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2013年2月 4日 (月)

「日本を滅ぼす消費税増税」(菊池英博著・講談社現代新書)を読んで思うこと

 著者の菊池英博氏のことは岩上安身さんのインタビューで知ったが、私のような素人にもTPPや消費増税の弊害について分かりやすく話していたのを覚えている。昨年末、IWJ饗宴Ⅲに参加して、先生が初心者にも出来るだけ分かりやすい新書を出版したということを聞き、手にとってみることにした。

 経済学というのは、ある意味、数学のようなもので、文系の人間には少々辛いこともある。しかし、本書ではあまり複雑な計算は出てこないし、専門用語的なものも少ないから、そうは苦にならない。

 そもそも何でこんなデフレ状況に陥ったのか?誰が悪かったのか?何をしたから、こんなに不況が続いているのか?やはり、鍵を握るのは財務省。本書を読む以前からそれ自体は薄々気づいてはいたが、おそらく日本でも指折りのエリート集団が国民を疲弊させ続けるのか?その動機が全く分からなかった。

 まさかその動機のひとつが明治以来から脈々と続く「均衡財政」という考え方だと知り、正直言って驚いた。つまり、財務省の仕事は予算を組んで「財政支出と収入を均衡させる」ことだけであって、「いかにして税収を増やすか、そのためにはいかなる財政政策をとるべきか?」という経済政策の業務は財務省にないのだという。

 だから、メディアを使って「国の予算を家計に例えると・・・」、「このままだとギリシャのようになってしまう」などといって、財政危機を煽り、増税やむなしの世論を作るのだ。本書にはそれが間違っていることや、メディアが使う騙しのテクニックにも触れている。

 何より、菊池先生のように財務省の意向に反対する専門家は大手メディアには出演させないように工作しているのだから質が悪い。そもそもこんなに不況なのに日本が世界一財源の豊富な国であるということを知っている人達がどれだけいるだろう?こうした財務省の思想を変えない限りデフレ脱却はままならないという訳だ。

 果たして、デフレ脱却を最優先課題とした安倍政権はこれを変えることが出来るのか。今のところ、菊池先生の唱えるような大胆な金融政策、大規模な財政支出を打ち出したことによって円安・株高基調は続いている。問題は我々庶民の所得向上に繋がるような政策がとれるかどうかだ。先生曰く「新自由主義・市場原理」から「生活が第一・人間尊重」の思想に変えられるかがキーポイントのように思う。

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