかしながら見た目は同じでも中身は違うものを学校側は提供している。いくら子供でも自分と違うものを食べているのは分かっているはずだ。アレルギー体質になってしまったのは誰のせいでもないけれど、なってしまった以上、「命を守る」のが先決だと思う。だから、こういう悲劇を起こさないようにするには、お弁当持参しかないのではないだろうか?

 私は皆と同じにすることが絶対ではなくて、人にはそれぞれ違いがあって、その違いを理解させていくことも大切な教育だと思うのだ。警視庁はこの担任教師を業務上過失致死を視野に捜査するようだが、寛大な措置であることを願う。

 そして亡くなられた女児のご冥福をお祈りするとともに、今後、こうした悲劇が繰り返されないことを願いたい。

【追記】産経新聞が署名記事で、この事故の事を詳細に掲載したことは称賛します。出来れば、大学教授やご遺族の代弁という形ではなく、記者の意見も入れて欲しかった。

2013年1月25日 (金)

私が憤慨・反省した3つの報道被害~その3.香川・坂出3人殺人事件

 今日は休んだので3つ目も書いてしまおう。私が報道被害として憤ったのは、2007年に起こった香川県坂出市の祖母と2人の孫が殺害された事件である。この事件、当初は隣の祖母の家に預けた自分の子供2人と祖母がいなくなっていたという失踪事件だった。

 それが変な様相を見せ始める。メディアが大挙してその家の周りを取り囲んだのだ。父親のインタビューに不可解な部分があったらしい。でも、自分の娘二人がいなくなって気が動転しているし、メディアからの取材を受けるのも初めてだろうから、理路整然と話せるはずがない。

 TBSの「朝ズバ!」で司会の、みの氏が不用意な発言で父親を疑うような発言をしたことも良くなかった。おそらく多くのメディアは、この父親が怪しいと想定して、逮捕される瞬間を捉えようとしていたに違いない。巨大掲示板2ちゃんねるでも、この父親への誹謗中傷が渦巻いていた。

 私の両親も、「父親が犯人だよ」なんて平気で私に言っていたくらいだ。自分を褒めるわけではないが、この時は、両親に自制を求めた。「何の証拠もないのに、人の言動で決め付けてはいけない」、「もし、自分がその立場に立ったらどう思う?」と。

 結局、祖母の親類が犯人として検挙され、失踪した3人も変わり果てた姿となって発見された。本当に酷い事件だった。それでもメディア側は犯人扱いした父親に対して正式に謝罪したという話は聞いたことがない。一説では、”みの氏が直接謝罪に行った”と言われているが、番組では一切触れなかったようなので真偽は分からない。

 そして、時が経てば、こうした報道被害のことは忘れられ、メディアスクラムは続けられている。被害に遭った人達は泣き寝入りするだけになる。メディアにモラルはない、あるのは視聴率や売上向上のみ?かもしれない。

 しかし、これはメディア側だけの問題ではない。こうした被害が繰り返されているのにもかかわらず、メディアからの情報を鵜呑みにし、簡単に誘導されていく私達自身にも問題があるのではないか。知らず知らずのうちに加害者になっていると思うと、とても悲しい。

 ただ、今回起きたアルジェリア人質事件では今までとは違った反応がある。実名報道や被害者へのメディアスクラムに対して異を唱える人が増えたことだ。これはSNSをはじめとするネット世論が着実に広がってきている証拠だろう。報道被害をなくすためには我々が変わなければならない。そうすれば、きっとメディアも変わるはずだ。そう思いたい。

 

 

 

 

私が憤慨・反省した3つの報道被害~その2.松本サリン事件

 松本サリン事件(1994年)。事件とは全く関係が無く、しかも奥さんさえ被害に遭っているのに、犯人扱いされつづけた河野さんに対する報道被害については、今もなお、忘れることが出来ない。ただ、私自身、メディア情報を鵜呑みにして当初は河野さんが犯人だと思ったので、少なからずメディアの犯罪に加担したことになる。だから、タイトルに「反省」という言葉を入れた。

 そもそも最初は何が起こっているのか、全く分からなかった。松本市内で人が次々に不調を訴え、病院に運ばれ亡くなっていく。そのうち出てきた情報が、事件の第一報者である河野氏が農薬を調合していたらしいということだった。家宅捜索され薬品等がかなり押収されたので、一気に氏が犯人であるかのような雰囲気が作られていった。

 ところが数日経って、この事件で被害を受けた方々の原因は猛毒の「サリン」ということが発表されて、少しだけ懐疑的になってきた。こんな毒ガスを素人が簡単に作れるのか?でも、毒ガスの知識など全くもっていないから、おかしいとは思いつつも、報道を鵜呑みにしていった。完全に違うと思い始めたのは、押収された薬品では「サリン」を作れないという報道があったからだ。それからは河野氏犯人説は薄れていったように記憶している。

 しかし、この時、河野家はまさに地獄だったようだ。これは映画「日本の黒い夏-冤罪」を観ればよく分かる。投石、批判の手紙、週刊誌の誹謗中傷、こういう状況が翌年の地下鉄サリン事件がオウムの仕業だと判明するまで続くのである。その苦痛は計り知れない。

 ウィキペディアを見ると無罪確定後、メディアは謝罪文等は掲載したようだが、河野氏の元を訪れ直接謝罪した会社は皆無のようだ。これが「社会の木鐸」なのだろうか?今にして思えば、河野氏には、ここでメディア各社を相手に訴訟を起こして欲しかった。そうしていれば、今なお続くメディアスクラムなどによる報道被害を抑制できたかもしれないからだ。

