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2017年1月 5日 (木)

「Master」の正体が「アルファ碁進化版」だったことについて思うこと

  昨夜、昨年末突如ネット碁サイトに現れ世界のトップ棋士を次々と破っていった「Master」がついに60連勝を飾った。その後、ディープマインド社のデミス・ハサビス氏が「Master」が「アルファ碁」の進化版であって、非公式対局をしていたとツィートし、一枚のペーパーを公表した。

  その後の柯潔九段のツィートを見ると、対戦した棋士はその正体が分かっていたと思われる。そうでなければ、次から次へとトップ棋士が挑戦するわけがない。驚くべきはその手合い差で、最低二子ぐらいは違うだろうということだ。
  デミス・ハサビス氏は今年の後半、公式対局を行うと言ったが、たとえ世界一の柯潔でも、持ち時間が長くなろうが結果は見えている。おそらく今回打たれた60局を相当研究するだろう。でも1日3万局も自己学習出来るAIソフトには及ばない。まして持ち時間が増えれば、棋士のミスは減るだろうが、ソフトの探索時間は増えるのだから、どうしようもない。

  残念ながら、一度手法が開発されれば、残すはハードをどこまでダウンサイジングできるか否かの問題になってくる。家庭用のPC、あるいはスマホレベルまでになるのかということだ。
 
  でもプロ棋士達が前向きなのは好感が持てる。これを使って勉強出来れば、自分がさらに強くなれるという気概に満ちている。今までいけないとされていた形でさえ(例えば、アキ三角)ですら、良しとしてしまうのだ。今まで棋理とか定石に縛られていたものから解放されたという見方が出来るのかもしれない。素晴らしい。
  ただ、ディープマインド社がアルファ碁を製品化するかどうか分からない。彼らにとってはAI技術のデモンストレーションの一環であることに過ぎないのだから。
  もっとも素人にとっては、今販売されている7段レベルの囲碁ソフトでも十分であって、出来れば、どこが良かったのか?悪かったのか?何を勉強すれば良いのかを丁寧に説明してくれるAIがあった方が良いのかもしれない。そうなれば、プロ棋士等に教わらなくても、誰でも、どんな田舎に住んでいても、やる気があれば棋力が向上出来るようになり、囲碁人口が増えていく可能性がある。
  ただPCとの対局は味気ない。だから対人対局はなくならないし、どんなにAIのティーチング能力が上がっても、人間に教わる方がモチベーションは保たれるではないか。何だかワクワクしてきた。前向きに考えよう。
 

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