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2015年5月

2015年5月31日 (日)

どうかしてる?日本列島。

 昨日の今頃、小笠原の西を震源とするM8.1(修正値)の地震があった。不気味に揺れが長く続いた。しかも、だんだん揺れが大きくなっていく、4年前の東日本大震災に似た揺れ方だ。テレビを持っていない自分はツイッターを見た。当初はM9.1となっていたが、震源の深さが約600㎞もあるので少しだけ安心した。結局、この地震は47都道府県全てで震度1以上の揺れを観測しており、観測史上初めてだという。

 幸い死者は出なかったけれど、けが人やエレベーターに閉じ込められた人が多数いた。山手線も3時間ぐらい止まり交通機関は乱れた。土曜日だったからこの程度で済んだのかもしれないが、大きな地震の影響は計り知れない。

 今月に入って、最大震度4~5強の地震が5回ぐらい起こっている。、一昨日噴火した口永良部島を始め、日本国内の火山でも5箇所以上に異変が起きている。専門家の皆さんは、これらの変動に関連性はないなどというけれど、素人にはそうは思えない。東日本大震災以降、これまで経験したことのない地殻変動が起こっているように感じるのだ。

 日本はユーラシアプレート、北米プレート、フィリピンプレート、太平洋プレートの4プレートの接点になっていて互いにひしめき合っている。東日本大震災では北米プレートと太平洋プレートの境界で起きた。今回はフィリピンプレートと太平洋プレートの境界で起きた。次に来そうなのはユーラシアプレートとフィリピンプレートの境界辺りが怪しい。これは東海、東南海、南海地震につながるではないか?考えれば考えるほど恐ろしくなる。

 でも、悲しいかな、これらの地殻変動を人は止めることが出来ない。いざという時のために、準備することぐらいしかできない。一応、防災バッグは用意してあるけれど、もう一度、チェックしよう。

2015年5月29日 (金)

鹿児島県の口永良部島・新岳が爆発的噴火したことについて思うこと。

 今日、午前10時頃、鹿児島県屋久島町口永良部島の新岳が爆発的噴火を起こした。気象庁は火山噴火警戒レベルをこれまでの3から5に引き上げて、全島避難になった。幸いのことながら、けが人は数名いたものの犠牲者はいなかった。

 今回の噴火について気になるのは、噴火の前に火山性微動というような噴火の前兆が確認できなかったことだ。昨年の夏、この山が噴火して、気象庁職員も観測していたのに、予知には至らなかったということになる。もっとも火山学者の皆さんが前々から予知は不可能だと言っていたのだから当然のことだ。

 そこで心配になるのが、我が家から直線距離にして15㎞ぐらいしか離れていない大涌谷の火山活動だ。仕事で週3回は仙石原には行っているが、5月まではそんなに気ならなかった噴煙が多くなっているのは確かだ。気象庁は小規模な噴火が起こるかもしれないなんて言っているが、どうして小規模と言えるのかは説明していない。おそらく過去の記録、および火山性微動や低周波地震等が起こっていないからだろう。

 しかし、今回の口永良部島でも火山性微動等は見られなかった。それなのに、あれだけの爆発及び火砕流まで発生している。あらためて人間は自然には勝てないということが分かる。大涌谷でこうしたことが起こらないと誰が断定できるのだろう?

 私の好きな小説「日本沈没」の中で「過去に起こったことがないからといって、
将来、起こらないと言えるか?。それに人類が知っている過去なんて、地球の歴史のほんのわずかにしか過ぎない。」というようなフレーズがある。これは的を射ている。

 自然には畏怖の念を持ち、少なくとも異変がみられたら、最悪の事態を考えておかなければならないのだ。新岳の火山活動が早期に終息して、口永良部島の人達が出来るだけ早く帰島できることを願う。

2015年5月28日 (木)

支離滅裂な安保国会について思うこと。

 一昨日から新しい安保法制に関する国会審議が始まった。が、皆様のNHKは放映しなかった。今や安倍様のNHKだから。さすがい批判が上がったからか昨日からは放映したのかもしれない。仕事中なので観ることは出来ないが、ツイッターで状況は伝わるので、その支離滅裂さが良く分かる。当り前だ。憲法を変えずに戦争可能な国にしようとしているのだから、突っ込みどころは満載だ。

 とにかく質問者に対しては、真摯に答えない。官僚のペーパーに準じたことを繰り返すだけ。自分自身の意見を述べるだけ。作られた審議時間さえ過ぎれば、後は強行採決で決めてしまおうというのがミエミエだ。全く持って話にならない。この法律は、憲法9条を骨抜きにするものであって、アメリカが行う戦争にいつでも加担するのだ。武器商人は儲かるからね。

