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2015年5月 9日 (土)

第2回囲碁グロービス杯で、日本人棋士がベスト4に進めなかったことについて思うこと

 昨日から第2回囲碁グロービス杯が行われている。20歳以下の棋士を対象とした日本唯一の世界戦だ。囲碁では世界戦と言っても、基本的には日本、中国、韓国、台湾がメインだ。この大会も、参加者16名の内訳は、日本6、中国3、韓国3、台湾1、アメリカ1、欧州1、オセアニア1となっている。開催国が有利なことに違いはない。

 昨年は一力七段が優勝して囲碁界は大いに盛り上がったのだが、今年は残念ながら、最終日を待たずに全棋士敗退となってしまった。しかも中国・韓国の棋士には1勝も出来ていない。近年の世界戦績をみれば、当然の結果なのかもしれないが、日本人囲碁愛好者としては20年ぐらい前までは他国を圧倒していた日本の囲碁が中国や韓国に後塵を拝していることが悔しい。

 しかし、主催者のグロービス学長・堀氏はツイッターで落胆の色は見せながらも、次回以降に雪辱を期すために様々な改革を断行していく意向を示してくれたことは力強い。この惨状を糧にして思いきった組織改革・意識改革を行って欲しい。

 私見だが、とにかく囲碁人口を増やしていかないことには始まらないだろうと思っている。それには棋士のステータスを上げること、囲碁というゲームの面白さを伝えること、そして、やろうと思った人がすぐにプレー出来ること、上達カリキュラムが整っていること、が必要なのではないか?

 井山さんが六冠を獲得した時でも、昨年、藤沢さんが最年少女流本因坊が誕生しても新聞の片隅ぐらいにしか取り上げられなかった。94歳の現役棋士がいることも、その奥様が88歳で女流本因坊本戦に勝ち上がったことも、殆どの人が知らない。まだ、辛うじて新聞各社がタイトル戦のスポンサーになっているから良いようなものの、このまま衰退していけば、スポンサーを辞退しかねない。

 メディアが取り上げないなら、今では素人でも世間に発信できるSNSを有効活用していくことから始められないか?若い棋士はツイッターで棋士の日常等々をつぶやいている。別に大上段に構える必要はなく、日頃の行動や食べ物等をつぶやけば良い。出来れば、三村九段や張八段のように、その時行われている対局の感想をつぶやくだけでも良い。面白ければ、誰かがリツイートしてくれるし、大手メディアが取り上げてくれる可能性もある。

 おそらく私の知らないところでプロ棋士の皆さんは普及活動に尽力されているだろう。でも、囲碁が野球やサッカーのように、ルールさえ曖昧な人達が観られるような競技にはなっていない。今の若手棋士の多くは、アニメ「ヒカルの碁」がキッカケだろう。中国や韓国のように国策で普及することが難しいのだから、知恵を出し合って、あるいは営業活動を行っていかなければ衰退の一途を辿ってしまうことは明白だ。より一層の努力が必要なのではないだろうか?

 今年は日本囲碁の歴史に多大な貢献をした徳川家康没後400年だ。その栄誉を称えるためなのか、三大タイトルの本因坊戦は来週、静岡で初戦を迎える。氏の功績を蔑ろにしないためにも、日本人棋士の奮起に期待したい。それが日本人囲碁愛好者の望みである。

 

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