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2013年1月26日 (土)

【「食べてはいけない」…チーズ?が奪った小5女児の命 教訓生かされず、ミスは繰り返された】(産経新聞)の記事を読んで思うこと

 世の中、どこに不運が潜んでいるか分からない。亡くなった女児とその親御さんには申し訳ないけれど、産経新聞の記事を読む限り、私は担任教師を一方的に責める気にはならない。http://on-msn.com/Vd4jU3

 この記事を読んで驚いたのが、食物アレルギーを申し出ている子供の多さだ。調布市の小中学生だけで427人もいる。これらの児童が同じアレルギーならともかく、それぞれ違った要因なのだから、それに対応する学校や給食センターの労力も相当大変なのだろう。今回の件でも学校側は相応に対応していたはずで、考え方によれば、誠に気の毒ではあるが「不慮の事故」と言えるかもしれない。 

 確かに、担任教師は親から渡された「食べてはいけない食物表」だけ目にして、「除去一覧表」までチェックせずに食べさせてしまったというミスはある。でも、人間である以上、ミスはなくならない。残念ながら、今回は死亡事故に繋がってしまったが、この教師だけに責任をとらせるとなると、同じような問題を抱える他の学校の教師たちへの影響も大きいからだ。

 この記事で意見を寄せている大学教授は、「給食は本来、友達と楽しく食べるもの。必要以上に神経質になり、アレルギーを持つ子供が毎日お弁当を食べさせるようでは問題の解決にはならない」と語っているけれど、私はそうは思わない。私は食べている物が違っても仲良く楽しく食事できるようにすることが重要だと思う。

 そもそも命を守る」という面から考えれば、食物アレルギーを持つ子供に対しては、親が安全な食材でお弁当を作ってあげるのがベストだ。でも、30人程度いるクラスの中で、一人だけお弁当というのは浮いてしまうし、下手をすれば、イジメのネタにもなりかねない。皆と同じように「給食」を食べさせたいと思う気持ちもよく分かる。

 しかしながら見た目は同じでも中身は違うものを学校側は提供している。いくら子供でも自分と違うものを食べているのは分かっているはずだ。アレルギー体質になってしまったのは誰のせいでもないけれど、なってしまった以上、「命を守る」のが先決だと思う。だから、こういう悲劇を起こさないようにするには、お弁当持参しかないのではないだろうか?

 私は皆と同じにすることが絶対ではなくて、人にはそれぞれ違いがあって、その違いを理解させていくことも大切な教育だと思うのだ。警視庁はこの担任教師を業務上過失致死を視野に捜査するようだが、寛大な措置であることを願う。

 そして亡くなられた女児のご冥福をお祈りするとともに、今後、こうした悲劇が繰り返されないことを願いたい。

【追記】産経新聞が署名記事で、この事故の事を詳細に掲載したことは称賛します。出来れば、大学教授やご遺族の代弁という形ではなく、記者の意見も入れて欲しかった。

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