 夕方のニュースでは、とあるコメンテーターが冷戦時代とは違い、世界情勢は変わりつつあり・・・と言いながら案に現法案を支持させようとする言動がみられた。馬鹿じゃないか?どんなに世界情勢が変わろうとも、70年前の反省をもとに非戦を選んだのではないか?もし、どうしても、その理念を変えるなら、まずやるべきことは憲法改正であって、自分達の勝手な解釈変更で戦争可能な国にすることはいけないのだ。このことを多くのメディアは伝えないし批判しない。

 今日、最後の質問者は共産党・志位委員長だった。彼の質問に対して、総理、外相、防衛相は全く明確な回答が出せなかった。特にイラク戦争。大量破壊兵器を隠し持っていて、今すぐにでも攻撃されかねないからという理由でブッシュ大統領が始めた。しかし、終わってみれば、大量破壊兵器などどこにもなかった。アメリカが言いがかりをつけた侵略戦争であることに間違いはない。現政権はそれすら認めない。そんな連中に自衛隊が世界中でアメリカの戦争を支援し血を流すことを容認させていいのか?

 どんな国でも、”これから侵略戦争を始めます!”なんて言って戦争は始めない。国民に対して、脅威を煽って、”自衛のためやむを得ず”という形を取るのが常だ。そうしないために、現憲法が歯止めをかけてきたのだ。私は護憲派ではないが、少なくとも戦争放棄は何らかの形で残さなければいけないと思っている。日本国内だけで約300万人もの人が犠牲になった太平洋戦争、いや、あの日中戦争に始まる侵略戦争で多くの人々を失ったという愚かな歴史だけは繰り返してはいけない。

 戦前の亡霊がまるで蘇ってきているような現政権には断固としてNOを突きつけなければいけないのだ。世論調査に答えている人には早く気づいてほしい。

 

 

2015年5月24日 (日)

平成27年大相撲夏場所、関脇・照ノ富士が初優勝を飾って思うこと。

 平成27年大相撲夏場所、関脇・照ノ富士が初優勝した。千秋楽まで横綱・白鵬、関脇・照ノ富士共に11勝3敗、果たして優勝はどちらになるか、”これより三役”からは目が離せない。この1年、終わってみれば白鵬というのが定番だった。そうなると、仮に照ノ富士が碧山に勝ったとしても、白鵬は日馬富士に勝って、優勝決定戦になるだろうと、多くの人は思っていたはずだ。案の定、安定した取り組みで照ノ富士は碧山に勝った。悲しいかな日本人大関同士の取り組みは前座のようなもので、がぜん千秋楽の白鵬vs日馬富士の取り組みに注目が集まる。

 日馬富士は照ノ富士と同じ伊勢ケ浜部屋の兄弟子、何としても勝って照ノ富士を優勝させたい。NHK解説の北の富士、舞の海も日馬富士が真っ向勝負に行ったら白鵬には敵わないから、立ち合い変化するのでは?という言葉が出る。私も少し変わって左から上手を取りに行くものだろうと思っていた。

 しかし、横綱の意地なのか?立ち合い、日馬富士は真っ向勝負に挑む。激しいぶつかりと共に、前まわしを取りに行く、だが、簡単に切られる、そこで両者が離れ突っ張り合いを見せるが、白鵬は日馬富士を土俵際に追い詰める。これで勝負あったか?と思いきや、日馬富士は少し屈んだ状態から白鵬の懐に飛び込んで上手を取った上に頭を付ける。素人が見ても、日馬富士優勢の態勢だ。いくら白鵬が史上最強の横綱とはいえ、この態勢から逆転するのは不可能で、土俵際に崩れ落ちた。素晴らしい取り組みだった。

 これで白鵬、2度目の7連覇はなくなり、関脇・照ノ富士の初優勝となった。支度部屋では親しい力士に抱き付く照ノ富士の姿があった。相撲界の歴史が変わる一ページのようだ。来場所からは新大関になるのは確実だ。ひょっとすると、年内には綱を張っているかもしれない。そんな勢いを感じる。取り組み前の険しい表情とは別に、取り組み後の笑顔が何とも可愛い。

 今場所を振り返れば、初日、白鵬が逸ノ城に敗れるという波乱の幕開けだった。しかし、白鵬は容易に負けない。中日を過ぎ、10日目を終わった辺りでは、終わってみれば白鵬か?という気分になった。それくらい白鵬の力は突出している。ただ、悲しいかな、3場所ぐらい前に審判部を批判してから潮目が変わった。白鵬の強さは認めつつも、完全にヒール役になってしまった。相当ストレスを感じていたに違いない。気の毒と言っては失礼だが、それを心身ともに跳ね返すのが白鵬だった。

