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2015年4月13日 (月)

囲碁愛好者には羨ましい賛否両論の将棋電王戦ファイナル第5局

 一昨日(4月11日)、将棋電王戦ファイナル第5局が行われた。人間vsコンピュータと謳った戦いで、ファイナルにして初めて最終戦で決着がつく展開となった。これまで3年間、人間側は全くと言って良いところがなかった。確かにルールが棋士側有利の方向になったが、第2局はコンピュータソフトが「角不成」を認識できなかったなど、人間同士の対局ではあり得ないことが起こったりして、将棋を知らない人でも興味を持ったことだろう。

 そして迎えた第5局、もはやニコニコ動画有料会員でないと観られないくらい盛況だった。持ち時間が5時間あるのだ。勝負が佳境に入るのは午後7時を超えたあたりになるのではないかと踏んでいたが、何と僅か21手でコンピュータ側が投了してしまった。何でも、このソフトの欠陥を突かれたらしく、開発者はこの手を打たれたら投了する予定だったという。この欠陥はアマチュアとの戦いで発見されたらしく、プロがその欠陥を突いてくることはないだろうと思っていたらしい。

 私は将棋については駒の動かし方ぐらいしか分からないから、何故、この局面で負けを宣言したのかサッパリ分からないけれど、識者からみればどうしようもないらしい。人間vsコンピュータの戦いにおいては人間の方がリスクは大きい。だから、コンピュータの弱点を突くことはやむを得ない。興行的には最低だったかもしれないが、真剣勝負を謳っているのだ。ルール内で行われていることは批判できない。

 この対局を観ていたら、昔、猪木vsモハメド・アリの対戦のような感想を持ったに違いない。それくらい拍子抜けだった。個人的には2年前の電王戦で終わっていたのではないかと思っている。ハードウェア等のスペックを無尽蔵にしたら、もはや、将棋においては、人間はコンピュータに敵わないと思ったからだ。

 2ちゃんねるを初めとするネット世論では、今局に賛否両論の意見が多数出ている。どちらの意見ももっともだ。ただ囲碁愛好者の私としては、この盛り上がりが羨ましい。この電王戦については、ほとんどのメディアが取り上げた。囲碁より愛好者がいる将棋だってタイトル戦でこれだけ多くのメディアが取り上げてくれるだろうか?おそらく取り上げない。人間vsコンピュータという話題に取り付いた過ぎない。

 それでも将棋に関心を抱く人は少なくない。その中には、”私もやってみよう”、と思う人が少なからずいるだろう。囲碁より将棋の方が勝ち負けが分かりやすいのだから、取っ付きやすい。将棋の普及を目的を目指した連盟は偉いと思う。囲碁ではそうはいかない。何しろ、全く知らない人が見たら何が何だか分からないのだから。

 私はこのブログで何回も書いているけれど、日本囲碁界が中韓囲碁界に後れを取っているのが残念でならないのだ。中韓が国策で強くなったという人もいるけれど、底辺の人口がいなければ、太刀打ちできない。どんな形でもいいから囲碁が脚光を浴びるようなことがないと、中韓台だけではなく、世界各国から置いていかれるかもしれない。それくらいの危機感が囲碁界にはあるのか?これだけスポンサーのつく将棋電王戦が羨ましい。

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