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2014年11月

2014年11月29日 (土)

【囲碁】井山裕太六冠が小林覚九段に十段戦準々決勝で敗れたことについて思うこと。

 昨日、囲碁十段戦準々決勝で、井山六冠は小林覚九段に半目で敗れ、囲碁界では夢の七冠達成が再来年以降に遠のいた。小林覚九段に罪はないけれど、話題性の乏しい囲碁界にとっては意気消沈したことだろう。昨日はそんな話題よりも、チェスの非公式対局で、将棋の羽生四冠が元世界チャンピオンと闘ったニュースがNHKで報道されたのだ。公式対局の報道は反故にされたのは残念でならない。

 三大タイトル戦とは違い、他の棋戦は挑戦者決定まではトーナメント方式だ。一度負ければ終わり。井山六冠がいくら日本最強棋士と言えども勝率は7割ぐらい、一発勝負で全勝するのは難しい。しかも、今局は囲碁では一番僅差の半目負けだ。残念としか言いようがない。

 もっとも、ものの本に書いてあるが、プロ棋士にとっては半目負けも中押し負けも勝負という面では同じなのかもしれない。だけど盤面で僅か1目の差だ。素人としては、ヨセ勝負の細かい碁と、大差を理由に負けを認める碁とは重みが違うような気がしてしまう。

 常々、ブログにも書いているけれど、囲碁人口は激減し、尚且つ、高齢化が進んでいる。かつて栄華を誇った日本も、今や、中韓には滅多に勝てなくなってしまった。こんなことを放置しておいていいのか?おそらく、そんな事態に陥っていることさえ知らない人達がほとんどなのではないか。だから、囲碁に世間からの注目を受けさせるためには、井山七冠が必要だったのだ。 

 それでも囲碁は難しいから、一長一短に囲碁人口が増えていくとは思えない。400人以上プロ棋士はいて囲碁に世間からの注目が集まれば自分達の収入増にも繋がるのに、SNSに投稿して世間に囲碁やプロ棋士への親しみを抱かせようとする人達も、ほんの僅か。正直って、普及させる努力が足りないと思う。

 日本囲碁界の復活を期待したいから、苦言になってしまった。ルールは簡単だけど、奥行きが深すぎる囲碁。その魅力を世間一般の人にどう伝えていくかが、ポイントのような気がしてならない。期待している。

2014年11月27日 (木)

どんなに頑張っても、人は自然には勝てない。

 先日、長野県北部を中心とする震度6弱の地震が起きた。不幸中の幸いで亡くなられた方はいなかったが、これから雪が降ると、復旧・復興は春先まで待たなければならない可能性があり、家を失った方々は厳しい避難生活が続いてしまう。被害が甚大だった白馬村は多くのスキー場を有しているだけに、関係者の皆さんは気が気ではないだろう。気の毒でならない。

 今年に限ったことではないが、日本というのは自然災害が多い印象を受ける。特に今年は2月の大雪、8月の広島豪雨災害、10月の御嶽山噴火、等々、少し考えただけでも、これだけあって、尚且つ、阿蘇でも噴火?蔵王でも噴火の兆候、もう不安な事象を上げたらキリが無いくらいだ。

 こうした自然災害で予測可能なのは雨にまつわるものぐらいで、地震や火山の噴火といったものには全く歯が立たない。それでも、原発再稼働に熱心なこの国の為政者や御用学者の皆さん、経済界のお偉方は、それを制することができると思っているのだろう。何か事が起こっても自分達は責任を取らないのだから、儲かる方が良いに決まっている。

 軽蔑すべき連中なのに、世論調査に答えるこの国民は優しいこと限りない。自分達が簡単に操られることを知らない。気づいた時にはもう遅い。反対できないような空気が作られてしまうのだ。社会的に表立って言えないかもしれないが、せめて、投票に行けよ。私は病人等、物理的に投票所に行けない人を除いて、投票しなかった人達には選挙費用の一部を負担してもらうのが良いと思っている。だって、政府に何をどうされても良いのでしょう?

 あれ?自然災害のことを書こうと思っていたのに、政治的な話になってしまった。自然に畏怖を感じない国会議員なんていらない。そういう判断基準があっても良いのではないか?被災地の早期復興を願う。

 

2014年11月26日 (水)

【囲碁級位者の嘆き】定石の怪

 囲碁に再び目覚めてから1年半が過ぎた。疲労困憊であっても横になりながらPCに入力した1,000問以上の詰碁、手筋、定石の問題を解きまくって、尚且つ、棋譜並べやPCソフトと対局しているが、自分が思い描いたようには上達していない。本当はちゃんと強い人と打つのが良いのに決っている。だけど、田舎住みで貧乏ときたら、それがなかなかできない環境にある。自信がついたらネット碁に移行するつもりだが、イマイチなのだ。

 そして、今、最も悩ましいのは定石だ。定石というのは、部分的には白黒双方が互角の分れになる最適な形のはずだ。もちろん、全体の配石によってその価値は変わってくることも分かっている。ただ、相手は定石通りに打ってくるとは限らない。本来なら、相手が定石はずれを打って来たら、それを咎めて優位に持ち込めるはずなのだが、それが出来ない。

 まして1つの定石の手順でも変化が多々あるから余計悩ましい。私は林海峰先生の簡明定石事典を基本に覚えようとしているが、85ぐらいしかないのに、変化も入れると120~130パターンぐらいになるから、なかなか覚えられない。しかも前述のとおり、相手は定石通りに打ってくるとは限らない。それに「定石を覚えて二目弱くなり」なんていう川柳もあるくらいだ。もう堂々巡りなのだ。