 でも、そうした気運に今場所は勝てなかった。13日目、豪栄道が骨折という代償を払いながらも首投げに敗れる。そして、昨日の稀勢の里戦は土俵際まで追いつめておきながら、引き落とされる。私は白鵬が横綱になってから、終盤での3連敗したところを見た覚えがない。そう考えると、白鵬一強時代が終わりを告げつつあるのかもしれない。

 果たして、来場所はどういった展開になるのか?今日、夏場所が終わったばかりなのに、そんな思いになってしまうくらい、今、大相撲が面白いということだろう。本当に楽しめた15日間だった。

 

2015年5月23日 (土)

平気で詭弁を使う政権と官僚、それを後押しする記者クラブメディアと、無関心な国民

 もう、この国は何もかもがデタラメ、ということは以前ブログに書いた。私はキリスト教信者ではないけれど、今は旧約聖書の「ノアの箱舟」前夜のように感じる。ただ単に株価が上がっているだけで景気回復だとウソぶき、憲法を変えないのに戦争可能な国にしようとしている。特定秘密保護法でメディアの追及を抑止し、国民総背番号制で国民を徹底的に管理しようとしている。

 5年後の東京五輪招致では、福島第一原発の事故は終息しているなどと平気で嘘をついて世界中を騙し、その上、一昨日は”新しい国立競技場は開閉式の屋根は間に合わない”と言い出すし、500億円東京都が出せという。財政がひっ迫していると言って消費増税をしながら、海外には金をばら撒く。もう、腹が立って仕方ない。

 それなのに記者クラブメディアは、ドローンを善光寺や三社祭で飛ばした少年を執拗に叩くようには、現政権の嘘を批判しない。トップへの接待と逆らったら報復するという、アメとムチが効いているのだろう。NHK報道を鵜呑みにし、世間体を気にして仲間外れを嫌う人が多い日本人はまんまと、狡猾な連中に恭順していく。

 こんな情勢では自分が一票を投じても無駄だとばかり、選挙の投票率は低迷したままだ。無関心というより、無気力なのかもしれない。今の自分が何とかなっていればそれで良い。気付いた時にはもう遅い。私も自分勝手だけれど、もう一度、壊滅的な状況に陥らないと、民心は変わらないのかもしれない。マイナス思考の自分にとっては暗澹たる思いだ。

 

2015年5月21日 (木)

昨日の党首討論を機に、皆でポツダム宣言を読んで考えたらいい。

 昨日の党首討論、大手メディアは安倍首相vs岡田民主党党首、松野維新党首ばかりを取り上げたようだが、昨日のメインは共産党志位委員長とのやり取りだ。安倍首相は「ポツダム宣言は詳細には知らないから論評は避ける」と述べたことだ。NHK等は一切触れなかったらしい。

 やれ「日本を取り戻す」とか「戦後レジームからの脱却」などと意気揚々に語っていた本人が、この屈辱的なポツダム宣言すら論評できないくらいの知識しかないなんて、国民を馬鹿にするにもほどがある。条文の全てを暗記していろなんて誰も言っていない。少なくとも、その主旨ぐらい知ってのが普通だろう。

 恥ずかしながら、私自身、ポツダム宣言の全文を読んだことがなかった。ただ、連合国が日本に対して、全面降伏を迫った文章だということは知っていた。良い機会だから、読んでみた。今ではネットで検索すれば簡単に読める。しかも、そんなに長い条文ではない。

 個人的には、一番メインになる条文は第6条ではないかと思った。日本国民を欺いて世界征服に乗り出す過ちを犯させた勢力を除去する。無責任な軍国主義が世界から駆逐されるまでは、平和安全正義の新秩序も現れ得ないからである。

 結局、この宣言を拒んだために、広島・長崎に原爆が投下され、罪もない30万人ともいわれる方々が亡くなった。仕方なくとはいえ、この宣言を飲んで敗戦に至ったのだ。

 昨日の党首討論で安倍首相は知らないふりをしたが、個人的には、おそらく知っていたが、突っ込まれると困るからああいう答弁になったのだろうと推測する。どうしても、あの戦争が侵略戦争や間違った戦争とは認めたくないのだ。

 戦後70年、今、憲法も変えずに、この国を戦争可能な国にしようとしている。悪魔のDNAは生き残っていた。しかもメディアは伝えない。とても恐ろしいことが起きようとしている。この党首討論を機会に、国民の多くが先の大戦の背景や経緯を知ってほしいと願うばかりだ。早く止めよう安倍政権。

 

2015年5月19日 (火)