 今、河野氏は松本を離れ沖縄で生活されているようだ。世間の雑踏から離れてのんびり暮らされていることだろう。そうあって欲しい。

2013年1月24日 (木)

私が憤慨した3つの報道被害~その1.あさま山荘事件

 昨日のブログの中で、「報道によって被害者の人権が侵害されていることを知った」と書いたが、具体的には3つある。浅間山荘事件、松本サリン事件、香川・坂出3人殺人事件だ。一度に全部書くと長文になるし、まとめるのも大変になるので、一つ一つ書いてみたい。

 まずは、今から41年前に起こった浅間山荘事件だ。この事件の現場責任者だった佐々淳行氏が著書を読んだのがきっかけとなって、連合赤軍に関連する本を10冊程度読み漁った。その中に、当時、日本テレビで事件の実況アナウンサーをされていた久能靖氏の書かれた「浅間山荘事件の真実」(河出文庫)があった。

 個人的には浅間山荘事件が警察目線、犯人目線、報道目線など多角的に上手く纏められていると思う。事件のことを全く知らない人が最初に読むなら、この本だろう。

 何より久能氏が素晴らしいのは、人質となったMさん本人にも取材されている点だ。もっともMさんは事件後、頑なにメディアからの取材は断っていたという。それは何故か?事件直後の報道により、誹謗中傷が絶えなかったからのようだ。そのきっかけになったのが朝日新聞の記事だった。

 なんと、そこには病院で行われた精神科医による問診経過がそのまま書かれていた。当然記者など入れる訳もない。長野県警が病室を調べたところ盗聴器が見つかったのだ。その後、記者が看護婦に頼んで付けたものと判明し、新聞社は警察に謝罪文を提出してケリをつけたという。40年前だから、この程度で済んでいたかもしれないが、今だったら、世間からは集中砲火を浴びていただろう。

 この後も代表取材ということで記者会見が行われたようだが、それも今と同様、一部を切り取って報道されてしまう。そのため本人は意図していないことが流布された挙句、誹謗中傷はおろか抗議の手紙まで来たというのだから、メディア不信になって当然である。

 今も昔も何ら変わらない構図が存在していることがよく分かる。皆がこういうメディアの仕組みを理解して、抗議し続けない限り悲劇は繰り返されてしまうのだろう。本当に腹立たしい。

 

 

 

2013年1月23日 (水)

アルジェリア人質事件での被害者実名報道について思うこと

 メディアの横暴はいつまで続くのか?アルジェリアの人質事件で亡くなった方について、官房長官は日揮の意向を汲んで非公表にしたのに、NHKはじめ多くのメディアが実名報道をしたようだ。私は記者クラブメディアに失望してテレビのニュースや新聞はほとんど見ていないので、このことはツイッターで知った。

 特に朝日新聞に至っては、親族に対しての同意が無ければ実名報道しないと約束したにもかかわらず、平然と実名報道をしたようだ。そういうこともあり、遺族やその周囲の方々のところにメディアが殺到したらしい。突然の訃報に悲しんでいる方々に対し、非礼極まりない。

 私が憤るのは、彼らが”自分達は人のプライバシーを暴く賤しい人間の集まりだ”と公言しているならまだしも、”社会の木鐸”だとか”国民の知る権利のために”と、まるで高貴な人間を振る舞っているところだ。「実名が分かれば悲しみが共有される」なんて言った方もいたようだが、そもそも我々に縁もゆかりもない被害者の実名を知ったとしても、どうしようもないではないか。自己弁護も甚だしい。

 ただ、残念なことに、多くの人はこうした被害者の実名報道があって当たり前だと洗脳されてしまっている。私も数年前まではそうだった。しかし、その陰で被害者の周囲の方々がメディアスクラムに遭い、人権を蹂躙されていることを知った。こういう報道を見たり聞いたりすること自体、私自身がメディアスクラムに加担していると思うようになった。我々がそういう報道に批判的になり、見たり聞いたりしなくなれば、メディア側だって避けるだろう。前にも書いたけれど、彼らの根底にあるのは、自分達の利益なのだから。

 私のブログでは、何回書いたか分からないくらいメディア批判をしていて、自分自身うんざりしているけれど、彼らがその姿勢を改めない限り書き続けるつもりだ。

2013年1月22日 (火)

「心中図り娘殺害、裁判長が被告の横にしゃがみ…」(読売新聞)の記事を読んで思うこと

 思わず泣けてしまった。こういう良心的な裁判官もいることに感謝したい。「心中図り娘殺害、裁判長が被告の横にしゃがみ…」(読売新聞)http://bit.ly/V3mUSt

 被告が将来を悲観するのは無理もない。年老いた被告が、夫の余命が短いと知らされたうえに、知的障害を抱える次女をどこまで面倒をみられるのか。裁判長が量刑の理由として「追い詰められた心情には同情の余地も大きい」と語ったそうだが、私自身、この短い記事を読んだだけでも同意できる。

 個人的には、相変わらず新自由主義を声高に唱えている某大学教授や、生活保護費カットに賛同されている自民党議員の皆さんに、ご意見を伺いたいものだ。これも自己責任ですか?競争社会に敗れた人は死ねということですか?何のあてもないのに障害を持った人も自立しなければ、いけないのですか?と。

 確かに、我々国民が政治家を間違って選んだのかもしれない。しかし今の不況や財政赤字を作った原因は、国がお金をばら撒いても、それが国民の所得に反映されなかったために、消費が伸び悩むと同時に税収が上がらなかったからではないのか?某教授が語ったようなトリクルダウンなんて一切起こらず、経営者や株主の懐に納まっただけではないか。