 この辺りの疑問を解くべく、プロの書いたものを読むと、「定石は覚えていない」とか「一度、定石を覚えたら忘れる」とか「棋理が理解できていれば、定石など知らなくても定石通り打てる」などと、益々、分からなくなってくる。結局、誰も答えは出せないけれど、効率の良い碁形であることには間違いない。

 だから、定石通り打つことにとらわれず、定石を知った上で、出来るだけ、良い形をイメージして打つことが良いのではないかと思っている。間違っているだろうか?一度、プロに聞いてみたいな。自分としては、定石はずれを打ってきた相手が不利になるような展開にもっていけるようにしたいな。それが出来れば、間違いなく有段者だろう。

2014年11月25日 (火)

「米黒人射殺で白人警察官は不起訴 郡の大陪審」(東京新聞http://bit.ly/1vIDqPb)の記事を読んで思うこと:

 アメリカの闇を垣間見るかのような事件だ。白人警察官に射殺されてしまった黒人少年は何か犯罪を犯したのか?21世紀になっても、アメリカという国のとある州では黒人差別意識が高いのだろうか。いくらなんでも不起訴はないだろう。これが正当防衛と言えるのかは裁判所が判断することだろう。正当化はしないが暴動が起こるのも無理はない。

 暴動の映像を観ると、商店や車に放火されている。怒りが沸騰しいるのが良く分かる。また、ニューヨークなどでもデモが起こっている。オバマ大統領はデモは容認するものの、暴動を起こしている人達には平静を呼びかけたようだ。もっともそれに従う黒人たちではないだろう。

 私が子供の頃はアメリカに憧れたし、実際にロスアンンジェルスやサンフランシスコに行った時には凄い国だとは思った。でも、今は違う。一部の富裕層が自分達の都合の良いようにルールを変え、自国で儲けられなくなれば、諸外国へも自分達のルールを押し付けようとする酷い国になった。TPPなんていうものが、それを象徴している。白人の富裕層が自分達さえ良ければそれで良いという新自由主義を蔓延させた結果が、社会に歪みを起こしているとしか思えない。

 この事件がこれからどういう展開を見せるのは想像できないが、武力で制しても、その不満は根強く残る。だんだんおかしくなっていくアメリカ。その真似だけはしてはいけないと思う。

2014年11月24日 (月)

6歳未満の女児からの脳死移植について思うこと。

 今日、順天堂大学病院で脳死状態に至った6歳未満の女児から臓器提供が行われ、全国各地の病院で心臓、肺、肝臓、腎臓の移植手術が無事終了した。女児の御家族の英断が5名の命を救ったことになる。さぞかし辛い決断だっただろう。亡くなられたお子様にはご冥福をお祈りしたい。

 私は以前から、臓器提供の意思があるのなら、救える命は救って欲しいという立場で、自分自身も免許証には「全て提供」としている。ただ、全ての人がこういう考えを持つ必要はないとも思っている。特に子供の場合、本人の意思があるのかどうかも分からない。

 そのため、3年前ぐらいは駄目だったが、臓器移植法が改正されて、15歳未満でも親が同意すれば良いことになった。臓器移植を受けなければ助からない子供が海外で移植手術を受けなければならない状況が変わらなかったからだ。大々的な募金活動を行って得たお金で、アメリカに行って移植手術を受けるという状況を改善する為だった。改正は止む無しだろう。

 しかし、メディアの報道を見ていると、確かにを両親の決断は素晴らしいが、それを美談として取り上げ、脳死に至ったら臓器提供するのが当然だという流れを作ってはいけないと思うのだ。今のところ、事実を淡々と伝えているに過ぎないので、多少なりとも良心は働いている。取り決めでもあるのだろうか?

 ただ残念なのは、摘出された臓器が入っているであろうクーラーボックスを持った病院関係者の姿を映していることだ。私には人の死を軽んじているように感じてしまう。病院の外観や飛行機の映像だけで十分ではないか?こういう報道が、移植医療の足かせになっていないだろうか?

 少なくとも、移植医療が進んでいる他の国ではあり得ない。日本でも6歳未満の臓器移植が2例目だから大々的に取り上げたのであろう。そうであって欲しい。こうしたことは事実を淡々と伝えれば良いんだよ。もっとも伝えなくても良いような状況になることが望ましい。

2014年11月23日 (日)

大相撲九州場所が終わって思うこと

 大相撲九州場所が終わった。横綱白鵬が優勝した。32回目の優勝。優勝回数で大横綱大鵬に並んだ。印象的だったのは鶴竜との本割に勝って支度部屋で髪を整えている時の涙だった。白鵬は大鵬を尊敬していたという。その人に並んだのだし、プレッシャーも相当あったのだろうから感無量だったに違いない。

 今場所を素人的に振り返ると、序盤は横綱鶴竜が全勝で中日を迎え、返り入幕の栃の心と高安が突っ走った。先場所、快進撃を見せた逸ノ城は場所前に帯状疱疹で入院して稽古万全とは言えず、尚且つ、皆に研究されたこともあって精彩を欠くものの、最終的には新三役で勝ち越しを決めた。特に栃の心と照の富士との取り組みは、力相撲で見応え十分だった。来年の今頃はこの3人から大関になっているかもしれない。

 それに対して、残念ながら日本人力士は不甲斐ない。高安、遠藤は2ケタ勝利を飾ったが、大関の豪栄道、琴奨菊は揃って負け越し、豪栄道に至っては2ケタの黒星だ。大関に昇格させたのが早かったと言われても仕方ない。日本人力士優勝の期待のかかった稀勢の里も11勝4敗と大関としては合格点の白星を挙げたが、肝心な所で負けてしまうのはいつものことのようだ。幕内力士で日本人が占める割合が6割ぐらいになってしまったから果たして、これから日本人力士の優勝があるかどうかさえ怪しくなってくる。

 私の親父などは、モンゴルばっかりじゃないか?と毎日のように愚痴を吐くが、モンゴルでは曾てのモンゴル相撲ではなく、日本の相撲を教えているところが増えているらしい。モンゴルでもNHKの放送は生中継されているし、日本に行って活躍できれば一攫千金が得られると思えば、子供達のモチベーションも上がるのは当然だ。それとは反対に、日本では相撲取りになってみようという子供達がどれくらいいることか?