ハワイ・オアフ島で新型?輸送機オスプレイが墜落したことについて思うこと。

 先日、横田基地にオスプレイ配備を認めた現政権にとって、今回、ハワイ・オアフ島で起きたオスプレイ墜落事故は頭の痛い問題だろうな。きっと、操縦士のミスで済まされると思うが、おそらく米軍が出してくる報告書に対して是認するのが落ちだろう。

 オスプレイは、飛行機とヘリコプターの機能を兼ね備えたもので、航続距離も従来のタイプとは3~4倍違うといわれながら、操縦が難しいのか?それとも、構造的な問題があるのかは分からないが、訓練飛行での死亡事故が多いような印象がある。誰が名付けたか「未亡人製造機」だという。

 日本では世界一危険とされる沖縄県普天間基地に配備されているし、ちゃんとした報道がなされないうちに、日本中が訓練場として使われている。私自身、キャンプ御殿場から飛び立ったと思われるオスプレイを見ている。一説によれば、米軍居住地区の上空は飛ばないようだ。こういうことを大手メディアは一切取り上げない。

 おめでたいことに1機100億円だった機種を、200億円」で買うんだ。絶対に間違っている。でも報道しないから庶民は気づかないし、たとえ横田に配備されようが自分達には関係ないと思っている人が多いのだろう。この事故のことなんて他人事に過ぎない。妄想だが、米軍だって優秀だから悪評にならないように、メディア戦略を立てるだろう。「機体自体は安全です」と吹聴しまくるに違いない。馬鹿にするな!

 でも、この国の人達は他人事だから追認してしまう。国に何か重大事件が起こっても、責任はとらなくても良いのだから、やりたい放題ではないか?暗澹たる気分だ。

2015年5月16日 (土)

戦後70年という節目の年に歴史の転換点を迎えていることを憂う。

戦後70年という節目の年に歴史の転換点を迎えている。日本はかの大戦を契機として憲法で戦争放棄したのに、それを変えないまま、戦争可能な国になろうとしている。市場に大量の円をばら撒いて円安にし輸出企業を儲けさせ、年金資金を使ってまでも株価を吊り上げた。恩恵を受けた大企業は下より、権力を監視する大手メディアも現政権に加担した。

 庶民にとっては何ら良いことはない。大企業社員と公務員以外は所得は増えないのに、円安によって物の輸入価格は上がり、消費増税と相まって生活は苦しくなっている。どんどん格差が開いて行く。自分達さえ良ければそれで良いという新自由主義がもたらしたものだ。先進諸国で子供の貧困率も上位だ。

 そして、現政権が発足してから、国民に不都合なことは知らせない特定秘密保護法や、勝手に何でもできてしまう日本版NSCなどを敷いてきた。メディアに対しては接待と圧力で批判に晒されないようにして、批判は最小限に抑えているから、おかしいと気付かない人達は流されてしまう。大戦前後の歴史教育が疎く、政治不信が蔓延し政治に無関心な人達が多いのだから効果てき面である。奇しくも財務大臣が語ったナチスの手法そのものではないか。

 アメリカと組んでいれば、そう簡単に攻撃されることはないのかもしれない。しかし、○○が会見で北朝鮮の脅威を説いたように、彼むミサイルは日本を向いている。いざ、ことが起こった場合、無傷でいられる保証があるのか?そして、この男は(いや原稿を書く人間は)、簡単に「絶対」という言葉を使い、「アメリカの戦争に巻き込まれることは絶対にない」と言った。 

 庶民を馬鹿にするのもほどほどにして欲しい。これまで貴殿が我々と約束したことを守ったことがあるのか?最後の一人までと語った年金問題、結局、全てが解明しないまま先日狩猟した。8年前、国会で福島第一原発で過酷事故は起こらないと語ったが、それも起こった。その事故によって大量の放射能汚染水が海洋に流れていても「アンダーコントロール」と世界に向けて語ったが、セシウム等はアメリカ西海岸まで届いているではないか。その他、TPPだって、衆院選挙前は交渉に参加しないと言っていたのに、それも平気で覆した。これらのことにメディアが一斉に追求すれば、ひとたまりもないはずだ。

 今、戦前と違うのは、戦争しようという国民の「熱狂」がなく、政治「無関心」の元に狡猾な連中がやりたい放題やっているだけだ。気付いた時には遅い。悲しいかな、もう一度、悲劇に見舞われなければ、実感できないなのかもしれない。

 

2015年5月14日 (木)

【素人目線】第70期本因坊戦第一局を見て思うこと。

 昨日から第70期本因坊戦挑戦手合いが静岡市の「浮月楼」で始まった。第一局が静岡なのは、今年、徳川家康没後400年を称えるためだろう。同じ料亭で来週、将棋の名人戦も行われる。徳川家康が囲碁や将棋を家禄まで与えて奨励しなければ、下手をすれば、衰退していたかもしれない。特に囲碁は江戸時代に今の礎が築かれたと言ってもおかしくないのだ。