 今日も日銀が政府の掲げるインフレターゲットに同意したけれど、所得も上がらず2%も物価が上がったら、所得の少ない私のような人間や年金暮らしの人はどうなるのか?今のデフレ状況下で財政出動や金融緩和をするのは間違っていないはいないが、国民の所得を増やす政策を打ち出さなければ、またしても、企業だけが儲かって、財政赤字が膨らんでいくだけのような気がしてならない。

 穿った見方になるが、この裁判官の見せた行動は、今の世の中の不条理さを訴えるための演出ではなかったのだろうか?心中事件の判決なんて余程のことがない限り、載っても数行のベタ記事のはずだ。ところが、裁判官が今までになかったような行動をとったことで、こういう記事になったような気がするのだ。弱者を見捨てるような社会はいい加減、改めないといけない。

 

 

2013年1月20日 (日)

続:アルジェリアの人質事件について思うこと。

 日本時間の今日未明、アルジェリア軍が総攻撃をかけ武装勢力を鎮圧した。朝日新聞によれば、アルジェリア政府発表では、この3日間で人質23人、武装勢力32名が死亡し、人質となっていたアルジェリア人685人、外国人107名が解放されたとのことだ。考えようによっては、最小限の犠牲だったのかもしれない。

 確かに何も罪のない人達が命を失ったことはとても悲しく許しがたい。昨日のブログでは”停戦”なんて書いてしまったけれど、その後、いろいろ考えた末、こうなることはやむを得ない措置だったのかもしれないとの結論になりつつある。

 日本で人質籠城事件と言えば、41年前、私が9歳の時に起こった「あさま山荘事件」が脳裏をかすめる。(去年、そのことについてはブログに書いてある。http://bit.ly/zMYYtq)。

 あの時は立て籠もってから10日目に救出作戦が始まった。現場指揮官の佐々淳行氏の著書を読めば、その作戦がいかに過酷な条件の下で行われたかがよく分かる。結果、人質の主婦は無事解放、連合赤軍の犯人5人は生きたまま逮捕されたものの、警察官2名殉職のほか、多くの怪我人を出してしまった。

 その解決方法に日本人の多くは称賛したけれど、その後、日本赤軍が起こしたハイジャック事件で、日本政府は彼らの要求を飲み、この事件で収監していた犯人の一人を開放してしまった。テロ行為に代償を与えてしまったのだから、当然、世界各国からは非難されることになった。私自身、大人になってから考えてみると、この日本政府の対応は間違ていたような気がしたのだ。

 あさま山荘事件とは規模が違うけれど、今回、仮に武装勢力と交渉に及んだ挙句、「核兵器をよこせ」とか「放射性物質をよこせ」というような要求をされたら、どうしたのだろうか。多分、それには応じないだろうが、世界中にテロリストは存在しているのだから、つけ入る隙を見せたら、もっとエスカレートする可能性は否定できない。「何としてでもテロ行為自体が無意味ということを示さなくてはいけない」という考え方が間違っているとも思えないのである。

 残念ながら、こういったテロは無くならないかもしれないが、少なくともテロの温床となっている原因は何かを掴み、それに対策を打っていくことで、件数を減らすことはできないのだろうか。このままだと報復の連鎖が続くような気がしてならない。犠牲者の方々のご冥福をお祈りします。

【追記】今回の事件で亡くなられた方、及びそのご家族におかれましては、不愉快なことを書いてしまったのかもしれません。もし、こんなことをブログに残すのは「けしからん」というのであれば、削除します。

 

 

2013年1月19日 (土)

アルジェリアの人質事件について思うこと。

 今、アルジェリアの天然ガスプラントでイスラム武装勢力による人質立てこもり事件が起こっている。ただ、流れてくる情報に私の頭の中がついていけない。だから、ここまで私がネットで得た情報を簡単に整理しながら、自分なりの考えを書いてみたい。

 おそらく発端は1月9日頃、アルジェリアの隣国マリで、イスラム武装勢力の拠点をフランス軍が空爆し、尚且つ地上軍を入れて軍事介入したことになるのだろう。マリでは、イスラム武装勢力が国を支配する勢いだったようで、フランスに支援を要請したようなのだ。

 それに怒ったイスラム武装勢力が、その報復措置として、アルジェリアの天然ガスプラントを襲撃し人質をとって立て籠もった。ガスプラントといってもユーチューブに上がっているAFPの映像をみると、砂漠の真っ只中にそびえる巨大プラントだ。そこで働く人たちが住む居住区というのもが2㎞ぐらい離れた所にあって、最初はそこを襲撃したようだ。

 そして、アルジェリア政府は「テロリストとは交渉しない」と言って、人質の命を無視する形で、救出作戦(個人的には掃討作戦)を始めてしまった。当然、救出された人もいたが、多くの死傷者も出たのだろう。しかも、武装勢力はまだ人質をとってプラント施設で籠城している、というのが大筋の流れになるのか?

