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2017年6月 3日 (土)

「止まった時計」(松本麗華著/講談社)を読んで思うこと

  先日AbemaTVで報道された「居酒屋むらじゅん」という番組をアーカイブで観た。ゲストにはオウム真理教教祖麻原彰晃の三女・アーチャリーこと松本麗華さんだった。あの地下鉄サリン事件からはもう22年も経っていて、彼女も34歳になっていた。

  観る限りでは普通の女性だった。そこで2年前に書いたこの本のことを知り、彼女がここまでどういう足跡を辿ってきたのかに興味を覚えて読むことにした。

  オウム真理教が起こした事件については絶対に許されるものではない。ただ彼女は当時まだ12歳で罪はないと思う。小学校にも行っておらず、物心ついた頃には常に警察やマスコミとの睨み合いの中で生きてきた。外界に反抗心を持たないわけがない。

  麻原逮捕後は流転の日々、信じていたものが失われ、世間の冷たい目に晒され自殺も図ったという。普通ならそのままオウム真理教と共に世間から離れた形でしか生きられなかっただろう。ところが彼女の場合は違った。自分の出自が分かれば、アルバイトは首になり、学校にすら入学を断られる状況下で、弁護士等の助けを得ながら通信制の高校に行き、大学も卒業した。並大抵の努力で出来るはずがない。

  今は家族がバラバラになりながらも懸命に暮らしているという。それでも公安警察からは未だオウムから名前を変えたアレフの幹部として監視されているようだ。勿論、オウムが起こした事件で大勢の被害者が出ているし、あの事件の首謀者の娘が平凡に暮らしていても良いのか?未だに父親が事件を首謀したことを受け入れてないではないか?
という人も多いだろう。

  しかし、オウムとは縁を切り、母親とも縁を切って、真っ当な生活を送ろうとしている彼女を、積極的には応援できないまでも普通の人として受け入れても良いのではないだろうか?そんな気がした。どうか頑張って生き抜いて欲しい。
 

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