« 詰碁や手筋問題を突破するコツはないのだろうか? | トップページ | イスラエルのガザ侵攻、対岸の火事で良いの? »

2014年7月20日 (日)

【素人目戦】第39期碁聖戦5番勝負第2局を観て思うこと。

 第39期 碁聖戦第2局がタイトル戦には珍しく日曜日に行われた。先番は井山六冠、後手番は第一局を制し、今や19連勝中と信じられない勝率を誇る河野臨九段、囲碁ファンにとっては大注目の一局だ。たいてい囲碁や将棋のタイトル戦は有名ホテルや老舗の旅館で打たれるから週末の対局は行われない。しかし今回の会場は石川県金沢市の北國新聞会館ということで日曜日でも大丈夫だったのだろう。これはファンを増やすための主催新聞社の意向なのかもしれない。有難い。

 私は当然仕事なので、合間をみてはスマホでその経過を追っていた。まずは白8に対して黒が手を抜いたのに驚く。最近は小目-小ゲイマ一間ガカリ定石では白8を打たれなければ、手抜きするケースが多いが、それでも黒は手抜きした。そうかとばかり、白はこの黒3子を攻めに行く。結局、白30までで黒は隅に実利を、白は2子を取って強い石を作った。そして、格言通り厚みを利用した白32と左下隅の黒にかカカった時点では、白が優位に展開しているように思えた。

 その後も白54で下辺に打ち込み、黒モヨウを粉砕して白72の二間トビ、これで左辺に黒が入り込む余地が亡くなった感じだ。素人目にはどうしても白有利に映る。でも、それは素人の浅はかさ、黒もしっかり上辺に暗黙のモヨウが出来ているようだ。冷静に計算してみると、黒が10目ぐらい良い感じだ。その上、右上隅を広げてきたから、白74は15の2に打ち込んだのか?そして、またまた白78(17の4)への打ち込み。ツイッターで三村九段でさえ、ここまで深く打ち込むのか?とつぶやいた一手。私にはこの打ち込んだ石が生還できるようには思えない。黒が強いモヨウの中へ入ってきた石を攻めない訳がない。当然、激しい戦いが始まる。

 黒93手までで、到底白が生きられるとは思えない。あるとすれば、右上隅の黒と攻め合いに持ち込んで勝つということか?でも結局、白は攻め合いに持ち込んだ。私には信じられない展開だ。ここから十数手は今の自分には絶対真似できない手筋の応酬。コウ含みの攻め合い、観ていて手を握る展開だ。黒143でコウになる。果たしてコウダテはどちらが有利なのか?でも、あまり多くなさそうだ。

 最終的には黒151と下辺の白に迫るコウダテを打ったところで、白番の河野九段が投了した。プロの戦いとはかくも凄いものなのか。一手の攻防が全てを決める戦いだった。そもそも私は、相手に強そうな所へ、白72、78と打ち込んで荒らした挙句、生きてしまおうなんていう発想が湧かない。せいぜい右辺の白から段々と迫って削っていくことだけだ。また、逆に黒を持ったなら、ここに打ち込まれた白を完全に取りきれる自信もない。

 こういう内容の碁は到底真似できないから、勉強になったかどうかは分からないけれど、日本囲碁界で屈指のプロ同士が、凄まじい石の取り合いを演じる展開は観ていて面白かった。これで対戦成績は1勝1敗のタイになった。第3局も楽しみだ。

 

 

« 詰碁や手筋問題を突破するコツはないのだろうか? | トップページ | イスラエルのガザ侵攻、対岸の火事で良いの? »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/219908/60015818

この記事へのトラックバック一覧です: 【素人目戦】第39期碁聖戦5番勝負第2局を観て思うこと。:

« 詰碁や手筋問題を突破するコツはないのだろうか? | トップページ | イスラエルのガザ侵攻、対岸の火事で良いの? »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