 日本人の人質も含まれているようなので、とても心配だが、何せアルジェリア政府が「交渉はしない」と言っている以上、強硬措置を取るのは目に見えている。ただ、今踏み込めないのは、武装勢力側がプラント内部にいて、そんなところを攻撃すれば、大爆発する恐れもあるからだと言われている。何となくだが長期化する気配もある。

 こうなると日本政府なんて、人質に取られている国々と情報を共有しアルジェリア政府に対して「人質救出最優先!、情報提供は迅速に!」、これくらいしか要求できないのもやむを得ない。文化も環境も全く違う異国で起こっていることだから。。

 今回の人質事件では、武装勢力にしてみれば、死をも恐れない聖戦なので降伏するわけがない。とすると残念ながら、悲惨な結末を迎えてしまう可能性が高い。そして、悲しいかな報復の連鎖が将来に渡って延々と続くことになる。双方の主義主張を棚上げして、少なくとも停戦状態には出来ないものか・・・。つくづく人間の愚かさを痛感してしまう。最小限の犠牲で済むように祈る。(しかないのか?。。)

 

2013年1月18日 (金)

「廃炉へ政府挙げ対応 石原環境相が第一原発を視察」(福島民報)の記事を読んで思うこと

 昨日、福島第一原子力発電所の事を「第一サティアン」と呼んだ、石原環境相が、現場にいって、「廃炉へ政府挙げ対応」(http://bit.ly/VajYFc)と語ったようだ。皮肉になるが、原発をガンガン推進してきた自民党だから、それなりの人脈や高度な知識・技術力を有しているのか分からないが、民主党とはレベルの違う対応ができるのだろう。

 大臣が「廃炉に向けた作業がこれまで以上に順調に進むよう政府を上げて対応する」と高尚なことを言われたのは結構だけど、出来れば、具体的に説明してもらいたいところだ。だいたい今でさえ、メルトダウンした燃料はどこにあるのか分からないし、格納容器の中に入ることも、長時間近づくことも出来ない。そんなものが4基もある。どうするのだ?

 素人考えだけど、高放射線下で人間並みの作業が出来るロボットが開発されない限り難しいのではないか。それに取り出した燃料棒を安全に保管しておけるのか。また、今後数十年続く廃炉作業に当たる作業員は揃うのか。こうした様々な問題を一つ一つ解決していかないといけないのだ。

 特に作業員の問題は深刻だ。多重下請け構造がまかり通っているから、末端作業員なんて一般土木作業員扱いではないか。しかも、一応健康面に配慮して、被曝線量も決まっているから長くは働けない。こんな酷い待遇の職場に、どうやって人を集めるのだ。

 私は、こういう作業員は準公務員扱いにして、国または地方公共団体が直接雇用すべきだと思う。穿った見方になるが、東電を温存させるために、こういう思い切った方法が取れないのではないだろうか?旧ソ連だって、チェルノブイリの事故処理に当たった作業員達は英雄として扱い、国が崩壊するまではちゃんと面倒をみた筈だ。私には事故後2年が経とうとする中、作業員を使い捨てにしているような気がしてならない。今からでも遅くはない、もっと作業員を厚遇して欲しい。

 少なくとも自民党政権は過去から今日に至るまで、電力会社関係から多額の献金を受け原発増設に邁進してきたのだから、国民に迷惑をかけないで、ちゃんと尻拭いをしてもらおう。

 

2013年1月17日 (木)

阪神・淡路大震災から18年。

 今日は日本人としては絶対に忘れてはいけない日。18年前の今日、阪神淡路大震災があり、約6,500名もの命が失われたのだ。

 そして、今日は震災にちなんで「防災とボランティアの日」にも制定されているらしい。当時、テレビに映された炎と煙に包まれた神戸の街を見て驚愕したのを今でも覚えている。

 あの時、自分に出来ることがあれば、支援しようと思いつつも仕事を投げ出すわけにもいかず、義援金を送っただけだった。あの寒さで震えている被災者の皆さんを見るたびに、何もできないもどかしさに苛まれた。

 行ったことがないので想像するしかないが、神戸や淡路島も今では震災から完全に復興していることだろう。悲しみを乗り越えて努力してきたからだと思う。そのノウハウを活かして、東日本大震災の復興に繋げて欲しい。

【追記】今日は450㎞も運転し、もう精神的にも肉体的にも限界なので少し端折ってしまった。

 

2013年1月16日 (水)

桜宮高校、何で生徒は悪くないのに、廃部や体育科の入試まで中止しようとするのか分からない。

 先日、バスケ部の主将が体罰を受けたことを苦に自殺した大阪市桜宮高校で、何とも不可解なことが起こりつつある。これまでの情報をまとめると、バスケ部やバレー部は廃止の方向に、そして、驚くべきことに橋下市長は来年度体育科の入試まで中止しようとしている。その理由は、体罰を容認してきた伝統を断つためだという。

 しかし、私自身には理解できない。問題なのは体罰を加えた教師の方であって、そもそも生徒自身が何か悪いことをしたわけではない。校長や教師の入れ替えは必要なのかもしれないが、廃部や入試中止まではやりすぎだろう。これまで一生懸命に努力し、部活に励んでいた生徒達のことを本当に考えているのだろうか?それに自殺を図った子供は、こうなることを望んでいたのだろうか?

 これでは、日本人がお得意の「臭いものに蓋をする」ようなものだ。それに、ここでこういう事例を作ってしまうと、他の学校でも同じような対応が取られる可能性もあるのだ。やるべきことは、体罰を容認しない校風に変えることであって、問題のあったものを切り捨てることではないはずである。

 それには、時間は掛るかも知れないが、生徒代表や有識者を入れた第三者機関を作り、そこで再発防止策などを検討した上で、周知徹底を図っていくしか方法がないと思う。

 橋下市長=維新の会代表という割には、こうした事案に対し革新的な方法を見出せないのは、とても残念でならない。少なくとも子供側に立った視点で物事をみて欲しいものだ。少なくとも入試中止は撤回すべきではないだろうか。

【御礼】

 最近、私は疲労困憊で軽いうつ状態になってます。仕事から帰ってくれば、最低限のことしかできず、ただ横になっている状態なのです。正直言って、何もしたくない。しかし、私の愚痴や偏向した思いを綴った、このブログの多くの読者がいることで、少なからず私のモチベーションが維持できています。これからもよろしくお願いします。

