« 幸先の良い2017年元旦 | トップページ | 「Master」の正体が「アルファ碁進化版」だったことについて思うこと »

2017年1月 2日 (月)

新年早々、囲碁界では激震が走っている?

  昨年3月、グーグル傘下のディープマインド社AIソフト、アルファ碁が韓国のイ・セドル九段を4-1で勝利し、囲碁でもAIが人間を超えてしまった。ただ、それはトップ棋士ではあるが単にイ・セドルを倒しただけであって、人類の敗北を認めるのは早計ではないか?という意見もあった。

 
 そして11月、日本開発のZenが趙治勲名誉名人に1勝2敗と敗れた後、ネット碁サイトにGodMovesと称する(おそらくAI)が現れ、物の見事にZenを駆逐した。初手天元とか、中央一間ジマリからの布石で最終的にはZenの大石を抹殺してしまうという圧巻の勝利だった。
 
 その正体も分からぬまま、昨年末の29日に中国製と言われる「刑天」が、30日には韓国製と言われる「Master」がネット対局サイト上に現れ、中韓のトップ棋士を破っている。「Master」については、1月2日22時現在、40連勝を記録しているから驚きだ。とにかく中韓の名だたる棋士、そして今夜は日本の井山六冠をも破ってしまった。世界トップと言われる中国の柯潔九段は「刑天」とは2勝2敗らしいが、まだ「Master」とは対局していないようだ。果たして「Master」の連勝を止めることが出来るのか?とても興味深い。


 もう一つ思ったことは、囲碁棋士の素晴らしさだ。何故なら、ハンドルネームを使おうが誰なのかはバレバレで、ネット対局なんて対局料は出ないだろうし、相手がAIなら負けると大変なことになると思われるのに惜しげもなく対局してる。強い者に挑戦したいという気概を感じる。今回も中韓トップだけではなく、日本の井山六冠が対局してくれて良かった。日本の棋士は逃げ回るのか?なんて思われたら嫌だから。


 そして、まだ19歳ながら柯潔九段のツイートが素晴らしい。「今年の三月から今まで囲碁AIの理論や実践についてめちゃ研究した。AIのどこが強いのかを知りたかった。昨夜(午後は刑天と30秒一手の早碁で一勝一杯)寝返りの打ちっぱなしで眠れなかった。人類が数千年の実戦をもって進化させてきた戦略をAIが間違っているかもしれないと言って居る。もしかして、今まで誰一人として囲碁の心理に近づいていなかったんじゃないのかと考えてしまう。

 
 でも、これから、我々棋士たちはAIと(戦いながら)力を合わせて、全く新しい境地に邁進する。嵐がもうじき襲ってくるが、自分のあらゆる知恵を出しきって戦いたい!」と。
 今年の囲碁界から目が離せない。
 
 
 

« 幸先の良い2017年元旦 | トップページ | 「Master」の正体が「アルファ碁進化版」だったことについて思うこと »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/219908/64712039

この記事へのトラックバック一覧です: 新年早々、囲碁界では激震が走っている?:

« 幸先の良い2017年元旦 | トップページ | 「Master」の正体が「アルファ碁進化版」だったことについて思うこと »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