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2015年3月20日 (金)

【素人目線】第39期棋聖戦第7局を観て思うこと。

 第39期棋聖戦挑戦手合第7局は黒番・井山棋聖が5目半勝ちして、タイトル防衛に成功した。棋聖位三連覇を達成すると同時に。大三冠(棋聖・名人・本因坊)を維持することとなった。この七番勝負は井山棋聖が3連勝したのだが、4局目から山下九段が巻き返し、最終局までもつれ込んだ。これまで七番勝負の歴史で3連勝しながら3連敗して最終局を迎えた対局は9回あったというが、追い上げた方が分がいい。

 また井山棋聖は先週の対局で敗れた2日後、阿含・桐山杯日中決戦でも中国の棋士に敗れている。素人ながら、その過密日程からくる疲労が影響するのではないかと思っていた。

 今局は立ち上がりこそ穏やかな布石だったが、右下白24のケイマからハラハラドキドキする戦いに突入した。そして、白32のワリコミに井山棋聖が長考する。一見、白が上手く打ったかと思いきや、見事なフリカワリを見せ、白の種石3子を手中にしてしまう。一気に右辺の白石が薄くなった。やむを得ず、白50とケイマで逃げたところで1日目が終了した。

 2日目、封じ手(黒51)はこのケイマに対してのツケコシだった。これで黒は白石を攻めていく。ところが只で取られてしまう山下九段ではない。下辺の黒に圧力をかけた後、白74と右上隅に打って模様を消しに行く?が、すぐには受けない井山棋聖。ねじり合いが続く。右上隅に入った白を絞り、ジリジリと上辺から中央にかけて黒の地模様が広がっていく。

 そこで白は左辺の薄い黒6子を取りに行こうと、白110とハサミつけた。どうするんだろう?この黒が取られてしまったらさすがに形勢が苦しくなるのではないか?だけど、井山棋聖は平然と手を抜いて中央を囲いにかかる。計算できているのだろうか?そして次の手にも手を抜いて左上隅三々から上辺一帯を繋げてしまった。

 残す白の反撃手段としては、下辺の黒地を削減しながら左辺から中央にかけて如何に地を増やせるかという感じだ。様子見の白126のボウシ、白128のオキなどを打たれたら、”どうシノぐんだ?”と素人の私は震えてしまう。ただ生きるだけなら出来るかもしれない。しかし、左辺側を膨らまされたら地合いは足りるのか?そんな思いを吹き消すように、ここを削るのは止めて黒147で右上隅の白を抱えた。

 この段階で井山棋聖は勝利を確信していたのではないか?プロは滅多なことでは10目以下のヨセで間違えるようなことはしない。素人目には上辺での白194キりも嫌な感じがしたのだが無難に打ち切った。 振り返れば、井山棋聖は昨日の右下隅の戦いで白を分断してから、ずっと優位に進めていたように思える。

 昨年末、井山棋聖は2つのタイトルを落とし、この七番勝負も三連勝しながら三連敗、途中、海外棋戦で敗れ、NHK杯でも一力七段にも敗れたので調子を落としているような気がしていた。でも、今局を観ると、その強さは健在だった。(祝・タイトル防衛)

 

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