 

 

 

2013年1月15日 (火)

「首都高で通行止め続く けが人900人超す」(共同通信)の記事を読んで思うこと

 昨日の大雪は凄かった。でも、うちの町は丹沢と箱根に挟まれた所だが雪は全く降らず、ずっと雨だった。しかし私は車で横浜に行き、戻る途中で身動きが取れなくなった。普段なら有料道路を使わなくても2時間半で済むところが、7時間もかかってしまった。

 一番困ったのは一度着けた片側のチェーンを紛失してしまったことだ。一瞬呆然とした。そのため1㎞以上、大雪の中歩いて戻りようやく発見したものの、再び戻ってきて装着しようとしたところ、今度はチェーンのフックの部分が駄目になっていたのだ。失望感が漂う。ただ、地獄に仏とでもいうべきか、なんと偶然止まったコンビニの近くに金物屋さんがあって針金とペンチを購入することができ、修理できたのだ。そうでなければ車を放置して帰って来るか、雪が溶けるまで待たなければならなかっただろう。

 それにしても、首都圏は雪に弱い。私がチェーン装着を余儀なくされた時、前の車の女性が降りてきて「私、どうしたらいいのでしょう?」と声を掛けてきた。でも、チェーンを持っていないということだったので、「JAFか知人に助けに来てもらうしかない」と答えるしかなかった。今時はチェーンを持たない人も多いのかと、その時痛感した。あの女性はどうなったのだろうか?

 もっとも昨日は、天気予報で”雨に雪が混じる程度で積もることはない”と言っていたので、私もまさかあんなことになろうとは予想だにつかなかった。あらためて、無事に帰れたことに安堵する次第だ。

 そして、この記事を読むと、今日も首都圏では交通網が寸断されたどころか、怪我人も相当数でたようだ。(http://bit.ly/UMU48I)雪国の人から見れば不可解に思えるだろう。

 でも首都圏では長靴でさえ持っている人は少ないし、結構微妙な坂が多いから難儀するのだ。歩き方云々言われても、ツルツルした底の靴では対応できない。それに、こういうことがあれば「雪に弱い首都圏」として報道されるけれど、のど元過ぎれば熱さ忘れるというもので、こんなに雪が降るのは1年に1回あるかないかという状況では、抜本的に改善できないのだ。

 今年は例年以上に寒く感じるし、本来、首都圏で大雪に見舞われるのは、2月末から3月中旬だ。とすると、あと2、3回あるかもしれない。少なくとも自分で出来る対策は立てておこう。

2013年1月13日 (日)

1月12日放送「NHKスペシャル シリーズ東日本大震災~空白の初期ひばく~消えたヨウ素131を追う」を観て思うこと

 早いもので東日本大震災から1年10ヵ月が過ぎた。私の周りの人達からは震災の話も原発事故の話も聞かれなくなった。ニュースではオリンピック招致ムードを盛り上げようとしているためか、通り一遍のことは伝えるけれど、NHKスペシャルのような特集を組むところは皆無だ。人々の関心も薄いから、きっとスポンサーも付かないのだろう。おそらく視聴率も悪い筈だ。

 昨夜もツイッターのタイムラインを見ながら番組を視聴していたが、相変わらず「不安を煽るな!」というツイートが散見された。とても残念に思う。戦時中、大本営発表をそのまま流し、戦意高揚を煽り、各戦闘地での敗北に対しても、まだ大丈夫というような雰囲気作りをしたために、あのような犠牲者が出たのではなかったか?事実は事実として知っておかなくてはならないのだ。

 番組中、気になったのが、ヨウ素131はベントを開始する前から観測されていたという点だ。ということは、その時すでにメルトダウンどころか、格納容器の密閉さえ保たれていなかったことになる。おそらく地震による揺れか、津波によって格納容器が壊れたのだ。

 それから、ヨウ素131の拡散シミュレーションは、SPEEDIとは異なった拡散をしていたのも驚いた。3月15日には沼津辺りまで届いている。これを観て、ああ、自分も多少なりとも被曝したんだなぁと実感させられた。もっとも、その後で南相馬にボランティアに行ったり、飯舘村に寄ったりしたのだから、これくらいの被曝で私が悲観することはない。老い先短い私のような中年はどうでも良いとして、問題は乳幼児への影響だ。

 福島県内の子供達は、一応、健康被害への対策が考えられているけれど、関東地方の子供達に対しては皆無と言ってもいい。国はこの地域で何か起こっても、知らぬ存ぜぬを決め込むつもりだ。お金がかかるし、原発は再稼働できなくなるから、といううがった見方も出来る。

 しかし、チェルノブイリの事故では原発から200~300㎞離れたベラルーシでも深刻な被害が出ていることをみれば、過剰と言われようが、ちゃんと対策をとることが必要だ。少なくとも原発を推進してきた自民党が政権をとったのだから、この問題については真摯に取り組まなければならないし、もし、サボタージュしそうな気配がしたら徹底的に追及しよう。

 今回のNHKスペシャルは確かに良い内容だった。番組の制作に当たられた方々には感謝したいが、NHK全体としてみた場合は評価できない。まずは政府発表を垂れ流しした挙句、御用学者を使って安心デマを流したことについて、真摯に反省し謝罪するべきではないのか。また、ここで放送した内容を普段のニュースの中でも伝えるべきではないのか。多くの人に真実を伝えて欲しいと願うばかり。

2013年1月12日 (土)