 白鵬は15年前、僅か62キロだったという。それくらいの中高生は日本にだってたくさんいるだろう。才能と言ってしまえば終わりだが、この体重から32回の優勝を飾った白鵬はまさしく努力の人としか思えない。その思いが、今日の涙だったのかもしれない。駄目押ししてしまうところや懸賞の受け取り方などへの批判はあるけれど、人格的にも優れている。心から、おめでとうと、言いたい。

 これから先の優勝は前人未到だ。だが、逸ノ城、照の富士、栃の心、この3力士が単に力相撲だけではなく、高度なテクニック、立ち合いのスピードを身に付けたら強敵になる。来年の大相撲は面白くなりそうだ。

2014年11月21日 (金)

大義なき衆院解散と師走の総選挙。

 何が「アベノミクス解散」だ(怒)。消費増税の失敗や閣僚の政治資金問題等々、この2年間で行ってきた政策が裏目に出始めたから、野党の選挙準備が整わないうちに解散・総選挙を行ってしまえば勝てるだろうという読みではないか?

 だいたい先日のGDP速報値なんて、首相周辺には悪くても発表1週間ぐらい前には分かっていたはずだ。だから、首相外遊中にメディアにリークして解散風を吹かしたのだろう。それに首相は消費再増税については経済指標を見てから判断すると常々語っていて、何も延期するから国民の信を問うなんて道理に合わない。

 結局、B層の多い国民何て、争点もハッキリしない総選挙だし、年末の慌ただしい時期なら、投票率も上がらないだろう。だから組織票が多い自公が勝つに決まってる。そんなことが裏に見える。野党がちゃんと選挙協力して、安倍政権にイエスかノーという自公vs野党の形を採れなければ、仮に投票率が上がっても共倒れになる可能性が高い。邪推と言われるだろうが、少なくとも自分はそう受け止めている。馬鹿にされたものだ。

 これで自公が勝てば、「選挙で信任されました!」とばかり好き勝手にやってくるに違いない。既にお抱えの記者クラブメディアが世論調査をして、比例の投票先は自民が民主の3倍だと喧伝し、「どうせ、投票しても・・・」という空気を作りだしている。投票しなければ白紙委任と一緒だ。

 公示日の来月2日までに、野党が画期的なムーブメントを起こさない限り、この忌まわしい政権がさらに4年間続いてしまう。残念ながら、そうなる可能性は高い。暗澹たる気分だ。

2014年11月20日 (木)

【素人目戦】第62期王座戦5番勝負第3局を見て思うこと。

 何で、こうなった?今日も朝から幽玄の間をチラ見していたが、何となくだが白番・村川七段が上手く打っている印象を持っていた。特に下記130手までを見ると、素人的には白が有利なように思えてしまう。一昨日に続き、村川七段が勝ってしまうのだろうという感じがした。

 623130
 王座戦はここまで、第1局は井山王座(六冠)の半目勝ち、第2局は村川七段の1目半勝ちと、細かい勝負になっている。井山(六冠)の碁は取ったり取られたりという、殴り合いのような碁が多く作り碁にならないケースが多いのだが、同じ関西で弟分とも呼べる村川七段とは細かい碁になっているのが不思議だった。

 今局も壮絶な戦いの碁という訳ではなく、両者地合いを意識した静かな戦いが繰り広げられていた。戦いらしい戦いは、中央の黒5子を白が制したところで終わっていたような感じで、早々とヨセが始まっている。上図を見ると、黒は右上隅、左上隅、下辺で確定地は50目ぐらいか?それに対して、白は上辺に約10目、右下隅4目、左下から左辺、中央にかけて約40目、つごう54目ぐらいあり、盤面でさえ4目、コミを入れれば11目程度リードしている。

 素人ならいざ知らず、プロにとって大ヨセに入ってからの10目以上の差は大きい。ところが、ここから井山王座(六冠)が上手く打ち回す。下図131手目のハサミツケから様相が一変するのだ。右上隅から上辺にかけての白を脅かしていく。

 623131 

 そして下図が黒175手目。白は生きたものの、一番最初の図で想定されていた白地がほとんど皆無になってしまった。単純に考えて、54目見込めていた地が42目に減ってしまったのだ。逆転している?

 623175
 
 プロ同士の、しかもタイトル戦のような対局では小ヨセに入ってからの間違いは滅多に起こらない。結局、井山王座(六冠)が2目半勝ちした。村川七段は自身が勝勢だったので緩んだのか?短時間でも数十手先まで読めるトッププロ同士の戦いでさえ、勝負所に入っての一手の違いで形勢が揺れ動く。これが囲碁の難しさであり面白さなのだ。ただ、サッカーとは違い、囲碁を知らない人が、この面白さを理解できないのがもどかしい。

 これで対戦成績は井山王座(六冠)の2勝1敗となり、王座防衛に王手をかけた。次局で一気に決めてしまうのか?村川七段が巻き返すのか?今からとても楽しみだ。

【追記】王座戦は個人的に仕事に追われる週の前半に行われることが多くて、じっくり感想を書いている時間が取れないのが残念でならない。

2014年11月19日 (水)