 井山本因坊に対する挑戦者は、今年の棋聖戦でも争った、いや、近年三大タイトル戦の常連ともいえる山下敬吾九段だ。囲碁界のことを知らない私の親父などは、BS中継を観る私に対して、「また、この二人なのかよ?」なんて言うくらいだ(笑)。

 山下九段の先番で始まる。近年ではあまり打たれない「大斜定石」などが右上隅で展開して、素人としては面白い。何せ「大斜千変」と呼ばれるくらい、この形は変化が多く、尚且つ、どちらが有利に持っていけるかどうかというのは難解だ。私は辛うじて、基本形が並べられるくらいであって、この形になった場合は簡易型を選択する。互いがけん制し合う展開で封じ手を迎えた。2日制の碁では、これから戦いが始まるというところで打ち掛けになることが多い。

 2日目、封じ手開封。個人的には中央に展開する白石の方が弱いと思っていたので、これから白がどうやってサバいていくのかに関心があった。しかし、それは井山本因坊、ちゃんとシノぐ。そこで黒が注目の手を打つ。それが下記105手目だ。

70105
 下辺に展開する黒一団は極めて危ない形だ。素人の私なら絶対守りの手を打つ。しかし、山下九段はそれでも白石の急所を突いた後、守れば良いと思ったのか?急所に打った。これが素人では出来ない発想だ。もし、私が白番なら、間違いなく15-六に繋ぐ。だけど、井山本因坊はそれを上回っていた。右辺の四子を、いや右上隅の白を捨てても下辺を取った。この形勢判断は素人には間違っても真似できない。
70
 上図、終局図を見ると、右上隅の白は取られている代わりに、下辺の黒は取っている。その上、白は左辺の黒地を荒らした。これではコミが出せないと判断したのだろう。山下九段は投了した。主導権の争い、一瞬の駆け引き、プロの対局はこれが面白い。まさに頭脳の格闘技だ。本当に面白かった。ただ、この面白さを囲碁を知らない人に伝える術がないことだけが残念だ。

 次局は5月26、27と三大タイトル戦には珍しい月・火だ。終局直前ぐらいしか観られないだろうけれど、毎日新聞のツイッターが逐次ツイートしてくれるから、臨場感を多少なりとも味わえる。こうした取り組みを、今後とも続けて欲しい。

2015年5月12日 (火)

【大涌谷異変】何が起こっても想定外の、この国、怖いな。

 箱根の大涌谷で火山活動が活発化していると発表されてから1週間ぐらいになる。今日も仙石原に行ってきたけれど、大涌谷の様子は霧で見られなかった。箱根町は「風評被害」で観光客が減少することを恐れているが、先日もブログに書いた通り、現段階で「風評」(=噂、デマ)と判断するのはおかしい。

 気象庁の見解でも、”小規模な水蒸気爆発はあり得る”と言っている。尚且つ、火山性地震は続いている。しかし、なぜ小規模で済むのか?小規模とはどれくらいの規模なのか?という根拠はハッキリしていない。自然災害は過去のデータで推測できるわけではないだろう。少なくとも降灰はあるし、有毒が噴出する恐れはないのか?

 それなのに、研究機関は火口から200mまで、業者の立ち入りは認めた。ただ温泉を供給する業者はメンテナンスを必要とする泉源までは行けないようだ。その業者さんのコメントは「早く行きたい」だった。従業員に何かあったらどうするつもりなのか?温泉を供給されている施設の方々も考えて欲しい。この国の人達は”おかしい”と思わないのか?私が異端なのか?

 ここからは妄想なのだが、立ち入り禁止区域が火口周辺の半径300mとしていながら、大涌谷に繋がる県道は約1㎞というのは辻褄が合わない。本当の警戒区域はこの範囲なんだろう。これ以上、大きくしてしまうと、箱根を通る国道1号線や国道138号線まで封鎖しなければならないからだろう。早雲山からのロープーウェイ運休が重なれば、箱根の半分ぐらいは行けなくなってしまう。

 人間は自然には間違っても勝てない。危ないという症状が出たら、近づかないことが王道だ。こうした思いを払しょくするなら、ちゃんとその根拠を示すべきだろう?それが出来ないうちは、間違っても「風評」と呼ぶべきではない。むしろ、この異変を機に、「安全か確認されるまではお客さんを呼びません」と語った方が、後々、脚光を浴びられると思う。