石川遼選手が3度目のマスターズ特別招待を受けたことについて、思うこと

 TBS及びスポンサーの皆さん、もう、石川選手をパンダにするのは止めないか?こんなことやったって本人に何も良いことはない。今年から米ツアーに本格参戦する彼に足枷を嵌めるようなものだ。単に皆さんが儲けたいだけでしょう?日本で一番知名度の高く数字を持っているゴルフプレーヤーが出場できないと、視聴率が取れないからでしょう?石川選手の本心が知りたい。

 もっとも、マスターズなんて元々は球聖ボビージョーンズが、自分が闘った仲間達を集めて、自分の作ったコースでコンペを開こうという主旨だった招待競技だったのだから、今のマスターズ委員会とやらが、誰を招待しようが勝手な大会なのだ。最近は一応、参加資格を厳格化したようだけれど、融通が利くようにちゃんと特別招待枠なんていうものを設けてある。まあ、勘ぐってしまえば、「お金払えば出しますよ」ということだろう。

 そう考えると興ざめしてしまうが、私自身は4大メジャーの中で一番興味があるのは、やはり、マスターズなのだ。そして、私の生きているうちに、ここで日本人がグリーンジャケットに袖を通すシーンを夢見ているのだ。となれば、その最短距離にいるのが石川選手だと思っていた。

 ただ、残念ながら、石川選手自身が天狗になっているとは思わないけれど、周りの大人たちが悪すぎた。日本では最年少で好成績を上げてきたし、メディア対応も素晴らしいから多くのファンを獲得したが、世界に出ればまだひよっ子だ。もっとたくさん経験を積むことが必要なのだ。

 今年から米ツアーに本格参戦するようだが、拠点となるべき家を購入したニュースが流れている。おそらく専従スタッフを何人も連れて、まるでお殿様のように扱われて、上げ膳据え膳の対応をするのだろう。確かにゴルフに専念できる環境なのかもしれないが私自身は懐疑的だ。もっと下積みを経験しないと、絶対に強い選手にはなれないと思う。

 私は彼に心底、世界的なプレーヤーになって欲しいので、敢えて苦言を書いた。出来れば優勝して、こんなことを書いた私が謝罪ブログを書くくらいになってもらいたい。

 

 

2013年1月11日 (金)

「日本原電、発電せず最高益 上半期、電力5社から基本料」(朝日新聞)の記事を読んで思うこと

 朝日新聞は今年に入ってから、東京新聞に倣って原子力マフィアと闘う気になったのだろうか?というのも、4日には「デタラメな除染作業について」を、今日は日本原電の濡れ手に粟のような利権構造を取り上げたからだ。

 日本原電の件については、河野太郎議員もブログで取り上げていたが、読めば読むほど腹が立つ。何の生産活動も行わず、商品も売らず、サービスも行わないのに売上があがって利益が出るなんて、悪魔の錬金術だ。元はといえば、我々が支払っている電気料金がこうして還元していく。

 そして、おそらくはこの金が広告費としてメディアや、政治献金として有力政治家に流れていくのだろう。そりゃあ、世界一の電気料金になるはずだ。しかも、大企業向けには値引きして一般家庭からは貪りとっている実態も分かっている。普通なら頭に来てクレームの嵐になりそうなのに、テレビで電力不足が執拗に煽られているから、仕方ないと諦めてしまう。もう、我々庶民は奴隷なのか。

 この問題、仮に国会で取り上げられても、共産党辺りが質問して終わりだろう。経産省の役人ははぐらかしてお終い。メディアも大々的には取り扱わない。そんな図式が目に浮かぶ。絶対に利権は手放さない仕組みだ。

 私自身は腹立たしく、この文章を打っている手も震えるくらいだ。しかし投票に行かない人が4割もいるこの国では、今、起こっている体罰による自殺ぐらいの頻度で大手メディアが報道しない限り、多くの人が、こんな人を馬鹿にしたような話でも関心を持たないし、御上の言われるままに黙って電気料金を支払い続けるのだろう。ただ、私自身はささやかながら、ブログでこの不条理を訴え続けてやる!

 

 

2013年1月10日 (木)

大阪市立桜宮高校バスケ部主将の自殺について思うこと。

 イジメの次は、体罰を苦にしての自殺がニュースになるなんて、今の教育現場って、いったいどうなっいるのと言いたくなる。しかし、イジメや体罰が問題視されることは、今にはじまったことではなくて、少なくとも私が子供の頃からあったことだ。つまり、古くから脈々と続いているのだ。

 今の世の中は不況だし、まして新自由主義が横行し、親の世代はほとんど余裕がない。子供だってそうだ。落ちこぼれないように必死なのだ。少なくとも私が子供の頃よりは多くのストレスに晒されている。擁護するつもりはないが、体罰を振るった教師も競争社会に勝つためにやってしまったのだろう。

 こういう問題が起こると、メディアは一斉に学校や教育委員会を叩く。すると学校や教育委員会は記者会見を開いて責任逃れに終始する。そして、時間が経つうちに別の事件・事故が起こり、どういう結末になったか分からないまま、風化されていく。

 それでも我々庶民が知らない所で関係者達は解決策を模索してきた筈だ。それなのに時期や地域が替っただけで同じような事件が起こってしまう。こんな図式が社会情勢の如何に関わらず、ずっと繰り返されてきた。と考えれば、イジメや体罰なんて無くならないと考えた上で対策を立てるしかないのではないか。

 前にもこのブログで書いたかもしれないけれど、イジメや体罰は一生続くわけではないのだから、被害に遭っている子供が安心して逃げられるようにすることが必要だ。そして、何度でもやり直せる社会にすることが、追い詰められた子供達に死を選ばせない光明を与えることになるのではないかと思う。