高倉健さんを偲ぶ。「幸せの黄色いハンカチ」

 今夜は〇〇首相が訳の分からない衆議院解散を行うことについて書こうと思っていたが、〇〇首相のことを書くと気分が悪くなるので、「幸せの黄色いハンカチ」の感想を書いてみたい。こういう時、ウィキペディアは便利だ。

 当時私は中学生で、この映画を劇場では観ていない。それに公開当初、そんなに話題に上ったことも覚えていない。ただ、第一回日本アカデミー賞で各賞を総なめにしたことだけは覚えている。実際、観たのはテレビ放映された時だったか、レンタルビデオだったかすら覚えていない。おおまかなストーリーは知っていたが、ちゃんとDVDで観たのはつい2年前ぐらいか?高倉健扮する島勇作が刑務所行きになる原因が分からなくて、観てみたのだ。

 ええっ、やり場のない無念さと怒りが、突っかかってきたチンピラを殺してしまったのか?少し唖然とした。妻子の無い私には想像できないが、光枝との出会いか結ばれるまでの明るさとは裏腹に、流産、そして殺人という流れは、過酷すぎる。このことを、花田鉄矢(武田鉄矢)と小川朱美(桃井かおり)話した後の、島勇作の葛藤は、ストーリーを知っていても観ているものをハラハラさせる。あの古びた炭鉱住宅にたなびく黄色いハンカチ。観れば必ず涙するし、写真を見ても涙してしまう。

 おそらく、これからテレビでも高倉健特集をやるだろう。テレビを持っていない者としては観る由もないが、また、DVDを借りてきて観ようと思う。

2014年11月18日 (火)

映画俳優・高倉健さんの訃報を知って思うこと。

 今日のお昼、映画俳優・高倉健さんが11月10日に83歳で亡くなられたことが所属事務所から発表された。人はいつかは死ぬものだが、ついにこの日が来てしまったのかと、残念でならない。205作品に出演されているようだが、私が印象深い作品は、「野生の証明」、「八甲田山」、「幸せの黄色いハンカチ」、「鉄道員(ぽっぽや)」、「駅 STAITION」、「新幹線大爆破」だ。

 角川映画の「野生の証明」は私が物心ついて初めて高倉健を知った作品。「おとうさん、怖いよ、誰かが殺しに来るよ」というTVCMがインパクトが凄かった。当時はまだ15歳だったので映画館に足を運ぶことはなかったが、テレビ放映で観たのだと思う。(この映画については何度かこのブログにも書いている。)その後、何度も観た。勇猛果敢に権力に対峙していく姿はメチャクチャ痺れる。そして、薬師丸ひろ子演じる長井頼子への愛情、自分がかかわったために命を失う姉妹への愛情、まさに『男はタフでなければ生きられない 優しくなければ生きていく資格はない』というキャッチフレーズがピッタリだった。

 全部の作品の感想を書くとキリが無いので、「野生の証明」だけにしておくが、私にとって高倉健の魅力は、朴訥とした男ながら、そこには芯があって、ひた向きに邁進する姿を感じるからだ。語らなくても、その真意は伝わる。もちろん、高倉健は何を演じても高倉健という批判があることは知っている。しかし、日本男児はこうありたいと思わせるオーラがある。それが良い。もはや彼を超える映画俳優は出てこないだろう。ご冥福をお祈りします。

 

 

 

2014年11月17日 (月)

7-9月期のGDP速報値が公表されて思うこと

 今日、7-9月期のGDP速報値が公表された。年率1.6%のマイナスである。おそらくこの傾向は首相サイドも今月初めには知っていたのだろう。だから、この失態を隠すべく解散風を吹かし始めたとしか思えない。何とも卑劣な連中なのだ。

 そもそも消費増税を始めた4月はデフレが収束したわけではなかった。デフレ下で増税なんて、経済学的にみれば愚の骨頂なのに、財政均衡主義に燃える財務省はあらゆる手段を使って、洗脳を行った。”消費増税しなければ、国債の信用が低下して、ギリシャのようになる”なんていうことを流布した。メディアもその意見に追随した。今日、更なる消費増税を延期したが、国債は暴落したのか?円安、株価低下は起こったけれど、国債の暴落は起こっていない。

 それに消費増税分は【全て】社会保障に充てると言っていたのに、充てられたのは1割、忌まわしき三党合意で、議員の削減を盛り込んでおきながら、それも行っていない。おまけに、公務員の給与は増額になっている。本当に頭に来る。そのうえ、600億も使って来月には総選挙を行うらしい。狂っている。

 「どうせ庶民は年末で忙しいから、投票には行かないでしょう、組織力のある我々が勝ちますよ!」という、国民を馬鹿にした総選挙だ。それで過半数を握ってしまえば、”我々は信任された!!」とばかり、公約にもなかった政策を、国会を通さずに閣議決定で次々と決めていくのが目に見えている。安倍内閣なんて、一部の富裕層がますます栄えることと、戦争への道を切り開くのがモットーみたいなものではないか?こんな内閣を支持すること自体、私にはわからない。

 だけど、B層が多いこの国は、それに乗ってしまう可能性が高いから、暗澹たる気分になる。おそらく投票率は低いし、この政権に牛耳られているメディアが巧妙に自公政権に誘導するのは目に見えている。昨日、政府の意向とは異なる翁長候補を当選させた沖縄人のような気概は全くない。裏返せば、私のような貧民とは違って、裕福な人達が多いということか?悲しいかな、震災後「絆」なんて言葉が蔓延しているのに、弱者の立場に立てない人々が多い国民には、もう一度、壊滅的な状況を迎えないと、その考えが改まらないのかもしれない。あの男の高笑いだけは見たくないのだが…。

 

2014年11月16日 (日)

今時の若者(30歳以下)って、何に興味があるんだろう。

 「今時の若者・・・」なんていう言葉を使うこと自体、私が歳をとってしまった物言いになってしまうが、昨今、若者の〇〇離れということを耳にすると、今の若者はどうなっているの?と思わざるおえない。スポーツ観戦しかり、私の趣味である囲碁しかり、ファンとして映し出されるのは中年以上が多いような気がする。例外としては日本代表のサッカーぐらいか?

