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2013年7月13日 (土)

「囲碁の世界」(岩波新書・中山典之著)を読んで思うこと

 この本を読むきっかけになったのは、ツイッターで安富歩東大教授が、「こんな名著を廃刊にしていいのか?」とつぶやいたことだった。27年前に書かれたもので、著者の中山典之氏などは聞いたことがない。果たしてどんな本だろう?アマゾンで検索すると、古本ながら何と1円(+送料250円)で出展されているではないか。即決で購入を判断した。

 囲碁の歴史に始まって著者が西洋に行って囲碁の普及活動を行ったことや、コンピュータと闘ったこと、そして、「碁のある人生」で締めくくっている。確かに囲碁を全く知らないひとにとってはよく分からない話も出てくるが、少しだけでもかじった人間なら、その奥深さが分かるというものだ。

 私が特に面白いと感じたのは、江戸時代家元制度が確立し、本因坊家、安井家、林家、井上家の四家が切磋琢磨し合っていたことと、著者がコンピュータと闘かったことだ。

 家元制度の件については四家の争いがあったことは知っていたけれど、名人を巡るドラマがこんな凄い話だったのかということに驚いた。私は本因坊家が道策や秀策といった棋聖とも碁聖とも言われる人を輩出したので他家を圧倒していたと思っていたのだが、それ以外の時代には壮絶な死闘があったというから凄い。結局、幕府が囲碁界を後押ししたことが、20世紀末まで囲碁では日本が中韓を寄せつけなかったことにつながるのか。もっとも残念ながら現代は国を挙げて力を入れ、急成長した中韓を追う立場になってしまった。

 筆者とコンピュータの対戦では、人間を超えるものが出るのは”あと何百年か先だろう”と語っているが、この本が書かれてから27年経って、石田名誉本因坊がコンピュータに4子置かせて負けるところまで進化している。既に将棋ではプロ棋士も辛酸を舐める状況にありつつある中、囲碁も後10年ぐらいで人間を追い越してしまうのではないか?3年前に亡くなられた著者も当時は流石にここまで進化するとは夢にも思わなかったのだろう。技術の進歩を褒めるしかない。

 私は評論家ではないので、この本が名著かどうかを判断することは出来ない。ただ、高校時代に少しだけかじり、50歳になって、ちょっと本気でやってみようか?なんて思っている私にとっては囲碁の奥深さを十分に味わえた。何より、70歳で始めた人が1年で初段を取れたという話は、コンピュータソフトに平手ではなかなか勝てない私にやる気を維持させてくれることとなった。頑張ろう!

 

 

 

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