 今回亡くなられた学生のご冥福をお祈りします。

 

2013年1月 8日 (火)

王政復古の大号令か?遠ざかる「地方分権」、息を吹き返す霞が関支配。

 新年も松の内を過ぎ、安倍政権の本領発揮となってきた。政権交代前夜から、大手メディアは、誰が名づけたか分からない「アベノミクス」なる言葉を多用し、さもこれでデフレ脱却、景気回復を印象付けている。

 もっとも、円安も進み株価も上昇しているのだから、今のところは良い流れなのかもしれない。ただ、まだ実際に何かの法律や政策を打ったわけでもなく、単なる期待値であるということを忘れてはならない。

 そこで今夜目に留まったのが、一括交付金廃止へ、ひも付き復活 13年度予算、政府方針」(東京新聞)http://bit.ly/ZBp5mw という記事である。そうか、「日本を取り戻す」と掲げたのは、まだぞろ中央集権を強化して、利権構造を確固たるものにするのも、その一つなのか。

 そもそも、こういうヒモ付き案件なるものが無駄遣いの温床とされたのに、どうどうと復活させる。これは官僚の皆さん達と手を組んで、美味しい思いをしましょうと宣言しているとしか思えない。これでまた、地方自治体からの無意味な霞が関行脚が増え、官庁にぶら下がる公益法人がぼろ儲けするのか。

 私は今のデフレ状況を脱却するには、財政出動は必要だと考えている。インフレターゲットもやむを得ないのかもしれない。しかし、税収が上がらなければ赤字国債は増えるばかりになってしまう。これでは意味がない。

 問題は、それが国民所得の増加に繋がるかどうかということだ。そうでなければ、収入は現状維持か減少、物価は上昇という最悪の事態に陥る可能性があるからだ。そして、待ち構えている消費増税。私のような貧乏人はどんどん疲弊していく。暗澹たる気分だ。

 ただ、安倍政権の政策については、年末年始、様々な案件が報道されたものの、批判を浴びると否定に走っている。そう考えると、おそらくは観測気球を上げて、国民の反応を窺っているのだろう。こういう情報は、国の広報機関である記者クラブ連中が喜んで飛びつきそうだから、これからもどんどん出てくるだろう。

 選挙で大勝したからといって好き放題にさせるわけにはいかない。是々非々で臨む必要がある。

 

2013年1月 6日 (日)

東京オリンピック招致活動が本格的に始まったようだけど…。

 今日の夕方、たまたまニュースを見ていたら、女子サッカーの澤選手が東京五輪招致計画のためにスイスに向かうという話題をやっていた。2020年の開催地は今年9月に決まるという。私自身は現段階での招致は賛成できない。別に前回、大金を賭けて招致活動に失敗したことが理由ではない。まだ、東日本大震災の復興に目途が立たないからだ。

 このブログでも書いたことがあったけれど、私は東京ではなくて仙台で開催するなら大賛成だ。世界中に東日本大震災の復興をアピールできる。それは、かつて太平洋戦争で焼け野原になった東京が、戦後19年を経てオリンピックを開催したことと同じような意味合いを持つのではないか。おそらく世界中の人も賛同してくれるだろう。

 それなのに、何故、東京なのか?穿った見方になるが、やはり利権としか思えない。大企業やメディアが儲かるからだ。猪瀬知事が誕生してから、この話題ばかり取り上げるのは、そのためだろう。日本開催の弱点は国民の支持率の低さと言われているから、躍起になっているのだ。

 そもそも2018年冬季オリンピックは韓国に決まっている。その2年後、夏季大会とは言え、同じアジアで開催するのは、どう考えてもバランスが悪い。リオデジャネイロ(南アメリカ大陸)、韓国(アジア)、とくれば、ヨーロッパと考えるのが筋だろう。しかし、マドリード(スペイン)は、まだバルセロナ(スペイン)で96年に開催したばかりだ。となると、初のイスラム圏でもあり、ヨーロッパとアジアの中間点であるイスタンブール(トルコ)が有力なのは明らかではないか。

 それに最大の問題は原発事故だ。日本では収束したようなことになっているけれど、海外ではどう評価されているのか?多くの国で日本からの農産品等について輸入制限していることをみれば分かるように、れっきとした放射能汚染地帯なのだ。大手メディアは日本人は納得させても、海外の人達を納得させることなんて絶対に出来ない。

 このように考えると、まだ時期尚早のような気がしてならない。そんなお金があるのなら、まずは原発事故の収束(少なくとも放射能漏れを失くすこと)と、避難者の生活再建を地道に進めて欲しいものだ。

2013年1月 4日 (金)

【「帰還30年後目標」 加須の双葉町】(東京新聞)の記事を読んで思うこと

 今日は官庁仕事始めの日。元日しか休めない私には関係ないが少しずつ2013年が動き出した感じがする。被災地は2度目のお正月を迎え、原発事故で多大な被害を受けている飯舘村などでも5泊6日までの一時帰宅が認められた。正直言って、何の根拠があって6日間なら大丈夫なのか全く分からない。とりあえず自分達がお休みになる正月だけなら良いということなのか?。

 そんな中、この記事に目が留まった。【「帰還30年後目標」加須の双葉町】(東京新聞) http://bit.ly/ZZ8ZEh

 住民の皆さんには大変申し訳ないが、この井戸川双葉町町長の判断は正しいと思う。チェルノブイリの例をみても除染なんて簡単に出来きるはずがない。奇しくも朝日新聞が今朝の朝刊で”除染作業で手抜きが横行している”実態が報じられた。業者を擁護するわけではないけれど、中間処分場も最終処分場も決まらないのだから、放射性物質を集めても持っていくところがないのは目に見えていたではないか。