 穿った見方だが今時の若者は良く言えば”しっかり”しているのだ。何せ、生まれてこのかた好景気というものを味わったことがない。物心ついたことから競争にさらされている。スポーツや趣味などに興じている場合ではないという人達が大半を占めるのではないだろうか?

 それでは”今時の若者”は何に興味を持っているのだろうか?酒は飲まない、車は持たない、テレビは観ない、スポーツはしないし観戦もしない、こういう若者が増加傾向なんて、本当に理解できない。全てはネットで解決出来てしまうから問題ないのか? 

 もちろん個人を見れば、一概にそんなことは言えないが、全体的な傾向として考えると、あながち間違っていないような気もする。無責任時代ならぬ、無関心世代、無興味世代ということになるのだろうか。きっと今を生きるのに精一杯なのかもしれない。それを解決するのは政治なんだけれど、投票にすらいかない。お上に決められた通り生きるのが良いのか?

 こんなことを考えていると、だんだん悲観的な気分になっていく。もう一度、壊滅的な状況にならないと目が覚めないのかもしれない。そうしないと、この国の閉塞状況は買えられないのか?「自分さえ良ければそれで良い」着実に新自由主義だけは、若者に浸透しているように思えてしまう。まあ、いち中年の戯言だ。許して欲しい。

 

2014年11月15日 (土)

「あしなが」(キノコ)の思い出

 11月になると思い出すことがある。見渡す限りの木々に「あしなが」といわれるキノコが群生していた風景だ。正式名称は「ナラタケ」というらしい。気持ち悪いくらいだった。私の地域ではソバツユの具にしたりして食していたが、今では食べたことがない。

 30数年前のことだから誰と行ったか覚えていないが、近くの山に山芋(自然薯)掘りに行った。山芋を見つけるには、蔓(ツル)を見つけないといけない。似たような蔓があるので、当時の自分には判別が難しい。知らないで掘れば、”くたびれもうけの骨折り損”になりかねない。だから、素人がいきなり掘るのは難しい。

 あの日はなかなか掘れなかった。道無き山中を蔓を目当てに右往左往するのだから疲れる。3時間ぐらい彷徨っても見つからなくて、諦めて帰ろうということになった。すると、「おいおい、凄い、凄い、あしながが至る所にあるぞ!!」という声がする。本当だ、雑木林の一帯に見渡す限りキノコが生えている。気持ち悪いくらいだ。

 (下記はネットから拾った写真)

 Photo 

           
 そうなったら一大事とばかり、採って帰ろうということになったが、何せ大量なのだ。とても2、3人で採りきれる訳がないし、適当な袋すら持ってきていない。とりあえず採れるだけとって、大急ぎで家に帰った。私はそこで疲労困憊で戻る気になれなかったが、背負い籠を持って、家人がその場所に行って採ってきた。その時は、上へ下への大騒ぎだった。こういう場所はなかなかない。翌年、同じ時期に行ってみたが無かった。本当に偶然の出来事だったのだろう。

 その時のことを知っているのは、もはや、うちの両親ぐらいか。今は親父も高齢で山に入らなくなったこともあるが、仮に見つかったとしても、福島第一原発から350キロも離れているのに、311以降は野生のキノコは放射能汚染されている恐れがあるから、食べられるかどうか分からない。今日も山梨で採れたキノコから基準値以上の放射性物質が検出されて出荷停止のニュースがあった。悲しいかな、あの原発事故で、山で採れたものを簡単には食せない状況になってしまった。確実に国土は汚染されている。 

 こうしたことも、新自由主義を信仰し金儲けのことだけしか頭にない政府首脳や官僚の連中には全く眼中に入らない。何が起ころうと自分達には責任が及ばないルールを作っておいて、やりたい放題のことをやるだけだ。狂っている。

 もっとも私は齢50を超えているのだから、放射能汚染されているキノコを食べて寿命が縮まっても良いのだが、こんなことになってしまって、誰も責任を取らないことが許せない。懐かしい思い出も、書いているうちに怒りに変わってしまうことが残念でならない。綺麗な国土を返せ!

2014年11月12日 (水)

捨て犬のニュースに心が痛む。

 ここ10日間ぐらいの間に、群馬や栃木で大量に犬が捨てられているニュースが流れている。今日も埼玉の事例が出た。既に死んでしまっている犬、衰弱しながらも生きながらえている犬、想像するだけで、気が狂いそうになる。

 1匹や2匹ならともかく、数十匹も放置しているのだから、ペット関連業者としか思えない。昨年の改正動物愛護法で保健所がペット業者からの引き取りを出来ないようにしたことが要因なのかもしれない。子犬なら売れるかもしれないが成犬になったら売れないのだから処分に困るのは当然のことだ。

 私は年間数十万匹の犬猫が殺処分されている現実を知って、尚且つ、一部のペット業者が売れなくなった犬猫を保健所に持ち込んでいることもあると知ってから、業者の方には申し訳ないが、ペットショップに好意的な印象を受けない。高値で取引される犬猫がいるのに、その何万倍もの命が失われていく。あまりにも理不尽ではないか?

