« 「ヘイトスピーチ『憂慮に堪えない』谷垣法相」(朝日新聞Web)の記事を読んで思うこと | トップページ | 橋下発言によって消された大きなニュース。 »

2013年5月12日 (日)

学生時代にこういう本があったら、もっと古文が好きになっていたかもしれない。「一日で読める『源氏物語』」(吉野啓輔著・PHP文庫)

 4月26日のブログで源氏物語が少し気になりだしたと書いた。http://bit.ly/Y1x6PT そして、あらすじ本ぐらいは読んでみようと思い、ネットで探していたところ、「一日で読める『源氏物語』」という本が目に留まった。読者レビューを読むと本当に簡単そうだ。ただ、それでも途中で投げ出すかもしれないという心配があったので古本にした。送料込みで283円、これなら貧乏人の自分でも大丈夫だ。

 この本はカリスマ古文講師・吉野啓介さんで、前書きの途中にはこう書いてある。「世にある『源氏物語』の現代語訳は、正直言ってどれもこれもみんな難しい。それは偏差値25から受験勉強を始めた俺だから分かる。だから俺は、現在みんながしゃべっている言葉に置き換えて注釈してみた。ちょっと過激なところもある、そこは笑って許してくれ!・・・」

 これなら読めそうかもしれない。それに7章立てになっているのだが、例えば、第一章のタイトルなんて「ヒーロー誕生!恋に燃え、愛に悩む青春時代」という具合で、現代語訳にありがちな堅いところが全くない。

 それに平安貴族の恋愛や結婚マニュアルにファッション、暮らしぶりや陰陽道というものも、随所にイラスト入りでまとめてあるから飽きない。それと源氏物語ではとにかく人間関係が複雑で分かりにくいが、これも随所に系図が載っていているから、「あれ、この柏木って、どんな人だっけ?」みたいになった時でも、直ぐに分かるようになっている。

 文章も凄く入りやすい。例えば一節を取り上げるとこんな感じ。「帝と桐壷更衣は前世でも因縁が深かったのだろうか、その結果、世にまたとなく清らかに美しい玉のような皇子(天皇の息子)までもが生まれた。それがジャーン、オレ、(光源氏)なんですよぉ~」。

 正直言って、少しふざけ過ぎだろうと思う面もあるけれど、これだけ砕いてくれれば誰でも読める。さすがカリスマ講師だ。時々、(何が前世からの因縁だ、自分によい解釈をするな!)という具合に、この先生の解釈も加わるのでそれが笑える。こんな感じなので、200ページ程度の本だけれど、正味3時間ぐらいで読めてしまった。そして、だいたいの内容も掴めた。確かにじっくり読めば、面白そうだ。

 でも、これよりステップアップしていこうかどうかは分からない。ただ、言えることは、こんな本が自分が高校生だった頃にあれば、もっと古文に興味が湧いただろうし、成績も上がったかもしれない。いずれにせよ、本人をその気にさせるという点で、この本は優れていると思う。それにしても、源氏物語がこんな内容だったなんて・・・。あらためてこの小説が1000年も前、紫式部という女性によって書かれたことに衝撃を受けた。

 

« 「ヘイトスピーチ『憂慮に堪えない』谷垣法相」(朝日新聞Web)の記事を読んで思うこと | トップページ | 橋下発言によって消された大きなニュース。 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/219908/57370130

この記事へのトラックバック一覧です: 学生時代にこういう本があったら、もっと古文が好きになっていたかもしれない。「一日で読める『源氏物語』」(吉野啓輔著・PHP文庫):

« 「ヘイトスピーチ『憂慮に堪えない』谷垣法相」(朝日新聞Web)の記事を読んで思うこと | トップページ | 橋下発言によって消された大きなニュース。 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