 また仮に除染が成功したとしても、地震や津波の被害を受けた町のインフラを整備しなければならないのだ。これも容易なことではない。それに今現在も福島第一原発からは1時間に1万ベクレルもの放射性物質を排出しているのだ、これが収束しないと何も進まない。

 昨年11月、同じ双葉郡の大熊町、浪江町、富岡町は「帰還には5年以上かかる」という結論を出したけれど、「それなら待とうか」という気持ちが湧いてくる人もいるだろう。ところが「30年」となれば話は全く変わってくる。そんな長期間避難生活が続けられる訳がない。国と東電が責任を持って、避難者に相応の補償をして別の土地で暮らせるようにするべきだ。

 原発をこれからも推進していこうとする安倍政権は、この井戸川双葉町町長の判断をどう評価するのだろうか。その言動に注目していきたい。

2013年1月 3日 (木)

第89回 箱根駅伝を観て(聴いて)思うこと

 第89回箱根駅伝は日本体育大学(以下、日体大)が30年ぶりに優勝した。昨年19位から一気に総合優勝に輝いたのだから本当に快挙だ。選手、監督、並びにサポートしていた関係者の皆さんには心から「おめでとう!」と言いたい。

 私は大会前、東洋、駒沢、早稲田、明治の争いになるだろうと踏んでいて、まさか日体大が総合優勝するなんて夢にも思っていなかった。昨日の往路が終了した後でも、6区、7区で東洋が差を縮めて、8区か9区で逆転するだろう。そして、それに選手層が厚い駒沢が絡んでくるだろうと予想していたのだ。

 ところが日体大は区間賞こそ出さないものの、7区以降は各選手2位と安定した走りを見せて、危なげなく栄冠を勝ち取った。お見事としか言いようがない。

 しかし、箱根駅伝全体のことを考えると、少し違和感を覚える。勝負の行方が5区の出来に大きく左右されてしまっていることだ。昨年までの4大会は、東洋の柏原選手という山登りで突出した選手がいたから仕方ないと感じていたが、結局、今年も5区で区間賞を記録した日体大が総合優勝を飾った。

 各区間のデータをみると、5区以外では、トップと最下位とのタイム差が5分程度なのに対して、5区では15分もついている。また、ちゃんと計算したわけではないけれど、タイムのバラつき(標準偏差)も5区が圧倒的に大きい。つまり、5区山登りを制したチームが優勝、あるいは上位に入るというのが明確になっている。

 あらためて、この駅伝の特殊性がよく分かる。そう考えれば、今年シード権を逃したチーム、また予選会で落ちてしまったチームでも、20㎞をⅠ時間で走れる選手を揃え、尚且つ、山登りのスペシャリストを養成できれば上位チームにのし上がれる訳だ。

 もちろん、毎回、視聴率が25%を超えるような国民的行事である、箱根駅伝単体としてみれば、この対策で良いのかもしれない。しかし、近年、国際大会でマラソンが全く振るわなくなった現状をみるにつけ、本来の目的であった「世界に通用する長距離ランナーを育てる」ということからは、ズレてしまったように感じてしまう。何とも悩ましい問題だ。

 

2013年1月 2日 (水)

大晦日の紅白歌合戦を見て思ったこと。

 正直って、紅白歌合戦に関心はなかったのだが、美輪明宏さんが「ヨイトマケの唄」をフルコーラスで歌うというので、そこだけは絶対見ようと思った。この曲自体はラジオで聴いて知っていたのだが、一時、民放連が放送禁止歌にしてしまい、なおかつ解除された後もほとんど放送されておらず、生で見たことがなかったからだ。登場時間に合わせてテレビを付けた。

 キムタクの曲紹介後、画面が真っ暗になった。歌が始まり、浮かび上がったのは、いつもの黄色い髪形で女装姿の美輪さんではなく、黒いスーツ姿の黒髪の男だった。「これがあの美輪さん?」。そうだ。ユーチューブに上がっている昔の映像と同じ格好ではないか。最初から驚かされた。

 ただでさえ、この曲は涙なくしては聴けないのに、美輪さんの表情の変化、手振り、迫力の歌声、シンプルな演出なのに、その表現力の凄さで完全に陶酔してしまった。こう感じたのは私だけかと思ったが、ツイッターや、あの誹謗中傷飛び交う2ちゃんねるの住人でさえ称賛する声は多数を占めていた。やはり、本物なんだ。本物は多くの人の心を打つのだ。

 NHKがなぜ、今の時代に、50年も前に発表された歌を選んだのかは分からない。これは単なる憶測だけど、今テレビ業界に見られるような過剰演出に対するアンチテーゼだったのではないか。そして、”言葉刈り”の矛盾を多くの人々に分からせるためではなかったのか。

 いずれにせよ、視聴率が40%を超えるようなお化け番組で、この曲が歌われたのは伝説になるかもしれない。いや、パンドラの箱を開けたのかもしれない。下手に理屈をこねてしまったが、美輪さんのおかげで、最近では一番印象に残る紅白で気分もスッキリして新年を迎えられた。

 

 

2013年1月 1日 (火)

【毎年元日恒例】大野山の初日の出と大雄山最乗寺の初詣(スライドショー付)

 明けましておめでとうございます。

 毎年元日は大野山へ初日の出と、大雄山最乗寺へ初詣に行っている。健康でいられることと、平穏無事で過ごせることをお祈りしました。今回は撮った写真をスライドショーにしてみました。

 今年もよろしくおねがいします。

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