 動物愛護センターと呼ばれる、殺処分センターで一時的に保護されている犬や猫の映像や画像を見ると、無性に悲しくなる。何とかできないかよ!と心の中で叫ぶ。この国は良い意味でも悪い意味でも、テレビ報道に従順な方々が多い。有力スポンサーなんていないだろう?こうしたことを、朝から晩まで徹底的に流して、国民にこの悲劇を喚起しないか?

 警察の皆さんには、こういうことをやった人達は絶対に検挙して欲しいし、メディアは徹底的にこの悪行を叩いて欲しいと願うばかり。そのことが、ペットを飼うことの重みを国民に植え付けさせることを期待する。

 

2014年11月11日 (火)

【素人目線】第40期天元戦挑戦手合第2局を見て思うこと

 今日、第40期天元戦挑戦手合第2局が行われ、164手までで挑戦者の高尾十段が井山天元を破って、1勝1敗のタイにした。仕事中、休憩時間を見計らって幽玄の間をチェックしていたが、何となくあっけない幕切れになったような感が否めない。

  下図は白110手目。これで左辺に打ち込んだ黒は先手で生きた。しかし、素人目に見ても危ない下辺の黒は生きることが出来るのだろうか?

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 さすが井山六冠、上手く打ち回して、161手目で下図黒1に打てば下辺の黒は助かる。

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 それなのに井山六冠は下図に打った。プロの解説がなければ素人的には何故か分からない。いくら秒読みになっても、井山六冠は単純なミスをしない。この手の意図が非常に知りたい。

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 私が勝手に推測するには、仮に下辺の黒を助けたところで、中央右寄りの8子は取られており、地合いで劣っている。ヨセ勝負に持ち込めるような状況ではない。それで、投げ場作りにいったのか?つまり、この手は「負けました」宣言なのかもしれない。

 結局、終局はそれから3手後の下図、164手目。もはや、下辺の黒には生きる術がない。これでは投了やむなしだろう。見所は左辺の攻防だったが、如何にせん、下辺の黒が弱すぎたということか?

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 私はプロの対局を、野球やサッカーのように観戦している。間違っても、真似することは出来ないが、その手の狙いや石の方向は参考になる。それに、こんな所に打ち込むのか?それでサバけるのか?ということを知っていれば、上手と打った時、そんなに驚かなくて済むのだ。プロの真剣勝負を見ることは本当に勉強になる。井山六冠の次局は来週火曜日の王座戦第2局か。これも楽しみにしている。

 

2014年11月10日 (月)

3年ぶりに行われた日中首脳会談について思うこと。

 今日、約3年ぶりに日中首脳会談が行われた。やらないより、やった方が良いが、僅か25分では、挨拶して、言いたいことを言って、相手の顔色を伺って終わりだろう。だいたい握手している習近平主席には笑顔が無い。APECという太平洋の国々全てを交えた会議で、日本が積極的にアプローチしているのに、断るのも憚られたのだろう。約40年前、田中角栄が中国に行って、日中国交回復を成し遂げたこととは次元が違う。

 保守系の方々は、中国はけしからん!と言う。確かに、反日デモで日本国旗等を焼く姿や日系企業の襲撃、昨今では小笠原でのサンゴ密漁などを見れば、悪い印象しか覚えない。でも、中国に住んでいる日本人が殺害されたというニュースは聞かない。私の知人でも中国に仕事で行っている人がいるが、デモ周辺に行かなければ、危険を感じたことはないという。結局、市井の人達は、日本人そのものに嫌悪感を抱いているのではなくて、日本政府に憤りを感じているのだ。考えてみれば、私も同じなのだ。

 私は50過ぎになっても中国人の方とほとんど会話したことも無い。もちろん、酷い目に遭ったことも無い。それなのに、中国に対してあまり良い印象を持っていないのは、全てメディアの影響による。彼らが本当に70年前の戦争で日本に対して憎しみを抱いているのなら、毎年、100人以上の来訪客があるだろうか?少なくとも観光業にとって中国人は無視できないはずだ。もう、経済的には切っても切れない仲になっているのだ。

 別に恋人同士のように仲良くなれ、とは言わない。ただ、今のように尖閣諸島で一触即発のような事態は避けて欲しいのだ。喜ぶのは兵器を売れるアメリカだけだ。悲しいかな、食料自給率をみても、日本が隣国に喧嘩を売っている状況ではない。日本人の誇りとやらを顕示するのは結構だけれど、その関係が断たれた場合、どうするのかということを確立してからにして欲しい。

 不十分な首脳会談ではあったけれど、これを機に日中関係の改善の足掛かりとしてもらいたい。

2014年11月 9日 (日)

覇気が感じられなかった逸ノ城。

 大相撲九州場所が始まった。話題は何と言っても、新入幕の先場所13勝2敗という好成績で、異例の関脇昇進となった逸ノ城だ。そして相撲協会はここぞとばかり、いきなり横綱日馬富士戦を組んだ。日馬富士も先場所、顔面骨折で途中休場を余儀なくされ負けられない。たまたま実家に帰ってきていた弟も含めて家族4人で、この取り組みを観ることなった。

 「まともにぶつかっていったら、体格差からいって横綱でも勝てないだろう?」、「まさか、横綱が立ち合い変化なんてしないよな?」。いや、「いきなり張り手かカチ上げでくるんじゃないか?」。「横綱は前まわしを取ってひねり技なんて使うんじゃないか?」。まあ、知っている知識を駆使して取組の予想をする。観ている方も緊張と期待感が入り混じるから面白い。

