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2013年10月24日 (木)

今だから書ける「初めての精神科受診」(その2)

 駐車場に車を停めて「このまま逃げてしまおうか?」とも考えた。でも、上司に病院に行って来ると言った手前、何らかの回答を持っていかないといけない。既に辞表はチラつかせているのだから、後は野となれ山となれ。清水の舞台から飛び降りたつもりで、病院に入り受付に直行した。

 「初診なんですが…」。受付係:「紹介状等はありますか?」。私:「ないですが、診察してもらえないですか?」。受付係「いえ、そんなことはないので、しばらくお待ち下さい」。辺りを見回すと、ここに入院している方々なのか、診察を受けにきている方なのか、かなり大勢の人がいる。しかも、挙動が少しおかしい。「自分もこんな感じなのだろうか?間違っちゃったんじゃないか?」そんな思いがした。

 そうこうしているうちに診察室に呼ばれた。もう会社は辞める気でいるので、自分の状況をこと細かく話した。とにかく話すしかなかった。自分はきっとうつ病なのではないかとか、そのうち「死にたくなるのではないか?」とも話した。かなりの時間聞いてくれたと思う。

 すると、先生はおもむろに分厚い本を広げて、「あなたの状態は”ストレス反応”です。過剰なストレスからうつ状態に陥っていると思われます」と、その項目に指を刺しながら答えた。「とりあえす一週間休養が必要です。そして薬も飲んで下さい」。この辺りから矛盾が出てくるのだが、私は「仕事が山のように溜まっているし、とても休める状況ではない。それに、休んでもただゴロゴロしているのが関の山です」と答えた。

 すると、先生は「もし会社が休ませないというなら、今ここで、私があなたの上司に電話しても構いません。電話番号を教えて下さい。とにかく、あなたには一定期間、何もしないでいることが必要なんです。」そう言って、受話器をとろうとした。迫力があった。私は「診断書を書いてもらえれば、私が上司に説明します」と言って、会社に戻ったのだった。そして、10日間は休養した。(一息つけたものの、本当の苦難はそれから約1年続く。それはまたの機会に書きたい。)

 今、その先生がどんな方だったのかも思い出せない。次回からは神経科という名のサテライト医院に通うことになり、担当医も変わってしまったからだ。でも、あそこで勇気をもって扉を開かなければ、今、こうしてブログを書いていられたかどうか?近頃、鳴かず飛ばずの人生に悩む私ではあるけれど、そういう時はあの苦難の時間を乗り越えたことを思い出すことで、辛うじて暗黒面に堕ちないでいられるのかもしれない。

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