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2015年5月14日 (木)

【素人目線】第70期本因坊戦第一局を見て思うこと。

 昨日から第70期本因坊戦挑戦手合いが静岡市の「浮月楼」で始まった。第一局が静岡なのは、今年、徳川家康没後400年を称えるためだろう。同じ料亭で来週、将棋の名人戦も行われる。徳川家康が囲碁や将棋を家禄まで与えて奨励しなければ、下手をすれば、衰退していたかもしれない。特に囲碁は江戸時代に今の礎が築かれたと言ってもおかしくないのだ。

 井山本因坊に対する挑戦者は、今年の棋聖戦でも争った、いや、近年三大タイトル戦の常連ともいえる山下敬吾九段だ。囲碁界のことを知らない私の親父などは、BS中継を観る私に対して、「また、この二人なのかよ?」なんて言うくらいだ(笑)。

 山下九段の先番で始まる。近年ではあまり打たれない「大斜定石」などが右上隅で展開して、素人としては面白い。何せ「大斜千変」と呼ばれるくらい、この形は変化が多く、尚且つ、どちらが有利に持っていけるかどうかというのは難解だ。私は辛うじて、基本形が並べられるくらいであって、この形になった場合は簡易型を選択する。互いがけん制し合う展開で封じ手を迎えた。2日制の碁では、これから戦いが始まるというところで打ち掛けになることが多い。

 2日目、封じ手開封。個人的には中央に展開する白石の方が弱いと思っていたので、これから白がどうやってサバいていくのかに関心があった。しかし、それは井山本因坊、ちゃんとシノぐ。そこで黒が注目の手を打つ。それが下記105手目だ。

70105
 下辺に展開する黒一団は極めて危ない形だ。素人の私なら絶対守りの手を打つ。しかし、山下九段はそれでも白石の急所を突いた後、守れば良いと思ったのか?急所に打った。これが素人では出来ない発想だ。もし、私が白番なら、間違いなく15-六に繋ぐ。だけど、井山本因坊はそれを上回っていた。右辺の四子を、いや右上隅の白を捨てても下辺を取った。この形勢判断は素人には間違っても真似できない。
70
 上図、終局図を見ると、右上隅の白は取られている代わりに、下辺の黒は取っている。その上、白は左辺の黒地を荒らした。これではコミが出せないと判断したのだろう。山下九段は投了した。主導権の争い、一瞬の駆け引き、プロの対局はこれが面白い。まさに頭脳の格闘技だ。本当に面白かった。ただ、この面白さを囲碁を知らない人に伝える術がないことだけが残念だ。

 次局は5月26、27と三大タイトル戦には珍しい月・火だ。終局直前ぐらいしか観られないだろうけれど、毎日新聞のツイッターが逐次ツイートしてくれるから、臨場感を多少なりとも味わえる。こうした取り組みを、今後とも続けて欲しい。

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