 「待ったなし!」。横綱日馬富士の立ち合いが早かった。何となくゆっくり立ち上がる逸ノ城。これで取組が成立するのかと思うくらい、タイミングが悪い。日馬富士は突っ張り、逸ノ城の体制を起こして、一気に土俵際へと押し込み、そのまま押し出してしまった。なす術がない。観ている方としては先場所、イメージした怪物の面影も無いくらい、何ともあっけない幕切れだ。

 先場所後の地方巡業中、逸ノ城は帯状疱疹に罹り入院して稽古が十分でなかったからか、彼から覇気(オーラ)が全く感じられない。もっとも、初日、横綱戦というプレッシャーもあったのか、何となく元気がないような感じがする。やはり、厳しい世界なのだろう。彼の真価が問われる今場所から目が離せない。

 

2014年11月 8日 (土)

【素人目線】藤沢里菜二段、最年少女流本因坊就位おめでとう。

 昨日、日本棋院「幽玄の間」で第33期女流本因坊戦挑戦手合5番勝負、第3局が行われ、233手までで、黒番、藤沢里菜二段が白番の向井千瑛女流本因坊を5目半勝ちを納め、通算成績3勝0敗で、女流本因坊位を獲得した。16歳1ヵ月での当タイトル獲得は謝依旻さんの記録を破って史上最年少ということである。今年は会津中央病院杯でもタイトルを獲得しているから、史上最年少二冠ということになるのかもしれない。

 今局はリアルタイムでは見られなかったので、帰ってきてからPC上に並べてみたが、個人的には下記あたりが勝負所だったように思える。白1と、中央に黒モヨウを完成させまいと入っていったが、黒2のツケからナダレ込み、黒18、22で中央の地を完成させてしまったような気がする。残念ながら私のような素人には、白1が悪かったのか?それともその後の対応が悪かったのか?ここで白がどういう風に打っていれば良かったのかは分からない。

333
 プロ棋士は妙手の発見やポカでもなければ、ヨセでの大逆転劇は殆ど無い。勝負の行方を大きく左右するコウが発生することも無く、この先は、淡々とヨセが進んでいったような気がする。下記の終局図を見れば、中央から右下にかけての黒字がいかに大きいかが良く分かる。16歳にして、圧巻の碁だった。

 333_2 

 向井さんは今年出産されたこともあって、碁と子育ての両立は大変だっただろう。そこへ今、一番伸び盛りの藤沢二段ともなれば、最初から分が悪かったのかもしれない。少し落ち着けば、必ずや元の強さを発揮できる時が来るはずだ。頑張って欲しい。

 一夜明けてから、まだテレビを観ていないが、女流タイトル序列一位を最年少で獲得したニュースを新聞以外で取り上げるメディアが現れるだろうか?毎日、様々なニュースがあるから、なかなか難しいか?でも多くの人達にこの快挙を知って欲しい。

2014年11月 6日 (木)

「店長自殺で賠償命令 長時間労働とパワハラ認定 」(日経新聞:http://s.nikkei.com/10yStwx)の記事を読んで思うこと

 極めて真っ当な判決だけれど、亡くなったものは帰って来ない。月平均560時間も働かせておいて、他殺説だの失恋説などを持ち出す会社側は絶対に許せない。社会的に抹殺すべきブラック企業そのものなのに、〇〇首相と仲良く飯喰っているメディアは大々的に取り上げない。自分達も下請け企業に同じようなことを強いているからなのかもしれない。 

 野党は、こういう問題を改正派遣法の審議の中で取り上げないか?こんなことが許されて良いのか?とにかく〇〇政権は”世界一企業が活動しやすい国”なんて馬鹿げたことを掲げているんだ。労働者の人権なんて全く考えていない。何が”自由に職業を選べる社会だ”だ。一旦会社を辞めて、すぐ次の職が決まる世の中なのか?厚遇が期待できる世の中なのか?

 しかし悲しいかな、世論調査に答える人達は、個々の政策に反対はしているが、政権自体は50%前後支持している。結局、自分自身には関係ないことだからだろうし、支持の理由だって、他に目を引く人がいないということだけだろう。でも、それがこの〇〇政権の暴走を助長していることが分かっていない。

 この自殺した名ばかり店長の苦悩を思うと、大きな悲しみと同時に、この企業経営者への怒りが治まらない。儲かればそれで良い、人なんて幾らでも雇える、悪いのはお前、こういう思想があるとしか思えないのだ。結果的に、このステーキ屋にお金を落とす人たちも、残念ながら、この店長を死に導いてしまった。こんなところで飯を喰って安いし美味しいとは言えないだろう。極度に安いということは、どこかで無理をしていて、誰かが犠牲になっていると推測しないといけない。ブラック企業は徹底的に晒さすべきだ。

 亡くなられた、まだ24歳の店長のご冥福をお祈りします。

2014年11月 4日 (火)

揚げ足取りをするつもりはないけれど、宮沢経産大臣は酷すぎる

 宮沢経産大臣は昨日、鹿児島県の川内(せんだい)原発で訓辞を述べたようだが、カワウチ原発と読み間違えたらしい。誰にでも、読み間違い、記憶違い等々、様々なミスはあるから、揚げ足取りはしたくないけれど、自分がそこに行っていて、そこで発言しているのに、その名前すら読めないのは呆れ返るばかり。ちゃんとルビを振らなかった経産相の役人も情けない。

 政治資金報告書にSMクラブでの支出が含まれていたのは、秘書のせいに出来るかもしれないけれど、「カワウチ原発」は、原発に対する認識が無いと言っているようなものではないか?それにいけしゃあしゃあと「安全が確認されれば…」なんて言っているけれど、原子力規制委員会のトップが「絶対安全などない」って言っているのだから、この矛盾を鹿児島県民は容認するのか?