 古くは大島・三原山の大噴火、雲仙普賢岳の火砕流、昨年の御岳山噴火?どれも、これも予測されていない。個人的には、このまま終息して欲しいが、間違っても経済優先だけにはなって欲しくない。

 

 

2015年5月10日 (日)

大相撲夏場所初日、逸の城が白鵬に勝ったことで優勝争いが面白くなってきた。

 大相撲夏場所が始まった。横綱白鵬2度目の7連覇なるか?が最大の注目点だった。この6場所を見ても、白鵬に土が付く前に、番付上位陣が格下に次々と負けていく。ただでさえ強いのに、白鵬有利な展開になっていたのだった。

 大相撲が面白く思えてきたのは、2、3年前までは、取り組み表を見れば、殆ど格上力士が勝っていたが、去年から白鵬以外、誰が勝ってもおかしくないからだ。それにアッサリと寄り切りで終わる取り組みが少なくなり、外国勢巨漢力士の力相撲も多くなった。例えば、照の富士対逸ノ城なんて、2場所連続で水入りする大相撲だ。九重親方は長時間の相撲に眉をひそめるが、見ている方としては面白いことこの上ない。

 そして、今日の取り組みの大一番は、締めの白鵬vs逸の城戦だ。ここまでの4番、白鵬は巨漢逸ノ城を全く寄せ付けなかった。素人目に見ても、立ち合いの鋭さが全く違っていた。果たして今場所はどうか?まだ歯が立たないのか?でも、花道を歩いてくる逸ノ城に対して、珍しく解説の北乃富士氏が、今場所は雰囲気が違うと語っている。懸賞も破格の48本だ。

 館内もいつになく静かだ。変なコールなど起こらない。制限時間一杯、息を飲む一瞬だ。しかし、逸ノ城が先走ってしまう。焦っている、白鵬の術中に嵌まっているのか?2度目の立ち合い、白鵬が前まわしを取り有利かと思った瞬間、逸ノ城が腕を抜き、そのまま突き落す、堪らず白鵬は手をついてしまう。一瞬の出来事だった。館内には驚きの表情を見せるお客さんの姿と同時に座布団が舞う。

 白鵬が初日に黒星なんて、3年ぐらいないという。それくらい珍しい。ハンデといっては失礼だが、これで先場所までとの展開が違ってきた。おそらく他の上位力士の心理も変わってくるのではないか?優勝争いが面白くなってきた。

2015年5月 9日 (土)

第2回囲碁グロービス杯で、日本人棋士がベスト4に進めなかったことについて思うこと

 昨日から第2回囲碁グロービス杯が行われている。20歳以下の棋士を対象とした日本唯一の世界戦だ。囲碁では世界戦と言っても、基本的には日本、中国、韓国、台湾がメインだ。この大会も、参加者16名の内訳は、日本6、中国3、韓国3、台湾1、アメリカ1、欧州1、オセアニア1となっている。開催国が有利なことに違いはない。

 昨年は一力七段が優勝して囲碁界は大いに盛り上がったのだが、今年は残念ながら、最終日を待たずに全棋士敗退となってしまった。しかも中国・韓国の棋士には1勝も出来ていない。近年の世界戦績をみれば、当然の結果なのかもしれないが、日本人囲碁愛好者としては20年ぐらい前までは他国を圧倒していた日本の囲碁が中国や韓国に後塵を拝していることが悔しい。

 しかし、主催者のグロービス学長・堀氏はツイッターで落胆の色は見せながらも、次回以降に雪辱を期すために様々な改革を断行していく意向を示してくれたことは力強い。この惨状を糧にして思いきった組織改革・意識改革を行って欲しい。

 私見だが、とにかく囲碁人口を増やしていかないことには始まらないだろうと思っている。それには棋士のステータスを上げること、囲碁というゲームの面白さを伝えること、そして、やろうと思った人がすぐにプレー出来ること、上達カリキュラムが整っていること、が必要なのではないか?

 井山さんが六冠を獲得した時でも、昨年、藤沢さんが最年少女流本因坊が誕生しても新聞の片隅ぐらいにしか取り上げられなかった。94歳の現役棋士がいることも、その奥様が88歳で女流本因坊本戦に勝ち上がったことも、殆どの人が知らない。まだ、辛うじて新聞各社がタイトル戦のスポンサーになっているから良いようなものの、このまま衰退していけば、スポンサーを辞退しかねない。

 メディアが取り上げないなら、今では素人でも世間に発信できるSNSを有効活用していくことから始められないか?若い棋士はツイッターで棋士の日常等々をつぶやいている。別に大上段に構える必要はなく、日頃の行動や食べ物等をつぶやけば良い。出来れば、三村九段や張八段のように、その時行われている対局の感想をつぶやくだけでも良い。面白ければ、誰かがリツイートしてくれるし、大手メディアが取り上げてくれる可能性もある。

 おそらく私の知らないところでプロ棋士の皆さんは普及活動に尽力されているだろう。でも、囲碁が野球やサッカーのように、ルールさえ曖昧な人達が観られるような競技にはなっていない。今の若手棋士の多くは、アニメ「ヒカルの碁」がキッカケだろう。中国や韓国のように国策で普及することが難しいのだから、知恵を出し合って、あるいは営業活動を行っていかなければ衰退の一途を辿ってしまうことは明白だ。より一層の努力が必要なのではないだろうか?

