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2013年3月26日 (火)

映画「クワイエットルームにようこそ」(2007年)を観て思うこと。

 ”クワイエットルーム”って何?何となくおしゃれな感じがするが、実は精神科病院・閉鎖病棟の保護室のことを映画ではこう呼んでいる。そんな精神科の閉鎖病棟を舞台に、ODで入院した主人公(明日香・内田有紀)が過去の自分から脱皮していくドラマだ。

 私がこの作品に興味を持ったのは、私自身、約16年前、精神疾患を患い会社を退社せざるをえなくなった経験があるからだ。もっとも精神科に入院した訳ではないけれど、約2年間心療内科に通院した。その一番辛かった時、楽になりたくて一度だけ、医師に「入院させて欲しい」などと口走ったことがあった。今となっては遠い過去の話なのだが、果たして、その病棟というのはどんな様子なのだろうか?と気にかかっていたのだ。

 もちろん映画だから、多少のデフォルメはあるだろう。でも、閉鎖病棟に入った方々の体験記等を拝見すると、雰囲気は大きく逸脱していないようだ。私は、精神科病院というのは統合失調症や重い躁うつ病、薬物依存の方々が主に入院していると勝手に思っていたのだが、拒食症や神経衰弱の方もその対象になっていることに少し驚いた。結局、他傷・自傷行為のある人で、自分自身でコントロール出来ないと判断された方が入る場所なのだろう。

 映画では、”笑い”がありながらも、ここの入る人達の闇の部分を上手く描写している。私は役者の演技に優劣をつけられるような身分ではないけれど、その人に感情移入出来たり、役柄に違和感がなければ良いと思っている。そういう意味では、内田有紀を見直したし、脚本家でもある旦那役の宮藤官九郎、一見冷酷な看護師を演じたりょう、拒食症患者役の蒼井優は凄く良かった。そして、何より問題患者役の大竹しのぶさんは怪演といってもいいくらい、恐ろしさのオーラを放っていた。

 この作品を観るにあたって、原作、脚本、監督なんて、まったく気にかけていなかったが、これも本来俳優業の松尾スズキ氏ということを知って、その才能に驚かされた次第だ。ちなみに、エンドロールになって流れる映像に見覚えがあると思ったら、何と、うちの町の神尾田トンネルと丹沢湖畔だった。なかなか良作だと思う。

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