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2014年1月11日 (土)

「そして、メディアは日本を戦争に導いた」(半藤一利・保坂正康/東洋経済新潮社)を読んで思うこと。

 311以降、私はメディア不信に陥っている。何といっても政府を監視する機能があるべきメディアが記者クラブ制度に起因する政府の意にかなった横並び報道をしているからだ。このブログでも散々、メディアを批判した。だから、私は孤軍奮闘、独立メディアとして頑張っているIWJを支援している。

 昨年末、IWJを主催する岩上安身氏が推奨した本が「そして、メディアは日本を戦争に導いた」で、これは半藤一利氏と保坂正康氏の対談本である。私は半藤一利氏の本では「ドキュメント、太平洋戦争への道」は読んだことがあるだけだが、受験の日本史しか知らない自分としては、こんなことも知らないのか?と汗顔の至りだった。

 それで、この本は対談を文字起こししたものだから読み易い。しかし、書いてある内容は奥深い。私は常々、今がまるで戦前のようなのではないかと思っていたが、この本を読むとまさにその通りと思わざるおえない。結局、メディアなんていうものは今も昔も自分達が如何に儲けるかということが最優先になるのだ。もっとも、今はテレビがあるから、視聴率が如何に上がるかということになる。私が今まで思っていたことと大した違いはない。

 何せ、今現在はNHKは安倍首相新派の4人が経営委員になった。民放は強く政権批判する評論家は出演させなくなった。新聞は読売、産経が安倍礼賛を明確にし、朝日、毎日も一応批判めいたことはするけれど、あまりにも緩い。

 まさか戦前にもやられているとは思わなかったけれど、批判の強いメディア(当時は雑誌)の偉いさんと食事会などをして柔懐していたのには驚いた。これは今の安倍首相と大手メディア幹部との食事会と同じではないか?

 戦争なんて、今すぐには起こらないかもしれない。おそらく現状でこんなことを書けば、やれ左翼思想だの、気が狂ってる?だのと言われかねない。でも、この本を読めば、権力を握った連中は着々と自分達の赴くままにメディアを手足に使い、国民世論を一方向に導いていったことがよく分かる。

 少なくとも私は、自分さえ良ければ、今さえ良ければそれでいいというようなメディアに操られたB層にならないようにして、”おかしいことはおかしい”と言い続けたい。過去の過ちを繰り返してはいけないのだ。この本は将来ある若い人たちに是非読んで欲しい。

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