 今年は日本囲碁の歴史に多大な貢献をした徳川家康没後400年だ。その栄誉を称えるためなのか、三大タイトルの本因坊戦は来週、静岡で初戦を迎える。氏の功績を蔑ろにしないためにも、日本人棋士の奮起に期待したい。それが日本人囲碁愛好者の望みである。

 

2015年5月 8日 (金)

大涌谷の異変で観光客減は心配だけど・・・

 大涌谷の噴火警戒レベルが2に引き上げられて2日経つ。火口付近300mが立ち入り禁止となり、ロープーウェイの運行も中止となり観光施設も閉鎖された。観光収入が大きなウェイトを占める箱根にとって、このまま火山活動が長引くことは死活問題につながってしまう。個人的にも箱根は週数回行っているから一刻も早い終息を望んでいる。

 しかし、近年、このような自然災害が起きると、「風評被害が心配」という報道がなされる。風評被害とは「根拠のない噂のために受ける被害。特に、事件や事故が発生した際、不適切な報道がなされたために、本来は無関係であるはずの人々や団体までもが損害を受けること」(goo辞書)である。だから私はこの言葉を聞く度に、正確な情報に基づかない噂に乗せられた愚か者と言われているような気がするからだ。

 今回の件でも、少なくとも今現在は火山活動が以前より激しくなっていて、そのために火山性地震が頻発していることは事実だ。今日は火口の一部が隆起していることも確認された。気象庁は小規模な噴火があるかもしれないが火口周辺だけで済むだろうと語っている。だから他の地域では危険ではないとのことだ。

 だが、いくら安全とは言われても観光で訪れる時に、近くで火山に異変があると言われたら、「もう少し終息するまで待とう」という気にならないだろうか?日本中、どこに居たって地震に遭う可能性はあるけれど、現在、火山性地震が続いている地域に敢えて行きたいだろうか?直接的な被害はなくても、ひょっとしたら幹線道路が通行止めになるような事態に陥るかもしれない。そういう心理状態になることが行けないのか?

 早いもので、今から29年前、大島・三原山の大噴火の時も、最初はこれ以上、大きくならないと言われ、観光客も押し寄せた。また、昨年の御嶽山噴火の時は警戒レベルすら最低のままだった。観測体制が整っていたとしても、噴火の時期や規模を予測することは難しいということだ。だから、気象庁は今回、早めに警戒レベルを上げたのだろう。淡々と事実のみを公表して欲しい。

 

 

2015年5月 5日 (火)

箱根大涌谷の異変について思うこと。

 4月末から箱根の大涌谷で火山性の地震が頻発している。しかもGWという、もっとも人出が多い中で、気象庁が立ち入り制限区域を設けたのは意味深だ。昨年秋、御嶽山の噴火で多数の死傷者が出てしまったことで、早めに危険情報を出したのかもしれない。仕事柄、仙石原には週三回は行く自分にとっても不安だ。そのせいか、今日は乙女峠から下っていく道すがら見える大涌谷の噴煙がいつになく大きく見えた。

 今年に入ってから、太平洋上、日本海溝からマリアナ海溝近辺で大きな地震は起こっているし、鹿児島県・桜島の噴火、山形県・蔵王の異変、福島から山形にかけての吾妻山系の異変、ネパール大地震、それに加えて、箱根山の異変と、不気味なことが続きすぎる。4年前の東日本大震災で大きく地殻が動いたせいなのかもしれない。

 いずれにせよ、人間は間違っても自然には勝てない。その地域も規模もすべて予測するのは不可能だ。ただ早めに危ないと指摘してもらえれば逃げる手立ても可能となる。人命に関わることは些細なことでも良いし、過剰反応と批判されても、情報開示することが必要ではないか?たとえ、空振りに終わったとしても、許す気概を持たないといけない。「天災は忘れたころにやってくる。」いざという時のために、準備しておこう。

2015年5月 3日 (日)

今までとは感覚が変わった”憲法記念日”