 野党は、この発言に対してではなく、この大臣の原子力政策について、徹底的に質問して欲しい。きっとボロが出る筈だ。そもそも東電株を持っていること自体で駄目だろう。完全なるインサイダーが監督官庁に居て良いのか?厚顔無恥だよ、まったく。もっとも原子力村の役人にとってみれば、自分達がコントロールできる最良の大臣なのかもしれない。メディアも批判しないし、テレビのニュースで流れなければ、かつて麻生大臣が「未曽有⇒みぞうゆう」と語って笑い者になった時のような、この失態は世間に広がらない。。

 もはや、日本は終わった。

2014年11月 3日 (月)

昨日のNHK杯囲碁トーナメント、張栩九段対横田九段の対局棋譜を見て思うこと

 昨日のNHK杯囲碁トーナメント、解説付きで見たかった。先日の蘇耀国九段に続いて、黒番の張栩九段が同じ布石を打った。開発したのは張栩九段らしいが名前はまだない。でもとある方のブログによれば、両者この布石で打った対局は全て勝っているではないか。ネット上では、銀河流とか渦巻き流とか竜巻流等々の名前が持ち上がっているが、果たして、どういうネーミングになるか楽しみではある。

Nhkvs
 一見、黒は中央にモヨウを築くのかと思いきや、ちゃんと隅を抑えていて、終局図を見れば、この布石が打たれたかどうかも分からない。最終的には9目半と大差で張栩九段が勝っている。(疲れているので、終局図を作成できない)

 私がこの布石を見たのは、今夏の阪急囲碁納涼祭だ。最初は囲碁ファンに向けての一種のパフォーマンスかと思ったが、2局とも勝っている。もっとも、対戦相手のプロ棋士の方々も今の所、この布石に対しての対応策を見つけられていないのだから、訳が分からないといったところではないのか?でも、これだけ勝たれては、さすがに他のプロ棋士も研究してくるだろう。それでも、この布石が成り立つのかどうか?とても興味がある。ひょっとしたら後世には張栩流なんて呼ばれるかもしれない。

 張栩九段は数年前まで5冠を有し日本囲碁界ではトップに立っていた。ところが現・井山六冠との棋聖戦に敗れてから?、全てのタイトルを失い主だった棋戦で早々に負けてしまうことが目立ったのだ。”張栩スペシャル”と呼ばれる布石あり、”コウの張栩”とコウを仕掛けて劣勢から起死回生を図ることが恐れられていたが、まるでその勢いが無くなってしまったように思えた。でも、こうした新しい布石を開発していくということは、またトップに君臨しようと目論んでいることを窺わせる。

 かつて武宮九段が、今までの常識を覆して宇宙流と呼ばれる模様重視の戦法を確立した。今回、張栩九段や蘇耀国九段が打ったこの布石も江戸時代の棋士が見たら驚天動地とも言える布石だ。いくら信念があるとはいえ、公式戦でこれを打つのは勇気のいることだろう。PCソフトでさえ、こんな布石は打ってこない。まさに革命なのだ。まだまだ囲碁の無限性を感じる。この布石を極めて、中韓の棋士にも追いつけるようにして欲しいと願うばかりだ。

 

2014年11月 1日 (土)

【世相を嘆く】ハロウィンで浮かれている人達が羨ましい。

 今日、弟が帰ってきて、昨日、電車でスターウォーズの兵士の格好をした人を2人観て驚いたという。ハロウィンじゃなければ、通報されているんじゃないのか?なんて冗談を言って笑った。渋谷もゴミがあるれるくらいだったから、相当、仮装した人がいたのだろう。

 世間の人がどれくらい容認しているかは分からないし、そういう催しを楽しむことを批判するつもりは全くない。一度だけの人生だ。楽しく、可笑しく過ごせるのならそれで良い。昔は、盆、暮、正月、地域の祭りぐらいしか騒げなかったのが、クリスマス、バレンタインデー、ホワイトデー、恵方巻き、ハロウィン等々、広告代理店が喜びそうな催しが目白押しだ。もっとも、これらを流行らせたのは広告代理店とメディアだ。

 弟は「日本は平和なんだよ」なんて言うが、実態はそうじゃない。下手をすれば戦争に加担しない状態だし、円安・株高で浮かれていたって、4月の消費増税後の景気悪化は各経済指標に表れている。大本営の広報機関と化したNHKを始めとする、記者クラブメディアは、政府の「景気は戻りつつある」という発表を垂れ流すが、そんなことを感じているのは一部の人達に過ぎないと思いたい。

 だいたい本当に経済が良くなり始めているというなら、何で景気対策や、日銀が追加金融緩和なんてするのか?失敗を認めたくないからではないのか?私は信じていなかったが、御用学者や御用ジャーナリストは4月の消費増税に際して、秋にはV字回復するなんて言っていたけれど、景気は停滞したままではないか?責任を取れよ!

 ただ悲しいことに、個々の事象に否定的な人が多いのに、どういう訳か政権支持率は50%近くを推移し、自民党支持も40%近くある。邪推だけれど、自分達さえ良ければそれでいいという新自由主義に洗脳されてしまった人達が多いのか。

 私の好きな故・小松左京氏の「復活の日」の中では、明日自分が死ぬかもわからない世界が滅亡していく最中、眠りたくない人達が夜を徹して狂喜乱舞するという描写がある。ハロウィンで興じている人達と重なってしまうのは、悲観的にしか物事を見られない、うつ傾向の私だからだろうか?そうあることを願う(悲)。

【追記】 囲碁の”素人目線”に続いて”世相を嘆く”カテゴリーを作ることにした。

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