 今日は憲法記念日だ。生まれてから52年間、もっとも物心ついてから40数年、憲法記念日なんて祝日の一つであって、その意味は分かっていても、憲法云々なんてどうでも良かった。憲法改正のハードルは高かったし、護憲派とか憲法9条を守れという人達も一部左翼の人達であって、市井の人間としては無関心だった。しかし、第二次安倍政権以降はその意識が変わった。

 民主党政権が国民を裏切り、安倍政権が誕生してから、アベノミクスなどという言葉が大手メディアで喧伝され、大規模金融緩和で円安誘導して、輸出企業を中心とした大企業は利益を上げた。しかし、社員への還元は少なく、中小企業への波及効果もほとんどなく、彼等の内部留保だけが膨らんだ。所詮、新自由主義者が唱えるトリクルダウンなんて真っ赤な嘘で喜んだのは日本株式の半数を所有する海外投資家達だった。

 特定秘密保護法という法律を作り、大手メディアを委縮、いや友達にして、国民に自分太一の都合の悪いことは知らせないようにして、次に着手したのが安全保障の問題だった。北朝鮮による邦人拉致事件、尖閣問題を執拗に取り上げ、北朝鮮や中国の脅威を煽る。そして、極め付けが、集団的自衛権行使を閣議決定し、着実に戦争放棄の国から戦争可能な国に変えようとしている。有頂天の為政者はアメリカ議会でつたない英語で、関連法案の成立も明言した。

 私は憲法改正に全く反対というわけではない。しかし、少なくとも国民主権、基本的人権の尊重、戦争放棄だけは堅持しなければならないと思っている。自民党の改憲案何てこれらを覆すものばかりではないか?でも残念ながら、昨今の投票率低下は国民が政治への無関心を表すものとなり、戦前を礼讃する現政権の思い通りのような状況になっている。

 戦後70年が経ち、当時の惨禍を知らない人が圧倒的多数を占めるようになって、権力を縛る憲法の重要性がないがしろにされているような気がしてならない。アメリカと組んでいれば、簡単に攻撃されることはないかもしれないが911のようなことは有り得る。憎しみの連鎖が起こるようなことをしてはいけないのだ。

 長々、書いてしまったが、多くの人は考えすぎだとか妄想だと言うだろう。だけど、そういう決めつけが何度となく裏切られ、大惨事をもたらしてきたではないか?私のこの思いが、当たっているか否かは、数十年後に分かるはずだ。その時、私はこの世にいないだろうが、妄想であることを期待したい。

2015年5月 1日 (金)

女子W杯サッカーの日本代表メンバーが発表されて思うこと。

 今日、来月から行われる女子ワールドカップに出場する日本代表メンバーが発表された。メディアでは36歳の澤穂希選手が選ばれて、6回連続出場となったことだけがクローズアップされるだけで、予選の対戦チームと日程以上のことはあまり触れていない。

 私はこのメンバーを見て、4年前から進歩していないと感じた。ほとんど、同じメンバーだからだ。別に今回選ばれたメンバーを卑下するつもりはない。しかし、前回のW杯優勝であれほど脚光を浴びても、若手が全くと言っていいほど伸びていない。つまり、選手層の薄さが露呈したことになる。

 前回の大会後も、日本代表監督は佐々木さんになった。素晴らしい監督だ。その彼をもってしても、若手を選べなかった。前回優勝かとしては冒険できなかったともいえる。違う監督なら出来たかもしれないが、スポンサーからの暗黙のプレッシャーを受ければ、このメンバーでダメだったら仕方ないという人選になるだろう。

 女子サッカーだから許されることなのかもしれないが、新陳代謝が行われないチームは強いチームではいられない。選手自体はそんな意識はないだろうが、下からの突き上げが常にあるからこそ、出場メンバーが奮起するのだ。

 それにこういう大舞台での経験は選手にとってもチームにとっても財産だ。今回、あまり若手が選ばれなかったということは、その財産を食い潰すだけで、新たな財産を築くことは難しくなる。W杯で常に上位でいられるからスポンサーが付くのであって、そうでなければ、衰退の一途をたどってしまう可能性がある。あとはメディアがどれくらい取り上げるかどうかだろう。

 男子でもそうだが、W杯で常に上位チームでいるためには、国内リーグが盛り上がっていない限り難しいと私は思っている。W杯や国際大会だけスポットを当てるだけではダメなのだ。ああ、ネガティブなことばかり考えてしまう。

 良い時だけ持ち上げ、悪いときには切り捨てる風潮が悪いのだ。おそらく女子の選手達は、そのことが分かっていると思う。だから、結果がどうあろうと、私は非難することはない。一生懸命頑張って、私のネガティブ思考を嗤って欲しいと願うばかりだ。

 

 

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